さようなら、日大板橋病院脳外科
日大板橋病院外観(HPより) |
大学時代の1988年に1度目、その10年後1998年に2度目の頭部手術(脳下垂体腺腫、成長ホルモン)を日大板橋病院脳外科で受けた。
再発となった2度目の手術のときには、腫瘍が血管に巻きついているのでその部分は放置すると説明された。術後、成長ホルモン値が正常値にならなかったため、ホルモン治療(1日3回の自己注射)をその後、続けていた。残存腫瘍はもうとれないのだからこの治療をこのまま続けなくてはいけないのかと思いながら毎月、受診していた。ホルモン注射代だけでも毎月10万円は支払っていた。
大学病院という体質のせいか、外来の脳外科医が数カ月でころころ代わった。ホルモン療法のこともよくわかっていない脳外科医も数人いた。「先月と一緒ですね」と言ってパソコンでコピー&ペーストして処方箋をつくり、それで終わりといった調子だったのである。「血圧が高い」と言われ、内科と脳外科両方から降圧剤の薬が2種類も出されたこともあった。「一緒に飲むとまずいのでは?」と聞くと、「違う作用のものだから」と薬の内容をまとめた本を見ながら答えた医師もいた。コレステロール、血糖値が正常値でないといって、薬の種類がどんどんどんどん増えていった。
セカンドオピニオンを聞こうかと思ったこともあった。しかし、日大病院で15年も診てもらってきたことだし、手術のことやいままでの個人データが蓄積されているのだからと思いとどまってもいた。知人の医療関係者から他病院などのアドバイスをもらったが、なかなか踏ん切りがつかないまま毎月、高い医療費と引き換えに袋いっぱいの何種類もの薬と注射針をもらっていたのである。医師から指摘された通り、わたしの腫瘍部分はもうとれないからしょうがないと思っていたのだ。
2003年初頭から曜日指定の脳下垂体専門外来での受診に変更したこともあって、今度は専門医だからと期待していた。当時のわたしは、体調がすこぶる悪く、検査結果もひどかった。専門外来になった直後からホルモン治療(1日3回投与)の量も増えるなど、まさに薬漬けの日々だった。よくなるどころか春頃には倦怠感、動悸が続き、また気鬱(気分がはればれしないこと)っぽくもなり、体がばらばらになっている感じだった。起き上がれない日々も続いていた。
外来の予約当日になって、医師が会議があるので予約時間より早く来れるのなら今から来てほしい、と看護士から電話が入ったこともあった。頭部画像(MRI)の検査結果を聞く受診日に手術が入ったから日程を変更してほしい、といった連絡もあった(これは、当日連絡ではない)。患者をなんだと思っているんだ、と頭にきた。しかし、当時は文句をいう元気もなく受け入れてしまった。それでも、今度の受診日には言わねばと思っていた。
翌週以降に変更され、検査結果を聞きにいったときのことである。私の頭部のMRI画像を見たその脳下垂体専門外来の医師は、「ここ(わたしの腫瘍が残っている部分)に手を出す脳外科医はいない」と言ったのである。「絶対に」と。そして、「放射線治療をしてみるかね」と提案された。
「絶対」なんてあり得ない。「脳外科医はいない」となぜ、この医師は堂々と全否定できるのだろうか。
「すぐに病院を変わろう」「こんなところにいてはいけない」
医師を選ばなくてはいけない。自分の病気のことを自分で知って決めないといけない。遅ればせながら病院選び、医師選びをはじめたのである。1ヵ月後、わたしの腫瘍に手を出してくれる脳外科医と出会った。そして、2回の頭部手術で血管に浸潤している腫瘍の8割がたをとってもらった。薬漬け、ホルモン注射治療からも解放された。もちろん放射線治療もしていない。ばらばらだと感じていたからだも元気になった。
もし、その脳外科医が「あなたのこの腫瘍には、わたしは手を出せない」と言っていたら、わたしは今ごろどうなっていただろうか。まだ日大板橋病院脳外科に通院していたかもしれない。その脳下垂体専門医は、わたしのいまの頭部画像、腫瘍を見てなんと答えるだろうか。
転院を決心させたその一言に感謝すべきなのかもしれない。
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読者コメント
昨年6月日大板橋病院血管外科で右下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療の為に2泊3日の予定で入院しました。その後全身麻酔での手術となりましたが最悪な結果となりました。強い痛み、歩行困難、その後転倒大腿部頚部骨折しました。車椅子の生活となりました。想定内の手術でした。と言われました。
この下垂体専門医はY教授ですね。日大板橋病院では、このような問題のある医師を主任教授にしてしまうのですね。
どの先生に診てもらうかが、どこの病院に行くかより重要です。どの病院にもドクターの当たり外れがあり、主治医の能力・人柄によって患者の満足度と治療経過は大きく変わってしまうのが今の日本の現状です。
10年前の記事なので、教授陣が変わっている可能性があります。いまの日大病院は評判がいいみたいですけど、実際どうなのでしょうか。気になります
日大板橋の下垂体専門医師はFですよね?
