My News Japan My News Japan ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

早稲田大、サラ金業界と癒着 寄付5千万円で“御用論文”量産

情報提供
ReportsIMG_I1190774791605.jpg
サラ金業界からの寄付金で運営する「消費者金融サービス研究 所」を持つ早稲田大
 「上限金利の引き下げはマクロ経済に大きな影響を及ぼす」などと、サラ金業界がよろこびそうな論文ばかりを発表してきた早稲田大学の消費者金融サービス研究所、通称サラ研。その運営費のほぼすべてが大手・中堅消費者金融会社の寄付金でまかなわれていることがわかった。総額5,100万円も寄付した「消費者金融サービス振興協会」の理事長はアコム社長で、理事4人はプロミス、アイフル、武富士、三洋信販の経営者だ。サラ金“御用学者”たちが、業界のカネで業界のための論文を量産する--そんな、学問の本道を外れた、歪んだ産学連携の姿が見えてきた。
Digest
  • 「寄付者にサラ金関係役員はいない」とウソ
  • スポンサー振興協会理事長はアコム社長
  • サラ金業界がよろこぶ論文ばかり30本
  • 売出し中!「サラ研」研究員・堂下浩東京情報大准教授
  • 忽然と消えた堂下論文 サラ研HPの奇奇怪怪
  • 発注者不明の「受託研究」

「寄付者にサラ金関係役員はいない」とウソ

ReportsIMG_H1190802427328.jpg
消費者金融サービス研究所の事務所が置かれている民間マンション。表札は「消費者金融サービス研究学会」となっている(新宿区早稲田鶴巻町)。家賃はいったい誰が?
下は、消費者金融サービス研究所のHPより。
 創立125周年の宣伝文句があふれる早稲田大学に「消費者金融サービス研究所」(サラ研、坂野友昭所長)という研究機関がある。"パーソナルファイナンス研究の拠点"にすべく2000年、研究者有志の発意で設置された、日本で唯一のサラ金研究所だ。消費者金融サービス研究学会(江夏健一会長)の事務局も兼ねている。

 設立当初の所長は、江夏健一早稲田大学商学学術院教授(現副所長)。現所長は坂野友昭同教授。いずれもサラ金業界擁護派で規制強化慎重論者として知られている人物だ。

 早稲田大によると、消費者金融サービス研究所(サラ研)の運営は寄付が頼りで、大学の総合研究機構という部署を通じて寄付を受け付けているという。大学側が明らかにしたところでは、サラ研に対しては「消費者金融サービス振興協会」という団体より2000年度から毎年600~700万円が寄付された。振興協会もこれを認め、寄付総額は2007年度までで計5,100万円にのぼることがわかった。

 このサラ研のスポンサーである「振興協会」について早稲田大学広報部は当初、「早稲田大学消費者金融サービス研究所のメンバーと消費者金融サービス研究振興協会の間に関係役員(サラ金関係者)はいません」と業界との関連を否定していた。筆者もあやうくそれを鵜呑みにするところだった。

スポンサー振興協会理事長はアコム社長

 ところが、関係役員がいないどころか、消費者金融サービス研究振興協会の事務局は、大手貸金業者の三洋信販に置かれていた。事務局の説明では、

この先は会員限定です。

会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。

  • ・本文文字数:残り5,792字/全文6,661字

“早稲田サラ金研究所”のスポンサー「消費者金融サービス研究振興協会」の事務局がある三洋信販東京本社(東京都千代田区有楽町)

消費者金融サービス研究所のHPに掲載された研究は約30編。「規制強化は好ましくない」など業界が喜びそうな内容ばかりだ。冒頭には堂下浩・東京情報大准教授の「消費者金融利用者に関する調査報告書」が掲載されていたが、削除された。研究費の出所を尋ねていた矢先だった(上)。下は昨年7月27日、金融庁で開催された「貸金業制度等に関する懇談会」で堂下氏が提出した調査概要。「悪循環の原因は心理的要素が大きい」として「残高や金利の規制では『過重債務』問題の解決にはならない」と結論づけている。

公式SNSはこちら

はてなブックマークコメント

プロフィール画像
usi44442014/04/22 02:50

実務の世界では利害関係人か否かは重要事項だけど、ネットの経済学者の世界では性善説がまかり通っているみたいで、ここの研究所の論文が注意喚起なしにバンバン引用されている。

プロフィール画像
neco22b2014/04/21 18:43

「09/30 2007」の記事か。いまも寄付もらっているのかな?

