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オリコンうがや訴訟6 アムウェイ、武富士、2ちゃん…裁判件数26の山岡氏「ひるむな、記事を書け!」
山岡俊介さん。
1959年愛媛県生まれ。ジャーナリスト。巨悪追求情報サイト「アクセス・ジャーナル」発行人。『週刊大衆』専属ライター。編集プロダクション在籍後、29歳からフリーとなり、『噂の眞相』『財界展望』などで執筆。メールマガジン「東京アウトローズ」編集長後、「アクセス・ジャーナル」の前身である「ストレイ・ドッグ」を1人で創刊。著書に『アムウェイ商法を告発する』(あっぷる出版社)、『銀バエ 実録武富士盗聴事件』(創出版)など。

 

 


 「オリコンうがや訴訟」と同じく、高額な損害賠償で批判を封じる「恫喝訴訟」と闘い続けてきたジャーナリストの山岡俊介氏。抱えてきた裁判件数は、アムウェイ、武富士、エフアール、パシコン、東理、2ちゃんなど、26にものぼる。対武富士では会長を塀の中に追い込んだ。自宅の放火に遭ったこともある。それでも「あの企業はとんでもないと思って書いている」と健筆をふるい続ける山岡氏に、言論弾圧訴訟、名誉毀損裁判で勝つ方法について聞いた。

【Digest】
◇オリコン株価は半分に下落
◇武富士会長を逮捕させたジャーナリスト
◇アムウェイは訴えて大損
◇弁護士も訴えると金になる
◇弁護士の戦略で違ってくる
◇裁判所から出版社に差し押さえが来た
◇ひるんだらダメ、記事を書け!


 「オリコンうがや訴訟は6月12日、第3回を迎えた(綿引穣裁判長、東京地裁民事709号法廷)。

 高額な損害賠償(オリコンの場合は5,000万円)で批判を封じる恫喝訴訟は「SLAPP(スラップ)=Strategic Lawsuit Against Public Participation (公衆の言論を抑圧する戦略的訴訟)」と呼ばれる。

オリコンの取材時に使った「取材ノート」を抱える烏賀陽弘道氏。

(下)2003年取材時、オリコン広報企画部からファクスで送信されてきた「オリコン・チャートについて」。

 

 

 資力のない個人(ジャーナリスト烏賀陽弘道氏)による批判を封じ黙らせるために、資力のある大組織(オリコン小池恒社長)が訴訟で過大な負荷を与えることが目的だ。

 烏賀陽氏は、オリコンの訴えを「訴訟権の乱用」として訴え返している(反訴)。

◇オリコン株価は半分に下落
 今回の公判で、烏賀陽氏はオリコンがHP上でアップしている自分に対する誹謗中傷について(「ライター烏賀陽弘道氏への提訴」について「事実誤認に基づく名誉毀損行為に対する提訴について」)の削除、謝罪広告掲載を追加要求(「訴えの変更」)した。

 また、予約枚数のカウントは事実無根とするオリコンに対し、烏賀陽氏は「オリコン広報が『予約を入れている』と答えている」とし、その2003年時の取材ノートのコピー、取材したときのやりとりをまとめた文書を裁判所に提出した(画像)。

 「不法行為(名誉毀損)として事件が2つ(『AERA』と『サイゾー』)ある」とオリコンは主張していたが、綿引穣裁判長は「媒体が違うものを一体とするのはどうか」と疑問を投げかけた。烏賀陽氏が執筆した『AERA』は4年前の記事であり、すでに時効だ。

 口頭弁論終了後、日本弁護士会館でのブリーフィングにて烏賀陽氏は「オリコンの主張は破綻をしはじめている」とコメントした。

 訴訟が始まる前、2006年11月には最高12万円前後だったオリコンの株価は、現在4万9000円にまで下落している点も指摘し、「世論はきちんと見ている」と語った。

◇武富士会長を逮捕させたジャーナリスト
オリコンに取材したときのやりとりなどをまとめたもの。今回、裁判所に提出した。
◆2003年1月14日 オリコン広報部への取材
◆2003年1月22日にオリコンに再取材するまでの烏賀陽の動き
◆2003年1月22日オリコンへの電話取材

 

 