私もここで手術をしました。
今は内分泌科の医師と精神神経科の医師に
フォローしてもらってます。
F医師は最近リニューアした高島平の病院へ部長の地位に立ってます。
頭痛で受診しました。総合内科チビノリダーに似た研修医N村
レントゲンも撮らず肩こりです。と判断ミオナール処方服用したら嘔吐がする…直ぐに受診痛み止め出すので様子診てと言われた…症状は変わらず…再受診…
原因不明で診察は完了してますが何しに来たんですか?何もできませんって…
研修医がダメなのか、病院の方針かわからないが…受診はしない方がいいと思いました。
あんないい加減な医者初めてでした。
私も、日大病院の看護師は質が悪いと感じました。
全員が全員そうではないですが言葉使いもダメな人が多く、看護師さん達には入院当初から僕は、敬語で話す様に心がえていましたが。一部の看護師の方は、何を思っているのか終始タメ口でした。
その方は、因みに看護師チームのリーダーだったようです。
とても、残念です。
医師の方はとても良かったのに、その様な事があると全体の質も下がって見えてしまいます。
もしかして、この脳下垂体専門医師は、板橋病院でトップに立たれて方ですか? そのような、心ない先生が上に立つような病院は、とても信頼できません。
残念ながら、看護婦の質が悪いですね。
外来ドクターも時々看護師に対してイライラしている様子がうかがえました。
入院中も看護師のレベルの低さに驚きました。
丁寧で親切な看護師は1人しかいませんでしたね。
私は日大板橋整形外科の名医ということで安心して紹介してもらいましたが、実際診察していただいても、とても心無い診察でした。ネットのインタビューにはとてもすばらしいことが書いてありましたが、あの診察の仕方はとてもがっかりでした。
原因不明の激痛で入院し、色々な科が診察しましたが、外来で待っている際、泌尿器科では結石がないならうちの科じゃないと、上の先生が下の先生にこう断れと聞こえ、がっかりしました。
他の科の先生達も泌尿器科と険悪となり、申し訳ないがこんな泌尿器科じゃなく
他の病院を探してもらって結構ですよと言われました。私もセカンドさがします。
父が入院中。先生たちは悪い感じではありませんが・・婦長が冷たくて人としてどうなのかと思います。部屋の移動を迫られたり・・治療も進まないのに、本人の体調も気分も暗い。ケアがいまいちでそんな様子を見ているのが辛くてたまりません。
セカンドオピニオンの勇気はまだ出ませんが、ひとつの方法として頭に入れておきたいと思います。
私も脳梗塞でたくさんの病院を行ったが、大事なのは病院でなく、【先生】である事。設備がよくても、患者を診ない先生が多く感じる。目の前で訴えている患者よりも、データだけで判断する先生の多さ。先生との相性もあるが、やはり人間性が大事と痛感しています。
特に大学病院は教授の教えで体質が決まるので、良い先生を見つける事が重要と思っています。
何回読み返してもおかしい 子供が病気でになつて診断がどうもおかしいとおもうと医師であれ疑問を投げかけた 今医師と患者は平等て゜わからないことは聞いてそれに答えるのが医師である 患者自身も学ぶべし そして自分そして家族の命を守るべし
私は日大板橋に親子で20年近く通いました喘息で救急がいらいのお世話にどれだけお世話になつたかわかりません 脳外科というと 見えないふぶんですが自分でも手探りでも勉強してそこが合うか医師を攻める前に自分も反省してほしい 日大には いい先生もたくさんいます
私は今年はじめに、たまたま脳動脈瘤がみつかり、明日日大板橋でセカンドオピニオンを受ける予定です。
大学病院ですから、器としては、問題ないと思いますが、やはり生身の人間です。
先生の人柄、印象も大事だと思います。その辺も医者選びの基準にしたいと思います。
