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最悪商品は雪印製、最悪企業はマリンフード 心疾患招くトランス脂肪酸の含有率
マーガリン商品トランス脂肪酸含有量ワースト10。ワースト上位は、パン1、2枚にぬるだけでWHOが定めた一日の摂取量を優にオーバーし、リスクが高い

 マーガリン等に多く含まれるトランス脂肪酸は心疾患の原因となることが指摘され、NY市が外食店での実質使用禁止に踏み切るなど、欧米では規制が進んでいる。だが食品・外食業界のコスト増となるため、生活者よりも企業の立場で政策決定する日本では規制ゼロ。主要メーカーに取材すると、ワースト製品は「雪印Sマーガリン」でパン2枚に塗るだけで摂取し過ぎだ。生協製品も軒並み高かったが、ワースト企業は、学校給食用にも卸しているマリンフードで、情報公開すら拒んだ。

【Digest】
◇NYでは今夏から全面規制
◇ワースト1は雪印、生協も軒並み高く
◇食パン1~2枚でもオーバー摂取
◇ワーストメーカーは学校給食にも使われる「マリンフード」
◇「当社はオープンにしていません」マリンフード
◇「数値が高いのはその通り」生協
◇買ってもいいマーガリンランキング
◇家庭用マーガリンは氷山の一角
◇悪玉コレステロールを増加させ、善玉コレステロールを減らす
◇トランス脂肪酸はプラスチック食品だ

◇NYでは今夏から全面規制
 マーガリンなどに多く含まれる「トランス脂肪酸」は、悪玉コレステロールを増加させ、心筋梗塞をはじめとする心臓疾患を引き起こすことが分かってきており、欧米を中心に使用規制が進んでいる。

 米国ニューヨーク市では2008年7月から、すべてのメニューに含まれるトランス脂肪酸の量を一食当たり0.5グラム未満に抑えるよう義務付ける。昨年7月、ファストフード店を含む全レストランに対し、調理油やマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸の量を一食あたり0.5グラム未満に抑える条例を施行し、実質使用禁止となったが、これを全メニューに広げる。

 デンマークでは2004年1月から、トランス脂肪酸の含有率が2%を超える加工食品の販売を禁止済みだ。カナダでは2005年12月から、トランス脂肪酸の含有量の表示を義務づけた。米国でも2006年1月から含有量の表示が義務付けられている。

 消費者の命より企業利益を優先する日本では、相変わらず対応が遅れており、今のところ各国の対応状況を静観するのみ(一番下の画像・食品安全委員会の資料参照)で、国内で規制する動きはなく、表示の義務すらない。

主要メーカーのマーガリン全41商品のワーストランキング(マリンフード18商品除く)。下の方から逆に見れば、買ってもよいランキングとなるので、心疾患が心配なかたは消費行動の参考にしていただきたい。

 

 

◇ワースト1は雪印、生協も軒並み高く
 そこで、日本の主要メーカー7社の、家庭用マーガリンのトランス脂肪酸の含有量を取材し、ワーストランキングを作成した(右記)。

 取材したメーカーは、雪印乳業、マリンフード、明治乳業、生協、J-オイルミルズ、小岩井乳業、月島食品工業の7社。主要メーカーが加盟する日本マーガリン工業会に、家庭用マーガリンの主要メーカーを問い合わせ、取材対象を以上7社に絞り、全商品をピックアップした。

 対象となるマーガリン商品は、全部で59商品。メーカー別の商品数の内訳は、雪印20、マリンフード18、生協8、J-オイルミルズ5、明治乳業4、小岩井乳業3、月島食品工業1。

 各メーカーは、積極的に公開はしていないが、問い合わせをする消費者や取材に対しては、個別に相談窓口や広報部で数値を教えている。その数値に基づきランキングにした。(生協は全マーガリン商品の数値をHP上で公開。マリンフードは非公開)。

 家庭用マーガリンのワーストランキング第一位は、『雪印 Sマーガリン』。料理用のマーガリンで、含有量は16.0%に上る。ワースト2位は、『雪印 ネオマーガリン』の14.0%、ワースト3位は、生協の『コープ コーンソフト100 バターの風味』13.5%だった。

◇食パン1~2枚でもオーバー摂取
 一般的にパン一枚にぬるマーガリンの量は10グラム程度といわれる。

 WHO(世界保健機関)は、心血管系を健康に保つため、トランス脂肪酸の摂取を極めて低く抑えるべきであり、摂取エネルギーの1%未満(1日摂取量約2グラム)にするよう、2003年3月に勧告している。

