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遺伝子組み換え食品を避けるには「生活クラブ」か「パルシステム」 イオンは先進的だが要改善
個別の原材料への遺伝子組み換えの表示を徹底しているイオン・トップバリューのカップヌードル。タンパク加水分解物や加工でん粉、香辛料、酸化防止剤に至るまで「遺伝子組み換えでない」と表示されている

 日本では遺伝子組み換え作物の商業栽培はないにも関わらず、大豆やトウモロコシをアメリカからの輸入に頼るため、遺伝子組換え作物の影響を受けやすく、有害だとしたら、アメリカ人よりも日本人が危ない。豆腐・みそなど大豆を丸ごと食べる商品などは「組み換え不使用」普及が進んでいるが、危険なのは、表示対象から外れた油や糖分やタンパク分解物などの副原料で、これらは組み替え食品が使われている可能性が高い。スーパーでは唯一、イオンが個別の原材料で組み替えの有無を表示しているが、表示の不徹底も多い。消費者が非組み換え食品を選ぶ場合、最も頼りのなるのは「生活クラブ」と「パルシステム」であることが分かった。

【Digest】
◇日本が世界一遺伝子組み換え食品の影響を受ける理由
◇意図しない有害影響が出る可能性
◇日本での表示基準は十分か
◇表示基準範囲ではほぼ「非組み換え」が普及
◇個別の原材料の表示をしているイオンのトップバリュー
◇表示だけで組み換え原料削減には課題
◇表示はあるが選択の幅は市販スーパーと変わらない東都生協
◇組み換え排除が原則だがカタログ表示がない大地とらでぃっしゅ
◇カタログ表示が徹底している生活クラブとパルシステム
◇根本的解決の3つの方法

◇日本が世界一遺伝子組み換え食品の影響を受ける理由
 「大豆を食べる国から取材にきた人だ」。1999年遺伝子組み換え作物の栽培状況の取材のためアメリカへ行った時に、案内してくれた農家の人が私を他の農家の人たちに紹介する時にいわれた言葉だ。

遺伝子組み換えについては、学術用語または行政的には「遺伝子組換え」と表記されるが、ここでは一般読者向けということで「遺伝子組み換え」を使用することにする。

 その際のアメリカ取材の内容は、コモンズという出版社から2000年に発行された「遺伝子操作食品の避け方」という本の中に書いた。

 アメリカから新たに遺伝子組み換え食品が入ってくることに危機感を感じて取材に行ったのだが、生産現場のアメリカ人の認識を知りショックを受けた。

 彼らにとって遺伝子組み換え作物の問題は、基本的には食品の問題ではなく、家畜の飼料の問題だという認識だったからだ。

 実はアメリカでも初めての遺伝子組み換え食品は日持ちを良くするトマトだったのだが、そのトマトは売れずに即撤退となった。

 その後、遺伝子組み換えジャガイモが栽培・販売されていたが、マクドナルドの反対により栽培は伸びず、2007年にはアメリカでのジャガイモの商業栽培はゼロになってしまった

 トウモロコシも、遺伝子組み換えの品種は飼料用または加工食品用が主で、そのまま食べる甘いスイートコーンについては遺伝子組み換え品種は商業栽培されていない。

 西洋人の主食とも言える小麦に関しても、遺伝子組み換え作物の本格的な栽培が始まって15年以上経つが、いまだに商業栽培の目処は立っていない。

 現在遺伝子組み換え作物として栽培されているのは、主に大豆、トウモロコシ、菜種、綿がほとんどを占めている。

 つまり主要な遺伝子組み換え生産国であるアメリカですら、自国で栽培した遺伝子組み換え作物をそのまま食べたり、主要な原材料として食べるということはほぼ行われておらず、大部分は家畜の飼料、そしてその一部が食用油やスターチなどの副原料として使われているに止まっている。

 一方日本は、大豆を食べる国民なのに加えて、その大豆のアメリカ依存度が高いという特徴がある。日本では遺伝子組み換え作物は全く商業栽培はされていないのにもかかわらず、私たちは、アメリカ人以上に、アメリカ国内で栽培されている遺伝子組み換え作物の影響を受けることになってしまっているのだ。

◇意図しない有害影響が出る可能性
 そうした遺伝子組み換え作物は、本当に安全なのか?

