パプアニューギニア海産社長の武藤優さん(写真中央のサングラスの男性)とパプアニューギニア地元の従業員。
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海老好きの日本人が食べているのは、密飼い状態で成長促進剤を使用され、黒変防止剤を使われた養殖エビばかり。プリプリ感を出すための添加剤や甘味調味料が使用されることもある。さらに東南アジアのマングローブ破壊にもつながっている。「天然海老」をうたっていても、鮮度保持剤を使っていることがある。パプアニューギニア海産(宮城県石巻市)の天然冷凍海老は、薬品を一切使わず、自然のプリプリ感と甘さを味わえる極上品だ。
【Digest】
◇養殖魚を買わなくなったきっかけは「そこが知りたい」
◇パプアニューギニアの人たちの自立のために
◇エビ好き日本人が食べている天然海老と養殖海老
◇天然冷凍海老の生産システム
◇養殖魚を買わなくなったきっかけは「そこが知りたい」 パプアニューギニア海産の天然冷凍海老は南条リカさんが8月1日の『
何分炒め続けてもぷりぷり透明感保つ、蝋人形のような「むきエビ」は保水剤漬け』で紹介している。
その原稿では天然海老と養殖海老の違いなどを述べていたが、今回はパプアニューギニアの綺麗な海でとれた天然冷凍海老の詳しい内容を紹介したい。
エビは「海老」と「蝦」と言う漢字が使われる。エビには車エビ、ボタンエビ、サクラエビなどの泳ぐタイプのエビは浮泳型、伊勢エビなどの歩くタイプのエビは歩行型と分類されている。伊勢海老、車蝦と本来であれば書きわけるべきなのだが、「海老」が日常一般的に使われているので全部「海老」の漢字を使っている。英語では浮泳型はShrimp、歩行型はLobsterである。
ハマチやウナギなどの養殖魚が密飼いで、エサには抗生物質が混ぜられて薬漬けになっていることを、1986年12月9日に放映されたTBSの「そこが知りたい」で見た私は、養殖の魚を一切買わないようになった。
この番組はTBSの元ディレクター・岡庭昇氏が中心になって作られた番組で、その内容は1988年に出版された「
飽食の予言」(情報センター出版局)に書かれている。
調べてみると養殖海老も同じく密飼いで薬漬けだけではなく、東南アジアではマングローブ(熱帯や亜熱帯地域の河口など、満潮になると海水が満ちてくる潮間帯に生育する植物)を破壊して環境問題も引き起こしていた。それを知った私は、養殖海老も一切買わなくなった。そこで国産の天然海老を買ったが、値段が高すぎるため、たまにしか買わなかった。
そんな時(1988年頃)、パプアニューギニア海産の武藤優さんと知り合い、天然冷凍海老を国産の天然海老よりも安く購入出来るようになった。養殖の海老よりは値段は高いといっても、これが適正価格であって、養殖の海老が安すぎるのだ。
武藤さんは1985年からパプアニューギニアの天然冷凍海老を扱うようになり、東京の田町で販売を始めた。その後豊島園の近くに移転して天然冷凍海老以外の自然食品も扱うようになった。その店に私が行って、この海老を使っているカレー店「
香菜軒」を教えてもらったことはこだわりグルメで紹介している。そして2003年、現在の宮城県石巻市で営業をはじめた。
◇パプアニューギニアの人たちの自立のために
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海老の遠別作業と選別された天然海老

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武藤さんたちはパプアニューギニアの天然冷凍海老を単に輸入して販売しているのではない。海老トロール事業の生産技術や経営の指導をし、マーケティング情報の提供など、トータルな支援を行っている。
武藤さんは「私は資源を保有する途上国の人たちが将来に渡って継続してその資源を有効に活用できるマーケットの開発を目的として、この事業を始めました。最大の目的は彼らの自立と私たちとの共存共栄。彼らの財産であるパプアニューギニア海域に存在する漁業資源を対象として、彼ら自身の運営による海老トロール事業の自立を目指して育ててきました」と話す。
武藤さんたちの事業運営は大手企業からの資金援助も日本政府のODA(政府開発援助)も受けていない。お互いの協力によっての自力開発で達成できているということは大変素晴らしいことだ
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