 WHO勧告の一日2g以下の摂取量に基づくと、ワースト1の『雪印 Sマーガリン』の場合、パン1枚に塗るマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、10×0.16=1.6グラム。

 つまり、ワースト上位の商品ならば、多めにぬればパン一枚で基準値オーバーだ。平均的な食べ方でも、2枚食べたら優に過剰摂取となってしまう。

マーガリンメーカーのワーストランキング。ワースト第1位は学校給食用のマーガリンを販売するマリンフード。ワースト第2位は生協。

 

◇ワーストメーカーは学校給食にも使われる「マリンフード」
 取材した7社について、出荷数量を無視して、メーカー毎の1商品あたりのトランス脂肪酸含有量の平均値を算出し、ランキングしたのが右記である。

 ワースト1位は、大阪に本社を置くマリンフード。情報非公開のためだ。同社は、同社商品紹介HPによれば、学校給食向けのマーガリンなどを販売しており、公的な要素のある商品を扱っているにもかかわらず、数値は一切非公表、の一点張りだった。公開すると問題になるほど高い数値であることが予想される。

 消費者に対する説明責任を全く果たしていない唯一のメーカーであるマリンフードのマーガリン18商品は以下の通り。これらはリスクが高いため、買わないほうが賢明だ。

 『フレッシュマリンマーガリン』『パン900 ~ニューソフトマーガリン~』『コンパウンドロアマーガリン』『カマンベールチーズとバター風味のマーガリン』『ガーリックマーガリン』『ソフトマーガリン』『キューブマーガリン』『フレッシュマリン植物性マーガリン』『ハイフレッシュ7マーガリン』『ハイフレッシュマリンSマーガリン』『ハイフレッシュマリンニューヤングマーガリン』『ニューフレッシュマーガリン』『ネオフレッシュMCマーガリン』『フレッシュエイトマーガリン』『ミルクマリン』『ハイフレッシュマリン食塩不使用マーガリン』『コンパウンドチャーニング』『コンパウンドロアフレッシュ』

 数値を明らかにしない以上、消費者にとっては、前述のワーストランキングとは別格に位置する、買ってはいけないマーガリンと言わざるを得ない。また、同社のマーガリンを使っている学校は、見直さない限り、学生の健康を損なうおそれがあり、責任を免れない.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



日本政府の食品安全委員会が2007年6月21日に公表したトランス脂肪酸に関するファクトシート。科学的見地に基づき明らかになっている人体への影響や、世界各国の対応をまとめている。

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とんとん  14:09 02/27 2016
会員
生活クラブ生協は0.5〜0.9%と言ってますね。本当なのでしょうか。 http://seikatsuclub.coop/safe/smp/trans-fat.html
杉野政人  15:45 02/24 2015
会員
欧米諸国乃至アジアでもトランス脂肪酸の表示義務があるのに。和食がユネスコ文化遺産になっている我が国の食材のトランス脂肪酸の表示義務無いとと知ったらどうなるのでしょうか?
グリシドール  17:27 02/11 2014
 ランスさんの仰るとおり反芻動物由来で天然界にトランス脂肪酸は存在しています。  トランス脂肪酸だけではなく、飽和脂肪酸・コレステロールを含めて議論をしなければ全く無意味です。
バター味プラスチック  06:10 11/12 2013
諸外国で禁止が進む中 気にしないほうがおかしいだろ とてもきれいな水源でも魚がすんでいないような水は飲むなと教えられたものだがな こういう所日本はどこかの国より酷いだろ tppとかいってる前にこういう所整備しないと 儲けるために人の寿命かけてはいけないだろ
マリン  06:52 07/11 2013
個人的には、量的な問題もそうだけど 水素添加で生じることに心配しています。
sinn  09:06 02/06 2012
バターや牛肉などにもトランス脂肪酸は含まれています。 そんなにヒステリックにマーガリンを攻撃するのはいかがかなと思います。 健康、健康ってそんなに長生きしたいのかな? 神経質な人間が多くなった。
ランス  21:32 10/11 2010
現在は低トランス化が進み、含有率3%以下が大半を占めています。 ちなみにバターは5%ほどトランス脂肪酸を含みます。 トランス脂肪酸は牛肉や豚肉、ポテトチップスなど様々な食品に含まれています。 健康のため、しっかり勉強しましょう。