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【こだわりグルメ】再熱処理なしのメイプルヌーヴォー ミック(メイプルシロップ/お取り寄せ)

情報提供
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メイプルヌーヴォーを作っている農場主ルック氏
 カナダのメイプルシロップ総輸出量のなかで、日本は第3位。厳しいカナダの基準を満たしたものだけがカナダ産「メイプルシロップ」と呼ばれ、無肥料無農薬である。ただ、一般的な商品はいったんドラム缶に保管されるため味が落ちる。そこで、その工程を省き、毎年最初の頃に採れる樹液を煮詰め、再熱処理せず直接ビン詰めしたものをメイプルヌーヴォーと名付けて販売しているのが、大阪のミックだ。えぐ味のない、すっきりした透き通るような甘さを味わってほしい。
Digest
  • 極上のメイプルヌーヴォー
  • メイプルの原生林は無肥料無農薬
  • 砂糖は有害ではない

 メイプルシロップは、たまにジャムやはちみつの代わりにパンに付けて食べるくらいだった。色や香りによってグレードの違いがあることは知っていたが、原生林のメイプルの樹液が原料で農薬も肥料も使っておらず添加物を使用しているものもほとんどないので、どれも同じように安心して使っていた。

 昨年10月頃、知人から「メイプルヌーヴォー」というメイプルシロップをもらった。ヌーヴォーの意味がわからず、今まで使っていたメイプルシロップと同じような味だと思い使わずにいた。

 今年1月になってメイプルシロップがなくなったので、メイプルヌーヴォーをなめてみた。すると、今までのメイプルシロップとは違いすっきりとした透き通るような甘さだった。通常ネット通販やスーパーなどで販売しているメイプルシロップの一番グレードの高い№1エキストラライト(後述)でもやや黒砂糖に似たような、わずかなえぐ味を感じていたがメイプルシロップ特有の味だと思っていた。

 メイプルヌーヴォーにはこのえぐ味がなく、今までに味わったことのない美味しさだった。どうしてこのような味の違いがあるのか調べてみた。

極上のメイプルヌーヴォー

 通常のメイプルシロップ生産は、山すその集積小屋でメイプルの木から集めた樹液を煮詰めてメイプルシロップを作り、いったんドラム缶に保管する。工場まで運び年間を通して出荷の際に再熱処理してビン詰めするため、風味が落ちる。

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株式会社ミック

◆住所:大阪市阿倍野区松虫通1-5-17
◆TEL:06-6661-7352
◆FAX:06-6661-7327
◆e-mail:mic11940@sun-iset.or.jp

写真は、株式会社ミックの渡辺芳子社長
 そのメイプルヌーヴォーを生産している会社、株式会社ミックの渡辺芳子社長に話を聞きにいった。1996年10月からカナダのメイプルシロップを扱っている渡辺社長は、2003年の春、メイプルの木から樹液が流れ始める頃、ケベックのメイプル生産農家のルック氏のところで、今まで味わったことのない美味しいメイプルシロップに出会った。

 それは生産量が少なく市場には出ず、メイプル農家たちのためだけの特典だった。市販されているメイプルシロップとは違い、いったんドラム缶に保管することなくビン詰めした、出来たてのメイプルシロップだ。

 カナダとカナダの自然を愛する渡辺さんはより新鮮、かつ味わいの深いこのメイプルシロップをぜひ日本の皆様にとの熱い思いで生産を依頼した。

 市販用のシロップの製造工場は山間部の農場ではなく立地の良い平地にある。出来たてのメイプルシロップを作る場合、樹液が出て5時間以内で作らなければいけないため、それまでは少量を農場で手作りするほかなかった。

 市販するには、ボトリングまでできる工場を作らなければならない。それは無謀で困難な願いだったが、2年後その努力が報われ、メイプルの農場主であるルック氏の協力で2005年春生産が可能になった。

 出来たてのメイプルシロップを作るために今までにない新しい製造工程を作った。毎年最初の1日目に収穫された貴重な樹液を煮詰めて作り、再熱処理せず直接ビン詰めすることに成功した。一般的なメイプルシロップと比べ、透明度が高く雑味がなく今までに味わったことのない絶品だ。これはメイプルシロップのグレード(等級)を超えた味だと思う。

 毎年最初の頃に採れる樹液で作った出来たてのメイプルシロップを、渡辺さんたちはメイプルヌーヴォーと名付けた。

 カナダでも一般的な市場には出ず、メイプル農家しか味わえないメイプルヌーヴォーを皆さんに味わってもらえることに渡辺さんたちは誇りを感じている。

 カナダのメイプルシロップ総輸出量は2007年において約1億8000万本(約40550トン)だ。輸出国は約40カ国になり、第1位はアメリカで約1億3600万本(約30700トン)、第2位はドイツで約1240万本(約2800トン)、日本は第3位で約1190万本(約2680トン)になる。

 上位3国で輸出量のほとんどになるが、その他フランス、オーストラリア、デンマーク、スイス等の順となっている。
                       
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メイプルの木(上)、メイプルウオーターの採取(中)、収穫期のメイプルの木(下)
 メイプルヌーヴォーとして収穫できる量はごくわずかで、カナダから日本へのメイプルシロップ総輸出量約1190万本の内のたった1万本しかない。日本で流通しているメイプルシロップの1190分の1。一般的なメイプルシロップに比べ、透明度が高く風味も豊かだ。カナダ国内にも他の国にも流通していない最上級とされる一品である。

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シリアル№入りのメイプルヌーヴォー

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boonies2008/08/20 11:46

ドラム缶に保管すると聞くと、さすがにちょっと引くものがあるなー

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読者コメント

編集部2008/08/19 17:46
編集部2008/08/19 17:44
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記者からの追加情報

美味しいメイプルヌーヴォーの試飲と詳しい商品説明を各地で実施。2008/8/6(水)~8/12(火)の東京の玉川高島屋の地下催事場に続き、 8/19(火)~8/25(月)は神奈川の横浜そごう。8/21(木)~9/2(火)は広島福屋「赤毛のアン展」。9/4(木)~9/15(月)は大阪難波高島屋「赤毛のアン展」。9/24(水)~9/30(火)は東京の日本橋高島屋で開催。

 その後の予定を参考。

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