コンタクトレンズは、煮沸消毒をしたり専用の薬剤で洗浄しながら長期間使用するものと、短期間のうちに使い捨ててしまう廉価品とに分かれる。問題の品が発見されているのは、後者の廉価版だ。

業界3位の大手専業メーカー

問題のレンズを販売しているのは、クーパービジョン・ジャパン株式会社（本社：渋谷区恵比寿、TEL：03-5449-6511）。世界第3位のコンタクトレンズメーカーの日本法人である。

クーパー社の最終的な責任者である、社長の丹羽正和氏

同社の「1Day Aquair」という使い捨てコンタクトレンズは、１枚ずつ小さなケースに入れられている。私はこれを使って3年余りになるが、レンズが2枚重なっていたり、破けてしまっているという事故を、2003年以来、何度も経験している。

私は、同社の消費者相談室（0120-132-410）に問題の商品を送り、調査を依頼し続けてきたが、その都度、製造工程のどこかで事故があった可能性があるということで、文書により陳謝を受けてきた。

今回見つかったのは、累計で5度目の事故になる。証拠としてレンズを接写したのが右上写真だ。よく見ると、レンズが2枚重ねになっていることが分かると思う。問題のレンズは5月24日に見つかり、5月27日に、同社の消費者相談室へ郵送。「調査のうえ返答する」との答えを、後日、電話で受けた。

1ヶ月分のレンズと図書カード

レンズ調査結果報告書

6月9日、クーパービジョン・ジャパン消費者相談室の担当者が2人連れで説明に訪れた。ペーパーで「レンズ調査結果報告書」が渡された（右記参照：一部伏字処理）。さて、どのような対応をして貰えるのか。