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オープンハウス連続詐欺事件、上大岡センター営業マンに1年10ヶ月の実刑判決 共犯社員も実刑確実――「会社のストレス」が原因
連続特殊詐欺事件の犯人としてオープンハウスの社員(犯行当時)2人が詐欺罪と窃盗罪で起訴され、うちひとりに実刑判決がくだされた。残るひとりも実刑確実だ。オープン社は神奈川県警と協力して「特殊詐欺」被害防止を訴えるキャンペーンを実施しているが、事件については完全ダンマリを決め込んでいる。

 高齢者から銀行カード等をだまし取り現金を引き出して盗む連続特殊詐欺にかかわったとして詐欺・窃盗罪に問われていた不動産大手・株式会社オープンハウス(東証一部、荒井正昭社長)の元営業社員北野映喜氏(28歳)に対する判決公判が5月21日、東京地裁であり、結城真一郎裁判官は懲役1年10月(求刑3年6月)の実刑判決を言い渡した。仕事のストレスからガールズバーや飲み屋で浪費し、金を借りていた同僚で共犯の林健二氏=詐欺・窃盗罪で公判中=からの誘いで「安易な気持」で犯行にかかわった北野氏は、おそらく想像しなかったであろう大きな代償を払うことになった。林氏も実刑確実だ。判決が出てもなお、神奈川県警と「特殊詐欺防止キャンペーン」を行ってきたオープンハウスは沈黙を決め込み、無責任な企業体質をあらわにしている。取材を通し「顧客としてもこの会社には近づかないほうがよい」と筆者が感じた理由とは――。

【Digest】
◇懲役1年10月の実刑判決
◇「出し子」として利用された
◇きっかけは会社の飲み会で知り合った人物
◇金に困っている同僚を犯罪に勧誘
◇動機は「人助け」?
◇窃盗の前科がありながら安易に犯行
◇犯罪者続出でも口をぬぐうオープンハウス

◇懲役1年10月の実刑判決
 5月21日、東京地裁8階の815号法廷は、警察関係者とみられる傍聴人でいつになく混雑していた。保釈中の北野氏は母親に付き添われて入廷し、被告人席についた。黒のスーツに白いワイシャツ、青のストライプのネクタイをつけている。白いマスクで覆われた顔には覇気がなく、気落ちした様子が伺える。

 やがて開廷し、結城真一郎裁判官の指示で北野氏は証言台の前に立つ。「最後に何かいいたいことがありますか」と尋ねられ、張りのない声で言った。

 「本当に被害者の方がたに申し訳ない気持でいっぱいです。どのような判決もきちんと受け入れていきたいです」

 少し間があってから判決が言い渡された。

 「主文、被告人を懲役1年10月に処す。未決勾留日数中30日をその刑に参入する――。主文は以上です。いいですか、懲役1年10月の実刑です…」

 傍聴席から見る限り、北野氏の様子に動揺はなかった。実刑になる可能性が高いことを聞かされていたのかもしれない。

 北野氏がやったのはいわゆる「出し子」役だ。面識のない「指示役」から携帯電話を通じて指示されるまま、高齢者宅を訪ね、銀行員をかたってキャッシュカードや預金通帳を受け取り、ATMで金を引き出し、それを指示されたコインロッカーに入れ、得体のしれない「上層部」に送金した。

 起訴されたのは4事件にかかる詐欺・窃盗罪で、被害総額は218万円にのぼる。本人の証言によれば、このほかに起訴されていない事件が2件あり、それを含めると被害金額は400万円ほどになる。

 もっともこれらをすべて北野氏が得たわけではない。盗んだ額の7~8%と交通費が報酬として与えられた。報酬額は、起訴された分で約15万円、起訴されていないものを含めて30万円ほどにすぎない。

 3ヶ月間で30万円ということは月に10万円の稼ぎである。オープンハウスの給与水準からすると、小遣い銭程度のわずかな金で.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



特殊詐欺に関与したオープンハウス社員(犯行当時)の公判が行われている東京地裁。
懲役1年10月の実刑判決を受けた社員(犯行当時)が働いていたオープンハウス上大岡営業センター(横浜市港南区)。ガールズバーや飲み屋で浪費して金がなくなって同僚に金を借り、その同僚からの誘いで犯行に加わった。
実刑判決を受けた社員(犯行当時)が、高齢者からだまし取った銀行カードを使って現金86万7000円を引き出した銀行ATM(千葉県酒々井町役場)。盗んだ金はコインロッカーを介して面識のない「上位者」(検挙も指名手配もされていない模様)に送金、7〜8%の報酬が支払われたという。
同僚社員を犯行に引き込んだ林氏(詐欺・窃盗罪で公判中)が勤務していたオープンハウス保土ヶ谷営業センター(横浜市保土ヶ谷区)。会社の飲み会で知り合った謎の人物「ナベさん」から特殊詐欺の話を持ちかけられたのがきっかけで、同僚を誘って一緒に加わった。犯行動機は、金を貸していた同僚のための「人助け」だと公判で述べた。
特殊詐欺で起訴されたオープンハウス元社員らは、幅広い年齢層に住宅販売の営業をする一方で、高齢者をだまして大金を盗む犯罪を繰り返していた。写真は林氏が勤務していた保土ヶ谷営業センター。

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編集部  17:34 08/18 2021
会員
@  06:43 06/10 2021
不動産系は騙すという行為があまりに日常的過ぎる。その業界の悪しき体質がこの事件の遠因になっているように思う。