「ドアの閉まる音まで数値化して、コミットさせられています。三菱では、ありえないことでした」。三菱自動車から日産に転職したある中堅技術者は、入社当初、ゴーン流のコミットメント経営に驚いたという。ベンツやBMWといった高級車の閉まる音を重回帰分析し、必達目標が課されるというのだ。
【Digest】
◇なんでもコミットメント
◇目的別に続々と立ち上がる組織
◇「日産ミーティングウェイ」が進行中
◇階層もしっかり分かれている
◇コミットメント間のポテンヒット問題
◇30代前半~中盤は転職組ばかり
◇20代は、じっくりと日産マンを育てる
◇「ハイフンエスがさぁ~」
◇社内での異動は少ない
◇ルーティン業務はアウトソース済み
◇30歳までにTOEIC700点はないと…
◇「我々は都会の会社なのだ」という意識
◇2ちゃんねる閲覧可
◇なんでもコミットメント 同様に、「シフトレバーの動きの滑らかさ」といったものも数値化する。「これらは三菱では、設計者のフィーリングにすべてが任されていました」(同)。コミットメントは、数値化されたものでなければ達成したか否かが曖昧になるため、白黒つけられるように、計測可能にしているのだ。
日産でも比較的最近、導入されたのが、「部品質量」のコミットメント。部品ごとにバジェットが割り当てられ、例えば「シフター+ケーブル+ボルト」で何グラムまでに抑える、という数値目標をコミットしなければならない。
車は軽いほうが燃費もよくなり税金も安いため、軽量化は低コスト化と同じくらい重要なのだ。もちろん、質量とは別に、原価低減の数値目標もある。
◇目的別に続々と立ち上がる組織
日産で特徴的なのは、これらの目標達成に責任を負うチームが、目的別に、それぞれ組織されているところだ。
たとえば原価低減のための、調達先への指示や手配という仕事は、三菱では設計部門の仕事だが、日産では原価低減を専門とするチームがあり、その中に設計者が配置されるという。これは日産リバイバルプラン以来、「333活動」と呼ばれている。
「三菱では車両の重さを検討する際、各現場の設計者が目標を立てて決めていましたが、日産では、『質量』専門の部署があり、必達目標が立てられます」(同)。同様に、日産には、燃費向上の専門部署、備品コスト削減の専門部署などもあるという。
「権限が(三菱より)分散しており、(権限を持つ組織から)細部にわたって厳しく管理されるから、社員の自由度は低いです。コピー枚数もカウントして、部門ごとに削減目標を立てさせられます。ファイルも新しいものを買わず、古いものを使い続けたり…」(同)
◇「日産ミーティングウェイ」が進行中
2005年下期から始まったのが、「日産ミーティングウェイ」。会議の時間が長いことが問題とされ、あらゆる会議を1時間で終わらせるのが目標となった。ハードの導入が進みつつあり、プロジェクターを導入してペーパーレス会議とし、プロジェクトの共有情報を入れておくハードディスクも整備。
さらに、それらを円滑に使いこなすために、半期ごとに各部署から2名が、会議の「ファシリテーター」に任命され、専門の研修を受け.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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日産の末端組織構造
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