「1兆円企業のトヨタ自動車は社会に還元しろ!」 過労死従業員の遺族、孫受け企業、排気ガス公害患者ら約1,600人が2月12日、愛知県豊田市のトヨタ自動車本社に向けてデモ行進した。今回の行動は全労連などが主導する実行委員会によるもの。トヨタ本体の下請け・孫受け企業関係者や、東京大気汚染訴訟の原告らも加わっている。
詰め掛けた1,600人(主催者発表)は、トップ企業による賃金抑制や下請け・孫受けへのしわ寄せ、非正規従業員の拡大などを批判した。
一連の行動は「トヨタ総行動」と名づけられ、実は今回で28回目にもなる。これだけ長期間にわたる行動にもかかわらず大マスコミはほとんど伝えず、Yahoo!ニュース - トヨタ自動車 にもまったく載っていない。 しんぶん赤旗が、次のように報じている。
【市内の公園で開いた集会では、全労連の小田川義和事務局長と愛労連の羽根克明議長が「トヨタが社会的責任を果たさずにいることが、他の企業にも影響し、貧困にあえぐ労働者をつくり出している」と訴えました。
トヨタ高岡工場で働く男性(59)は、下請けへの過酷なコスト削減と低賃金の若者の犠牲の上に築いたボロもうけだと告発。東京大気汚染公害訴訟の西順司原告団長(74)は、トヨタら被告企業が謝罪と損害賠償を拒んでいると批判し、全面解決を求めました。
トヨタ系列会社で昨年、労組を結成したJMIU(全日本金属情報機器労組)組合員の男性(55)は初の春闘。「十二時間の二交代で月七十時間の残業をしても、生活は楽にならない。残業しなくても生活できる賃金にしたい」と語りました】
MynewsJpanで掲載中の東京大気汚染訴訟の原告も多数参加したという。
参加した原告のひとりに話を聞いてみた。
「現場は怒りで渦巻いていましたよ。トヨタのグループ企業で働いて過労死した人の遺族にデモで出会い、直接話しました。その人は、『私は、家族を会社に殺されたと思っています』と
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参加者の女性は、喘息の薬を手にしていた(写真提供:東京大気汚染公害裁判原告団) |
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