 烏賀陽氏のように、企業から恫喝訴訟「SLAPP」を受けてきたジャーナリストの代表格といえば、山岡俊介氏だ。

 山岡氏は、武富士の武井保雄会長(当時)を塀の中に追いやった当人である。山岡氏宅の電話に盗聴器を仕掛けるように指示した武井会長は2003年、電気通信事業法違反(盗聴)容疑で逮捕された。

 2005年7月には自宅を何者かに放火されたこともあった。山岡氏自身、「放火は取材絡みだと確信している」と言う。

 2006年に立ち上げた反権力、タブーなしの「巨悪追及情報サイト~アクセス・ジャーナル」(有料購読)で政・官・財、マスコミ、闇社会の“悪”の部分に日々、鋭いメスを入れ続けている山岡氏は、アムウェイにはじまり、武富士、東理、パシコン、2ちゃんねるなど26件もの裁判を闘ってきた。

--山岡さんが、26件もの裁判を闘ってきたとは思いませんでした。

 「今回はじめて刑事、民事を全部まとめてみて、僕もこんなにあったとは思っていなかったですよ」

■山岡氏が闘ってきた裁判一覧
  (下記画像参照)


--山岡さんが最初に訴えられたのはどこからですか?

 「最初は日本アムウェイ(合成洗剤など日用品の販売をする企業。本社はアメリカ合衆国)でした。『誰も書かなかったアムウェイ』(あっぷる出版社)で『マルチ』だと問題商法を追求したら、出版社と一緒に訴えられました。

 僕の場合、ほかの裁判もですが、内容証明が届くのではなく、いきなり裁判になりますね」

--最初に訴えられたとき、どう思いましたか?

 「最初は怯えたんでしょうけど、ぜんぜん記憶に残っていないです」

--なぜ、アムウェイに興味を持ったんですか? 

 「もともとアムウェイに興味を持っていたわけではなく、知り合いにアムウェイの人がいたので『噂の眞相』で記事に書いたら、出版社から『本にしませんか?』と言われたんです。それで、本が出せると思ってうれしくて書いたわけです。

 そのはじめての出版ですぐに訴えられました。

 裁判になってからさらにアムウェイの取材をしました。僕、基本的にヒステリックなので、訴えられたら次から次へとその企業のことを書くんですよ。訴訟の材料でまた記事を書くというやり方です。企業にしたら嫌らしいやり方なんですけど。

 アムウェイでは5冊書きました」

26の裁判を一覧にまとめた。アムウェイ、武富士、エフアール、パシフィックコンサルタンツグループ、東理ホールディングス、2ちゃんねるなどとの訴訟リスト。

終わっていない裁判はパシコンの『財界展望』記事。放火の件はパシコンは控訴せず、勝訴確定。全部で26件にのぼる。

「僕もこんなにあると思っていなかったですよ」と山岡氏。

◇アムウェイは訴えて大損
--アムウェイは、山岡さんの著書のどこが気に障ったのでしょうか?

 「『マルチ』が焦点になりました。流通方法が、特定商品取引法でいえば連鎖販売取引。俗名がマルチ、あるいはマルチまがい。当時、アムウェイはまだ自分たちの商法は連鎖販売ではないとして、それに見合った書面を交付してなかった。ところが裁判所が連鎖販売取引、マルチ類似商法だと判決を下しました。

 アムウェイの4つの裁判がすべて終わるのに5年くらいかかったと思います(すべて勝訴)。

 ちょうどアムウェイが長野五輪(1998年)の公式スポンサーになったとき、日本消費者連盟と国民生活センターといった援軍があったんです。国民生活センターの理事長が何かの委員会で、マルチ関係では『アムウェイに関する苦情がダントツに多い』と発言してくれました。それまで各社に規則があって、アムウェイという企業名は広告でも出さなかったのに社名を出して発言したんです。

 本が売れたので、出版社はそんなに嫌な顔はしませんでした。たぶん5冊で10万部くらいでしょうか。といっても、ほかはどこもアムウェイを追求はしませんでした。年度が変わって次から次へと商品を出すから、また『この商品はいい加減だ』と書きました」

--山岡さんから見て、訴えてきたアムウェイは得をしたのか? それとも損をしたのか?

