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勝間、星野、草野…原発CMに汚染された“黒いタレント”たちの苦しい言い訳
画像1:原発CMワースト1位の経済評論家・勝間和代氏(中部電力CMより)。原発事故後に謝罪文を一応掲載したが、原発についてのスタンスは本質的に変わっていない。

 福島第一原発事故を引き起こした原因の一端は、多額のカネを受け取って安易に原発の有用性をPRしてきたCMタレントたちにもある。出演者を過去5年間について調べ、その12名を影響力によってランキングしたところ、ダントツのワースト1位は、経済評論家の勝間和代氏だった。勝間氏は形だけ「お詫び」を表明したが、原発の“毒饅頭”を受けとったまま、中立な振りをして今後も評論家を続けるつもりだろうか。2位は、皮肉にも被災地・東北楽天で指揮をとる星野仙一監督、3位は中立的な立場が求められる司会者・草野仁氏。これら「不適切な人たち」に、原発の安全性をどこまで確認した上で出演したのか尋ねた。

中部電力CMを再生する


【Digest】
◇原発CMワーストランキング
◇勝間和代のポーズだけの謝罪
◇原発推進の東北楽天監督
◇「語る資格ない」草野仁
◇玉木宏「無回答」
◇安全かは調べない北村晴男弁護士
◇「六ヶ所村へ行ってきた」岡江久美子
◇子役・美山加恋に出演させた関西電力

◇原発CMワーストランキング
 政府と電力会社は「原発は安全」と呪文のように唱え続けてきたが、福島第一原発では、最悪レベルの事故が起こった。これまで原発安全神話のお先棒を担いできた連中のなかで見過ごせないのは、原発CMで主演を張ってきた著名人たちだ。中でも、発言力の大きいオピニオンリーダーであればあるほど国民に対する影響力は大きく、罪深い。

 そこで、原発PRを目的とするCM(過去5年間のうちに放送されたもの)に出ていた著名人12人をピックアップし、「オピニオンリーダー度数」順にランキング化した。定量化にあたり、過去5年間(2006年4月1日~2011年3月31日)の全国紙(朝日、読売、毎日、日経、産経)で記事の見出しに名前が出ている数(連載記事、特集記事、インタビュー記事)の合計を「オピニオン度」と定義した。以下が、その「原発CMワーストランキング」である。

順位 出演者 オピニオン度 社名 放送期間
1位 勝間和代 252 中部電力 2011/2/12~2011/3/11
2位 星野仙一 32 関西電力 2009/11/1~2011/3/11
3位 草野仁 31 東京電力 2010/12/13~2011/1/17
4位 玉木宏 13 四国電力 2006/7/1~2008/7/1
5位 北村晴男 6 中部電力 2011/2/12~2011/3/11
6位 岡江久美子 3 NUMO 2008/10/1~2011/3/1
6位 渡瀬恒彦 3 NUMO 2008/10/1~2011/3/11
8位 江口ともみ 2 中部電力 2010/6/1~2010/9/1
8位 蟹瀬誠一 2 北陸電力 2005年3月~2006年12月頃
10位 大槻義彦 1 中部電力 2010/6/1~2010/9/1
10位 薬丸裕英 1 中部電力 2011/2/12~2011/3/11
12位 美山加恋 0 関西電力 2007/11/1~2009/4/1

 ランキング上位の著名人に、以下の質問を試みた。「原発の安全性を確認した上で出演されたのでしょうか?」「確認していたなら、どのくらい調査した上で出演を決めたのでしょうか?」。

 なお、入手できた原発CMについては、ユーチューブにアップしているので、是非ご覧いただきたい。ランキング上位から順にみていこう。

◇ポーズだけの謝罪、勝間和代
 まず、ダントツの一位となったのが、経済評論家の勝間和代氏。勝間氏は、朝日新聞に「勝間式『自分ナビ』宣言」、毎日新聞に「勝間和代のクロストーク」、産経新聞に「人生戦略の立て方 経済評論家・勝間和代」など複数の連載を持ち、時代の寵児のようなオピニオンリーダーぶり。特に、シングルマザーや働く女性から高い支持を得ているのは周知の事実だ。その勝間氏が、弁護士の北村晴男氏、タレントの薬丸裕英氏とともに出演したのが、中部電力が事故発生まで流し続けた次のCMである。



 このCMは、今年2月12日から放送されたが、3月11日の震災で打ち切りとなった。本当はいつまで流す予定だったのか。それについて、中部電力広報部に聞くと「第三者に契約内容について言うことはできない」との対応。他の原発CMと同様の扱いと考えると、半年、一年、二年といったスパンで契約していたと推測される。

 ちなみに福島第一原発で事故が起きた後の2011年3月26日、勝間氏はテレビ朝日の『朝まで生テレビ』に、あたかも中立的な評論家であるかのような顔をして出演。電力会社のPRマンとしてCMに出ていることは視聴者に伝えられておらず、中部地方以外の視聴者は知る由もない。

 番組内で勝間氏は、福島第一原発3号炉のプルサーマル炉について「プルトニウムが、たまたま濃いだけ。特に大きな危険の区別はないはずです」と発言していた。その後も、原発問題について「放射性物質が実際よりかなり怖いと思われていることに問題がある」「今回の原子力の問題について、死者が出ましたか。津波の死者に比べて、報道のされ具合と死者の多さの、バランスが悪い」などと原発擁護の発言を行った。

