ネットからコメントを採用し見出しを立てる「週刊新潮」
6月9日朝日新聞朝刊に掲載された「週刊新潮」の広告には『ネットで罵られたホリエモン』。 |
記事ではまず、ライブドアの子会社が100億円のMSCB(転換社債型新株予約権付社債)を発行したことに触れ、これが既存の株主を軽視することにつながるのではないか、と指摘している。
それに続けて、ライブドアマーケティング広報のコメント、さらに株式評論家のU氏(記事中は実名)の「(略)(堀江氏は)何を考えているのですかね」というコメントが載る。ここまでは普通の記事の体裁を保っている。
が、記事はここで唐突に「ネットでは、ホリエモンへの罵詈雑言が飛び交っている。」として、どこで見つけてきたのか分からない「ホリエモンへの罵詈雑言」を紹介し始めるのだ。詳細は割愛するが、「屑以下でしょう」「ろくな死に方せんぞ」といった言葉を並べている。
特に新しい知見があるわけでもなく、よくあるネットの書き込み以上でも、以下でもない。ネット上のブログや掲示板を検索すれば、この手の書き込みは、誰に対してのものでも見つけられるだろう。
第一、本当にそんな書き込みがあったのかすら、読者に知るすべはない。書き込まれているのがどのサイトなのかも示されておらず、示されているのは「ネット」だけだ。
このネット発(と新潮が主張する)コメントについて、ジャーナリストS氏(記事中は実名)は言う。「(堀江氏は)これまで株主利益を強調してきたくせに、自分の会社の株主利益は軽視している。だからネット上で悪口を書かれるわけですが(後略)」。
たしかに悪口を書かれる要素が堀江氏にはあるのかもしれない。けれども、ネットに氾濫する言動を無批判に記事にするとはどういう見識なのだろう。
そういえばネットでは、「週刊新潮は信用できない」という書き込みが散見される・・・(ウソです)。
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読者コメント
某宗教団体と戦う点は評価していますが。
もう末期的ですね。読売に買収されるのも時間の問題かも。
ネットの世界は玉石混合なのにそういうことも分かってない新潮はアホの極致ですね。
新潮のこの記事よんだけど確かにわけわからん記事。嫌いじゃない雑誌なのに残念。
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