 遺伝子組み換え作物とは、従来の品種改良と違って、本来交配などしない種の壁を越えて、ある生物の役立ちそうな遺伝子を取り出して、別の生物の遺伝子に導入するというバイオテクロジー技術で作られた作物だ。

 現在、主要な遺伝子組換え作物の種類は2種類で、一つは、ある種の除草剤に強くなった微生物の遺伝子を取り出して、作物の遺伝子に挿入することで、その除草剤をかけても枯れないようにした作物だ。特定の除草剤をその作物の上から散布しても、枯れるのは周辺の雑草だけで、肝心の作物だけは枯れないというものだ。

 もう一つが、殺虫毒素を作るBt菌という微生物からその殺虫毒素を作る遺伝子を作物に導入したもので、作物を食べる害虫はその毒素によって死んでしまうため、外から殺虫剤をまく手間が省けるというものだ。

 除草剤をまいても枯れない、もしくは殺虫毒素を自分で作り出す大豆やトウモロコシを食べても大丈夫なのかと、心配になる。

 しかしその除草剤はヒトへの毒性は低く、また殺虫毒素は昆虫の消化管にだけ作用し、ヒトが食べても胃酸で簡単に分解されヒトの腸では無害であるとみなされて、栽培や販売が許可された。

 遺伝子組み換え作物の危険性は、導入した遺伝子によって発現する毒素などのタンパク質の有害性などに加えて、遺伝子挿入することによる意図しない影響なども含まれる。

 こうした危険性は個別に評価する必要があり、一応、日本ではアメリカで新たな品種が開発される毎に事前に安全性を評価して栽培や販売の許可をする仕組みになっている。

 しかし、そもそも遺伝子組み換えという技術自体が不完全で、たとえ安全性評価が行われたとしても、その後に意図しない影響がでる不確実さを払しょくできない、という批判がある。近年ではアメリカの最大の消費者団体である「コンシュマーズユニオン」が今年、声明をだしている。

 その中では、この10年の研究で、遺伝子組み換え作物の安全神話に疑問を投げかけるような研究も発表されてきているという。

 たとえば、そもそも今の遺伝子組み換え技術では、遺伝子を挿入する場所を事前に特定することができない。

 場合によっては、もともと働いていた遺伝子を壊してしまったり、眠っていた遺伝子のスイッチを入れてしまう可能性がある。現に殺虫性トウモロコシの品種を調べた研究で、遺伝子挿入によって、もともとは眠っていたトウモロコシの中で新たなアレルゲンを作る遺伝子が働いたり、従来のトウモロコシのタンパク質に変化が生じるといった、意図しない影響が起きていることが指摘された。

 また昨年には、ヒトが食べても胃酸で分解されるはずの殺虫毒素が、ヒトの血液中から検出されたという研究も発表された。しかもその毒素は、胎盤を超えて胎児にも届く可能性があるのだという。

 さらに、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



日本の遺伝子組み換え食品の表示基準。加工度の低いものに限定されている。
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン作成の遺伝子組み換え食品を避けるためのチェックシート。
東都生協の商品カタログの一部。醤油はほとんど組み換え不使用だが、すき焼きわりしたは不表示。不表示なので組み換え原料が入っているのかいないのかがわかりづらい。
パルシステムの表示ルールとカタログの一部。表示の無いものは、そもそも組み換え原料を含まないものか対策済みのもととなる。
生活クラブの表示ルールとカタログの一部。対策済みを選ぶことで避けることができる。

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記者コメント
遺伝子組み換えを避けるチェックシートは一部100円で入手可能だ。遺伝子組み換え食品いらないキャンペーンで販売中だ。ご希望の方はメールoffice@gmo-iranai.org fax.03-5155-4767電話:03-5155-4756でお申し込みを。


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