 これらのCMやテレビ番組での、電力会社の代弁者のような発言ぶりが物議をかもしていた最中の4月15日、筆者は勝間事務所に対し、原発の安全性を自分で確認したうえでCMに出たのかを質問した。すると、次の回答が返ってきた。

 「似たような取材がすでに何度もありましたので、本日17時に本件に関する回答に相当する内容の論考をReal- Japan.org上で公開する予定です。どうぞ、宜しくお願いいたします」

 実際、そのサイトでは、謝罪文がアップされた。

 だが、周辺住民への影響にとどまらず国際問題に発展した事態の深刻さから、そもそも謝って済むようなレベルの問題ではない。“原発マネー”を受け取っている以上、具体的なアクションで示すべきではないか。つまり、過去に受け取った原発マネーを公開して、まずは被害者に寄付するのが第一歩である。

 お詫びの気持ちがあるなら、まずは電力会社との癒着を断ち切るべき。「断る力」とは、こういう時こそ必要だ。電力会社からCM料を受けとった状態のままで、中立的な立ち位置が確保できるはずがない。今のままでは、電力業界お抱えの御用評論家だと言わざるを得ず、政府や電力会社に「公開提案」する資格すらないといえる。

 この“謝罪文”では原発対策について、東電の役員総辞職や、電力会社にいる天下り官僚の総辞職、原子力保安院の解体といった、組織を多少衣替えする程度の、国民の不満のはけ口・ガス抜きの話ばかりが並び、肝心の原発自身を今後どうするのかについては「全原子力発電所の徹底した調査」「全原子力発電所の冷却装置の改良」などとあるだけ。

 だがたとえば、勝間氏が出演したCMである中部電力の浜岡原発で懸念されているのは、津波や停電ではない。直下型の大地震により、原発そのものが破壊されるリスクである。そのリスク対策を真摯に考えない限り、結局、原発の根本的な問題に目を背けることになる。

◇原発推進の東北楽天監督
 第二位は、星野仙一氏。星野氏は、2007年1月に北京オリンピックの野球の日本代表監督に就任。それから翌年8月の本番にかけて、一挙手一投足が連日、報じられた。そして2010年10月からは、東北楽天イーグルスの監督に就任。

 組織を統率する監督という立場は、企業経営者にも通じる。元スポーツ選手は知識人とは違う世界ではあるかもしれないが、星野氏がオピニオンリーダーの一角にいる影響力の大きい人物であることは間違いない。

 その星野氏は、関電の原発CMに3つも出演していた。

 

 

>

 原発を推進してきた星野氏が、津波と原発で被災した東北復興のため、楽天で指揮をとるというのは、歴史の皮肉、といえるのではないか。

 その星野氏に質問をこころみた.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



画像2:上は現東北楽天イーグルス監督の星野仙一氏、下は元NHKアナウンサーの草野仁氏。
画像3:上は4位の俳優・玉木宏。下は5位の弁護士の北村晴男氏。
画像4:上は女優の岡江久美子氏。下はタレントの薬丸裕英氏。
画像5:上は俳優の渡瀬恒彦氏。中は、女優の江口ともみ氏、下は学者の蟹瀬誠一氏。
画像6:上は大槻義彦・早稲田大学名誉教授。下は女優の美山加恋氏。

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記者コメント
ユーチューブが1つ目のCM映像を削除したためリンクを追加した上で差し替えた。読売エージェンシーは、特定のCMだけに削除申請するご都合主義をやめるべきだ。(4/21)
本文:全約7100字のうち約3800字が
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応援会員X  15:16 07/18 2014
東電の対応にははらわたが煮えくりかえってるけど。 タレントのCMを追究しても相手は困るでしょう。仕事で演じてると思いますよ。 ただし勝間さんは別です。 勝間さんはコンサルからいつの間に評論家に変わったんだ?
米谷 明  21:14 07/14 2013
テレビの影響力に打ち勝つのは難しい。騙されていると気付くころにその人の人生は終わり、次の世代がまた騙される。馬鹿の連鎖、馬鹿の拡大再生産は止まらない。
   23:28 01/02 2012
関電のCMはまったく削除されてないのになぜ中部電力のは圧力がかかったように消されるんだ。中国の動画でも削除されるとなると今後youtubeやニコニコ動画にアップしてもすぐ消されそう。
kひらしま  11:10 08/13 2011
間違えました。森本穀郎でした。
kひらしま  10:04 08/13 2011
原発タレントはさかのぼればもっといる。たとえば、森本哲郎も雑誌の広告にでていた。過去30年にさかのぼれば、数え切れないほどのタレントが加担しているのがわかるだろう。
玉木正之氏ブログより  01:53 06/13 2011
会員
電力会社から昨年(代理店を通じて)原発の広報記事への登場を依頼されて「玉木さんの言いたいことを言ってください」といわれたうえにギャラの多さ(インタビュー記事1回500万円)も魅力やったので出てみようかと思たけど「こちらの言いたいこと(原発は基本的に作らない方がいい)」で折り合いがつかずボツになった経緯があった。(『タマキのナンヤラカンヤラ』2011/3/12)
オールアクセプター  10:42 06/09 2011
会員
星野さん、今年の東北楽天は序盤は良かったけど、 今じゃ最下位争いをしている始末です。 野球も全然これじゃあ盛り上がりませんよ。 スポーツニュースも、ダルビッシュとか、ホークスとか、 東北出身の他チームの選手とか、そんなんばっかり。 阪神淡路の時のオリックスとは雲泥の差です。 東北をダメにした原発の宣伝に出ていた星野さんに、 野球の神様が勝たせてくれるわけないのも頷けますね。