最近、日大板橋の小児科で診察を受けました。あまりにも小児科医たちの態度、診察に疑問を感じたため、転院を希望したら、あからさまに不快な態度をとられました。普通はお金をもらうほうがお礼を言うのに医者はお金をもらってお礼を言われる不思議な職業です。だからあんなに傲慢になるんでしょうね。病院と医者はこちらも選ばなければいけないと思います。
私の父は腫瘍が見つかり日大の消化器外科に紹介され、手術しました。手術した主治医と退院したら外来の先生との意見が違いました。私は外来の先生を信じました。この病気は命がどうのじゃないよと言われ信じてしまいました。主治医の先生は、抗がん剤、放射線の治療を進められました。後の祭りですが、主治医の言うことを従っていればもう少し生きていられたのかなって・・・
母は救急車で日大板橋病院に「くも膜下」で運ばれました。信頼できる先生に手術していただき後遺症もなく退院できました。が、脳動脈瘤が別の所にもあり、手術をするか否か家族で悩みました。手術をしてくれた医師と外来の医師とは別なので、手術をしていただいた医師からは、手術を勧められたのですが、外来の医師は「高齢なので余生を楽しんだ方がよいのでは」と意見が違い少し戸惑いましたが、手術を選び今はホッとしてます。
私も高齢出産でしたが、担当医師にも恵まれ出産後も助産師さんにも親切にしてもらい、満足しています。ただ、大学病院という事もあり、妊娠中毒症の方も沢山おられまして病室が一緒な所が微妙に嫌でしたので、病室は個室にしました。色んなタイプの先生がいるので先生との相性とかもあるかもしれませんね!!
腎臓癌を日大板橋病院で全摘出(左)手術することになりました。癌と分かって10日ほどです。アフターケアーはどうなるのでしょうか。投薬などの後遺症をおしえてください。
私の息子は脳動静脈奇形を見つけていただきすぐ手術をし、今は元気に後遺症も残らずに生活できています。今もDrに丁寧に診療をしていただいています。
費用は惜しまないということでしたらブランド御三家がオススメです。 私も高齢だったので最初から御三家の一つで出産いたしましたが大変満足のいくものでした。 命を生み出す大イベントと考えれば高くないとも思いました。 人それぞれですけどね…
現在妊娠5ヶ月で日大板橋の産科に通院中です。高齢出産のため、出産時のトラブルを懸念して個人病院ではなく総合病院が良いと考えて選びましたが、ちょっと不安になりました。病院選びは難しいです。どなたか、お勧めの病院があれば教えてください。宜しくお願いします。
印旛にある日本医大の脳外科も患者を見捨てるような発言や脅しの言葉が多々見られます。大学病院と言う体質のせいか人間味がない。実験代です。医者もしょせんは人間です。宗教は信仰していませんがそんな医師はいつか罰が当たると思い堪え忍んでいる日々です。がんばろう!
その後日大を訴えたりはしなかったのですか?日大で術後に経過が悪く再発の恐れがあった為外来で行ったのですが何しにきたのと言われた事があって、その日には帰りました。当初の日程で検査に行ったら、良好と言われ、そのまま様子を見ようと言われたその次の日に他の病院に見てもらったら、何やってたのと叱られ再手術する事になりました。こんな時日大は悪くないんでしょうか?
行かない決心ができました。「専門医に診てもらう必要がある」とのことで、他院、他科からの紹介でココににかかりましたが、『患者を見ようとしない医師たちの態度』を私も感じました。私も別の医者を探します。
良かった病院名も記載していただくと参考になります
参考にさせて頂きます。来週ここの病院に兄が足立区にある系列の総合病院から転院します。そこの病院が余りにも感じが悪い為信頼がもてず、紹介先のこの病院も大丈夫かと思いこの病院の事を調べています。もし他にもありました教えて下さい。
素人に医者選びは大変です。
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