MyNewsJapanとは
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME
会員ID :
パスワード:
会員登録・解除 お気に入り記事
マイニュース
「脂肪にドーン」ではなかったサントリー『黒烏龍茶』 費用最大、効果は最小
新黒烏龍茶。効果は他のトクホと比べると格段に低く、コストはヘルシアの2倍。「財布にドーン」だった。

 「脂肪にドーン」というCMが問題にされたサントリーの黒烏龍茶。従来の「脂肪の吸収を抑える」に加え、新たに「体に脂肪がつきにくい」という効能表示も許可された。しかし同様の効果をうたう花王の『ヘルシア緑茶』や日清オイリオの植物油『ヘルシーリセッタ』などのトクホ商品と比較すると、黒烏龍茶の効果は一番小さく、費用は最大。脂肪にドーンというほどでもなく、「財布にドーン」とくることが分かった。そもそも食事の際に飲んで、食品に含まれる栄養素の吸収を阻害する消化不良&下剤型トクホを国が認定してしまう下劣な行為は、国家的モラルハザードであり、日本国の品格を害する。審査を行う消費者委員会は、CMの文言にとどまらず、トクホにふさわしい効能とは何かを正面から検討すべきだ。

【Digest】
◇「体脂肪を減らす」系トクホの効能を比べてみた
◇ヘルシア緑茶の効果は3.4倍、食用油リセッタは10倍
◇費用は、ヘルシアは1/2、リセッタは1/18
◇黒烏龍茶1日3本摂取では3ヵ月後に体重増加
◇CMの一言一句より下剤系トクホの是非を検討すべき

 「脂肪にドーン」というCMで、特定保健用食品(トクホ)を審査する消費者委員会から注意を受けたサントリーの黒烏龍茶。

注意された内容について、詳しくは消費者委員会の中でトクホの審査を行う新開発食品部会の3月12日の会議、および既出の読売新聞日経新聞、さらには日経ビジネスでは解説記事まででている。

 そのCMは放送中止になったが、CMを見る限りでは確かに脂肪の多い食事を食べても黒烏龍茶を飲めば大丈夫と誤解させるような意図を感じさせる内容だ。


 サントリーのHPを見ても食事の脂肪の吸収を抑える効果はせいぜい20%程度に過ぎないので、過剰な宣伝だとも見てとれる。

 このCMが問題にされるきっかけになったのは、サントリーの黒烏龍茶について、従来の「食事の脂肪の吸収を抑える」という効能表示に加えて、新たに長期間飲み続けることで「体に脂肪が付きにくい」という新しい効能表示の許可申請が出されたのがきっかけ。

 その新たな効能表示の是非を審査した消費者委員会の部会で、「脂肪にドーン」というCMが、『「当該食品を使用すれば、バランスのとれた食生活を考慮しなくてよい」旨を示唆するような表現』だとして改善が求められたといういきさつのようだ。

◇「体脂肪を減らす」系トクホの効能を比べてみた
 問題の本質は、こうした栄養素の吸収を阻害するような効能が、果たしてトクホとしてふさわしいのかという問題でもあるのだが、この点については後で述べるとして、まずは黒烏龍茶と他の「体脂肪を減らす」効能を認められているトクホ商品とで、その効果の程度を比較した。

 結論からいうと、黒烏龍茶は残念ながら効果は一番小さく、コストは一番大きいという結果になってしまった。

 比較したのは、花王のヘルシア緑茶と、販売中止になった食用油エコナ、さらに日清オイリオの食用油ヘルシーリセッタ だ。

脂肪減少効果をうたう主なトクホ商品の効果を示すグラフ。各社のHPより
 それぞれの商品はトクホ申請にあたり有効性の臨床実験を行っており、その効果は各社のHPでも掲載され、宣伝に利用されている。(左図参照)

 またそれらの試験の結果は論文としても発表されているので、詳細も検討することができる。対象となる人たちは、いずれも少し肥満気味の成人男女だった。

主なトクホの効果の比較。臨床試験の論文データをもとに著者作成。

 

 そもそもこうした臨床実験の信頼性がどれくらいかという問題もあるのだが、論文をもとに、今回、ざっくりと、体重、ウエストのサイズ、腹部の全脂肪面積(内臓脂肪と皮下脂肪を合わせたもの)の減少率を比べた結果が、右の図だ。

 体重(kg)とウエスト周囲(cm)、腹部の全脂肪面積(cm2)について、試験前の値から12週間後にどれくらい減ったかを減少率(%)であらわしたもの。(※黒烏龍茶は16週間後まで試験を続けているのだが、今回はすべて12週間後の値で比較した)

◇ヘルシア緑茶の効果は3.4倍、食用油リセッタは10倍
 どの項目で比べても、残念ながら黒烏龍茶の効果が一番小さかった.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



黒烏龍茶を1日1本、2本、3本飲み続けた場合の効果の比較。臨床試験の論文データをもとに著者作成

関連記事
記者コメント
本文:全約4300字のうち約3000字が
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)

企画「食の安全」トップページへ
企画「CMリテラシー」トップページへ
本企画趣旨に賛同いただき、取材協力いただけるかたは、info@mynewsjapan.comまでご連絡下さい。会員ID(1年分)進呈します。

アクセス数 27724 続報望むポイント
0
→ランキングを見る
続報望む
この記事について続報を望むかたは、以下の評価をお願いいたします。
続報を強く望む(100point〜) 強く望む(20point) 望む(3point)
(※今後の調査報道テーマ設定の優先順位付けにおいて重要な参考値となります)
読者による追加情報
お名前:
(会員の方はログインして書き込んで下さい)
コメント:
  注意事項
ハム太郎  16:39 07/24 2013
黒烏龍茶(特保)を飲んでいますが、俺が太らないから効果がありますね。
植田武智  03:01 10/15 2012
KY様。ご指摘の通りヘルシアの高濃度茶カテキンにはそれなりに問題があるので、それを勧めているわけではありません。今回の記事の趣旨は、同じ効能をうたうトクホ同士での効能の強さを比較したこと。たぶん今までこのような比較は示されていなかったと思います。
KY  19:01 10/13 2012
会員
この記事ではヘルシア緑茶を推しているようにもみえるが、ヘルシア緑茶もだめだったのでは?  http://www.mynewsjapan.com/reports/524