 「めちゃくちゃ大損ですよ。裁判が終わったと同じ時期に、上場も取り消しました。ネットワーク商法だから知名度さえあればいいわけです。露出、上場するということはそれだけ叩かれるということです。
 
 僕がいままで記事で訴えてきたのは大企業、上場企業などです。弱い者いじめをしたつもりはありません。

 個人はない。書かないです。個人の立場にたって書くから、それはあり得ないです。

 『政財界』に5回連載で『ブラックジャーナリスト 山岡俊介の罪と罰』というデタラメ記事を書かれ、提訴したときの名誉毀損裁判「小早川+恩田」個人訴訟は特殊事情です。

 アムウェイ以後、裁判がなかったときはないですね。ひどいときは4~5件同時でやっていました。裁判の準備にも時間がかかるし、金もないのに、よく僕、生きていますよ。

 意地でやっているだけですね」

◇弁護士も訴えると金になる
--精神的なしんどさは?

 「全部が反論できるわけではないから、反論材料を探すのがしんどいです。でも、やるだけです。取り下げてくれるわけではないから。弁護士によって、自分で準備書面の下書きをしないといけないですが、すべて出るのはしんどいから証人喚問以外は出ていなかったです。

 エフアールも上場企業でしたが、『実業界』に『社長は暴力団関係者』と書いたら、刑事告訴されました。東証で『刑事告訴しました』という記者会見をされました。これはさすがにやばいかなと思いましたね。被疑者として調べられると聞いたときは嫌でしたね。けっきょく事情聴取もなかったので、いっさいやらなかったということになります。

 その後、社長が別件で逮捕されています。けっきょく『実業界』が途中でお金を勝手に300万円支払って和解しています。僕は裁判に行っていないからわからないんですよ。あとで聞いたら、『あれは終わったよ』と言われました。

 武富士のときは、恐喝未遂で調べられたことがあります。刑事事件では2件で取り調べを受けました。ガサをかけられたときはなかったです。警察から電話かかってきて、『来てください』と言われました。『行かないと逮捕されても文句言えないよ』と弁護士から言われました」

 アムウェイ、武富士、エフアール、パシフィックコンサルタンツグループ(パシコン)、東理ホールディングス、2ちゃんねるとの26件の訴訟のうち、終わっていない裁判は、パシコンの『財界展望』記事の分だけです。それも控訴したのは荒木前社長だけです」(放火の件はパシコンは控訴せず、勝訴確定)

■「アクセス・ジャーナル」でアップされている裁判関係の記事
・武富士
・ダイカストメーカーの東証2部上場「東理ホールディングス」
・世界的コンサル企業「パシフィックコンサルタンツグループ」

--企業が記事を無視しないのは、山岡さんの存在力と影響力があると思いますが。

 「そんなことはないですよ。自主的にやっているんではないです。側近、顧問弁護士などまわりから、『ほっとくのか!』と言われているんですよ。弁護士も訴えると金になりますから」

--訴えられて、出版社からやっかいなライターだと思われたりしませんでしたか?

 「『宝島』はそうでしょうね。まだネットもなかったので、アムウェイのとき以外は、いまのようにすぐに書けなかったですね」

◇弁護士の戦略で違ってくる
--弁護士選びで感じたことは?

 「弁護士には恵まれていたと思います。

 アムウェイのときは、『噂の眞相』編集長の岡留さんに芳永克彦弁護士を紹介してもらいました。彼は腕もよかった。破防法団体適用をつぶした弁護士です。

 そのとき感じたのは、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



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■オリコン訴訟の詳細は、うがやジャーナル
■第4回口頭弁論期日:2007年7月31日(火)15時~。東京地裁709号法廷。

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kuku  03:57 08/12 2009
山岡俊介さん凄いよ。ここまで戦い続ける事のできる人はそうはいない。一つの大きな裁判後には次やる力残ってない人が多いのではないか。山岡俊介こそ今の日本においてジャーナリズムを語る資格がある。申し訳ないが大手のメディアにはあまり期待できない事が多くあります。頑張って下さい。あと身体にはご自愛下さい。
masa  15:54 06/13 2007
これが本来のジャーナリズムではないですか!!
このような裁判を支援する,ジャーナリストたちによる,経済的な支援を含む体制があった方がいいのでは? それともあるのかな?