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マクドナルド・パワハラサビ残自殺未遂事件 部長から執拗な罵倒、叱責、サビ残100時間超の末
写真は原田永幸氏(04年2月13日に日本マクドナルドの副会長兼最高経営責任者、同年5月21日に社長就任。13年8月27日付で社長兼CEOを退任、同社HPより)

 「名ばかり店長」問題で現場にタダ働きを強いて有名になった日本マクドナルドだが、社員が遺書を書いて自殺未遂に追い込まれるほど、現場は疲弊している。同社の正社員M氏(40代、女性)は、育休明けの11年7月、人事本部店舗人材開発部に異動し、2人分の仕事を課された。以来、直属部長の女性から罵倒、叱責されサビ残が続き、年末には月100時間超に。翌12年にはかつてない低い査定を受け、夫を侮辱され、M氏の精神状態は悪化、「適応障害、抑うつ不安状態」と診断された。コンプラ委員会に告発したが認められず、体調はさらに悪化、同年7月に休職。翌月には遺書を書いて自宅で自殺をはかり、夫の助けで九死に一生を得る事態となった。M氏は今年復職し、現職のまま5月に会社を相手取り、慰謝料など1344万円の支払いを求め東京地裁に提訴。人事部門という会社の中枢で発生したパワハラ・サビ残・自殺未遂事件は、原田泳幸体制の崩壊を予感させるものだった。裁判資料に基づき、詳細にお伝えする。

【Digest】
◇「産休明けには、デスクはないかもな」
◇「そんなことじゃ会社に残れないわよ!!」
◇残業申告で低評価、残業ゼロ体制と称するサビ残システム
◇「何キレてんのよ」と罵倒され涙がボロボロこぼれて号泣
◇取引先社員もパワハラ部長の餌食になり病院送りで退職
◇首つり自殺決行で遺書も…間一髪で救命
◇慰謝料等1344万円求め提訴

◇「産休明けには、デスクはないかもな」
 訴状や証拠書類によると、原告のM氏(40代、女性)は、高校時代から日本マクドナルド(以下、マクドナルド)でアルバイトとして働き、91年に短大を卒業後、新卒でマクドナルドに、正社員として入社した。

 最初の1年は、店舗で接客などをする店舗マネージャーを担当。翌年からは、本社の社長室へ異動し、飲食以外の、ライセンス事業、広告、IT業務などに従事した。

 98年からは、営業本部「ハンバーガー大学」へ異動した。ハンバーガー大学とは、マクドナルド社内の人材育成の教育機関。M氏はここで、店舗向けマニュアル制作などを手掛け、「チーフ」というランクに昇進した。

 心理学の資格「MBTI」「EQプロファイラー」を取得し、「情報デザイン」「心理学」の社内学位を得るなど、充実した日々を送った。

 09年9月には、人事本部ピープル・ディベロップメント部に異動。既婚のM氏は、妊娠し、翌10年6月から産休を取り、8月から翌11年4月末までは、育休を取得した。

 この時期、最初のパワハラが勃発した。出産前の10年5月頃、M氏は部長のI氏(男性)に挨拶に行った。すると、I部長は、こう言い放ったという。

 「産休明けには、デスクはないかもな」

 同年12月末の会社のファミリーイベントの席で挨拶したときも、I氏は同様の発言をしたという。

 そして育休明けの11年5月、M氏は復職。翌月下旬に、7月1日から異動することが決まった。その決定の翌日午前、I部長は「お前、異動を聞いた?」と言った。「はい、聞きました」とM氏が答えると、I部長はこう言った。

 「たくさん働かせてやるからな」

 そして、11年7月1日、M氏は、人事本部店舗人材開発部に異動。同日付で、近藤勇子氏(仮名)が新部長に就任した。

 同部の業務内容は、店舗で働く人材(新卒社員、中途社員、アルバイト、障害者)の採用などであり、M氏は、アルバイト採用を担当した。仕事の具体的内容は、アルバイトのウェブサイトの運営、新店舗のサイト更新、コールセンターの運営、ポスターなどの開発、発注、取引会社への支払い、各店舗への経費の仕分け請求など、多岐に及んだ。

 M氏にとって、これらの仕事は全く未経験だった。だが、前任者からの引き継ぎは、口頭での数回の説明のみで、マニュアルや文書は一切なし。さらに前任者には、アシスタント従業員が一人付いていたが、M氏には付かなかった。

 つまり、これまで2人でやっていた業務を、M氏一人で担当することになった。このため、日常的に業務を自宅に持ち帰らざるを得なくなった。

 異動から1か月後の11年8月には、近藤部長に、いきなり、こう言われた。

 「高校生新卒と障害者の採用をできない?」

 そのときM氏は、新しい業務を覚えている真っ最中で、2人分の仕事を一人でこなすよう、工夫を重ねているときだった。だから、「今は無理です」と断った。

 すると近藤部長は「あっそう」と言って立ち上がり、背中を向けて立ち去った。

 それ以降、近藤部長は一変した。

◇「そんなことじゃ会社に残れないわよ!!」
 11年8月下旬には、ストアインフォメーションという、社内のシステムがダウンした。すると近藤部長が、M氏に向かって、「なんでそんなことになっちゃうの」「ったく、ちゃんとしてよ!」「何とかなるんでしょうね!!」と、周囲に聞こえる大声でM氏を叱責し、あたかもM氏の責任であるかのように脅しつけた。M氏は、恐怖を感じた。

ハンバーガー大学の概要(同社HPより)
 11年9月には、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



同社HPにある、マクドナルドからのメッセージ。「メニューボードには載っていない、マクドナルドの大切な品質、それは『人』です」「メニューボードには載っていない、マクドナルドの大切な品質、それは『人』です」とある
自殺未遂時につづった遺書の概要。(※筆者が裁判資料をメモして作成したもの=コピーや撮影はできないため)。「パワハラはみとめられず、おとがめなし、私は病院おくり、コンプラは意味なし、去年も一人自殺しているし、労災も、死なないと認められない」とも

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Toyota CS  15:02 09/28 2013
そう。むかしからスーパーバイザが来る時なんぞは、さらに大変だった。ダブルインだけでなく、トリプルインなどというバイト勤務もやったし。店長なんかはほぼ一日中いた。24時間営業になってさらに悪化か?