プロフィール画像
ryozo182014/04/21 18:20

なんぞ

プロフィール画像
Tomosugi2014/04/21 16:16

いちいち「サラ金」「サラ研」て但し書きしてるのがキモい

プロフィール画像
T_Haahi2014/04/21 13:00

スーフリ事件を起こすようなところなので、真実でなくても驚かない

プロフィール画像
takkuya842014/04/21 11:37

これはひどい。

もっと見る
閉じる

facebookコメント

読者コメント

筆者2008/02/01 02:51
三好2008/02/01 02:51
消費者金融業界も2008/02/01 02:51
サラ金否定派2008/02/01 02:51
筆者2008/02/01 02:51
一読者2008/02/01 02:51
論文を2008/02/01 02:51
今後の業界の対応2008/02/01 02:51
リスクの高い顧客が2008/02/01 02:51
役所や会社にも問題は2008/02/01 02:51
ブー太郎2008/02/01 02:51
2008/02/01 02:51
似たような事が2008/02/01 02:51
サラ金撲滅2008/02/01 02:51
まぁ2008/02/01 02:51
サラ研HPにて2008/02/01 02:51
意見対立の構図2008/02/01 02:51
ニート、ニーター2008/02/01 02:51
筆者2008/02/01 02:51
私学に2008/02/01 02:51
また2008/02/01 02:51
三好2008/02/01 02:51
MSNの産経ニュース2008/02/01 02:51
Tag2008/02/01 02:51
サラ金ニート2008/02/01 02:51
一読者2008/02/01 02:51
TVの報道でも2008/02/01 02:51
赤信号皆で渡れば2008/02/01 02:51
読者2008/02/01 02:51
筆者2008/02/01 02:51
三好2008/02/01 02:51
もはや2008/02/01 02:51
これは・・2008/02/01 02:51
一読者2008/02/01 02:51
関係する団体2008/02/01 02:51
読者2008/02/01 02:51
返答22008/02/01 02:51
返答2008/02/01 02:51
サラ金マン22008/02/01 02:51
とりあえず2008/02/01 02:51
浮利を得ず2008/02/01 02:51
サラ金が大繁盛しても2008/02/01 02:51
見苦しい言い訳を2008/02/01 02:51
客観的に見て2008/02/01 02:51
サラ金マン2008/02/01 02:51
筆者2008/02/01 02:51
どうですかね?2008/02/01 02:51
消費者金融の問題は2008/02/01 02:51
Re:早稲田次郎22008/02/01 02:51
Re:早稲田次郎2008/02/01 02:51
筆者2008/02/01 02:51
早稲田次郎2008/02/01 02:51
読者2008/02/01 02:51
Re記者(ryさんへ2008/02/01 02:51
早稲田の場合2008/02/01 02:51
Re:記者さんへ要望2008/02/01 02:51
筆者2008/02/01 02:51
筆者2008/02/01 02:51
記者さんへ要望2008/02/01 02:51
理工学部の女性教授が2008/02/01 02:51
大学教授が勝手に2008/02/01 02:51
2008/02/01 02:51
早稲田太郎2008/02/01 02:51
ymk2008/02/01 02:51
A2008/02/01 02:51
早稲田太郎2008/02/01 02:51
のーこ2008/02/01 02:51
※. コメントは会員ユーザのみ受け付けております。
もっと見る
閉じる
※注意事項

記者からの追加情報

「◇売出し中!「サラ研」研究員・堂下浩東京情報大准教授」文中、「この日、懇談会に委員として出席した堂下氏は、アンケート調査の概要を2ページの資料にして提出している。」と明記しましたが、これは、事実誤認で、正確には、
「懇談会に過去2回(2006年9月7日、12月8日)参考人として出席している堂下氏のアンケート調査概要が、この日、2ページの資料として公表された。資料は『自民党金融調査会貸金業制度等に関する小委員会』に提出されたものだった」です。お詫びして、訂正いたします。(三宅勝久)2007/10/2
本文:全約6600字のうち約5800字が
会員登録をご希望の方は ここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方は ここでご登録下さい (無料)