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【短期集中型】
(仕事5.0、生活3.7、対価5.0)
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冨山和彦(経営共創基盤)、三枝匡(ミスミグループ本社)、樋口泰行(マイクロソフト)、そして若手では岩瀬大輔(ライフネット生命)といったプロ経営者を輩出しているボストンコンサルティンググループ(BCG)日本法人。中長期的に見た場合にキャリアとして役立ちそうなのは分かるが、在籍中の待遇はどうなのか。「労働時間が長いので、時給にすると安いもんです」(複数の社員)。例外なく長時間労働を余儀なくされるため、確かに計算すれば、激務の割には高くないのだった。
【Digest】
◇2年9ヶ月後の選別
◇長時間の高度な知的労働
◇20代で「プロジェクトリーダー」昇格も
◇外資にお馴染み「節税プログラム」
◇学生はインターン採用のみ
◇中途はMBAアリなら「コンサルタント」入社
◇バックオフィス系の異様な充実
◇「キントレ」とグローバル研修
◇Mackinseyとの違い、堀紘一時代からの変容
◇成熟した対離職者マネジメント
◇転職先はIT・ケータイ系新興企業
◇深夜2時に帰れれば早い
◇「掛け持ち禁止」のプロ意識
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BCGのキャリアパスと報酬
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◇2年9ヶ月後の選別
BCGの社内ランクと報酬水準は、左記のように5段階に分かれており、システマチックに運用されている。絶対額はもちろん高水準だ。新卒は「アソシエイト」として、年俸550万円(院卒600万円)からスタート。新卒で入ると、最速で3年目の12月に、昇格する者とリストラされる者に分かれる。
この間は、せいぜい基準年俸は100万円ほどしか上がらないが、別途、会社と個人の業績に連動したボーナスが年俸の1~2割分、追加で支払われるため、最初の3年間は700~800万円だ。
3年目の12月(つまり入社2年9ヶ月後)に、次の「コンサルタント」への昇進を決めるのは、それほど難しくはない。「新卒では、実績ベースで、同期の7割は昇進できています」(若手社員)。中途入社組は、最速1年9ヶ月で昇進する可能性があるという。昇進できた人は1月から「コンサルタント」というランクになり、基準年俸が1200万円に突然、改訂される。さらに、ここ数年の好調な業績連動ボーナスを加えると、計1500万円前後にもなる。これが“ニンジン”として、機能している。
仕事の中身はあまり変わらないが、突然、報酬水準だけは倍増するため、ここが最初の選別、分岐点になる。同期入社組(新卒で2年9ヶ月、中途で約1年9ヶ月)のなかで上がれない人にとっては、リストラ宣告されるに等しい意味を持つのだ。同期の間でそこまで差をつけられればモチベーションも続かない。事実上の「アップ・オア・アウト」だ。実際、ステイ宣告をされた者は、数ヶ月のうちに辞めざるを得なくなっている。
◇長時間の高度な知的労働
コンサルタントの間は、ほとんど年俸は上がらない。毎月のサラリーは、コンサルタントでは、額面で.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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BCGの意思決定カルチャーなど
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評価詳細と根拠 |
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