CCCDは諸刃の剣か
レコード店に行って、シングルCDを手に取ると殆どの新譜にはコピーコントロールCD(以下CCCD)という表示がある。しかし、ほとんどの人はこのCCCDについてただ単にパソコンにコピーできないCDという程度の認識しかないのではないか。
CCCDは音楽CDではない。音楽CDはソニーが開発した音楽CD規格(レッドブック)という規格に沿って作られてきた。CCCDはその規格に準拠していないため音楽CDではないのである。
規格外であるCCCDは音楽CDではないため、オーディオメーカー各社は再生を保証していない。これはオーディオメーカーに問題があるのではなく、CCCDという規格が存在しないためオーディオメーカーとしては対応しようがないというのが現状である。
そもそも著作権保護をビジネスにしている会社によって独自に開発されたコピーコントロール技術は、当然のことながら公開されていないためオーディオメーカーは正式に「CCCDに対応する」プレーヤーをつくることはできないのである。
そのため消費者は自分のCDコンポで曲が聴けるのかどうか、自己責任で買うことになる。レコード会社は原則としてCCCDの返品を受け付けていないからだ。
社団法人日本レコード協会のデータによると、音楽CDの一年間の生産量は98年(平成十年)の3億2百91万3千枚を最高に4年連続で減少を続けている。レコード業界は、この問題をパソコン等の使用によるコピーCDの増加ではないかと考え、各社こぞってCCCDの導入を決めた。ビクターエンターテイメントは ホームページでCCCDの導入の理由について以下のように説明している。
パソコンを経由したCD-Rへの過度の複製行為や、明らかな著作権侵害である音楽ファイルのネットワークへのアップロード(=送信可能化の状態にする)行為などは、ここ数年急速に普及し、今も確実に存在しています。 レコード会社が発売する正規CDを購入しなくとも、場合によっては違法に作成されたコピーを入手し、所有する事が出来るというこの事態は、先の潤滑な「音楽創造のサイクル」が崩壊しかねないという強い危機感を抱いております。
半年間に友人、知人の為にコピーされたCD-R・・・4000万枚(推計)
~社団法人 日本レコード協会データによる~
CCCD導入によって、音楽業界は低迷から脱出できるのか、それとも消費者を無視したCCCDの導入が、逆に消費者離れを加速させるのか。
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読者コメント
安全な商品記事を掲載してほしい。
意識の高いひとはそもそもうさんくさい商品は見ていない。そのおかげで選択の幅が狭まって困っているのだ。安全安心の食品について調べて記事にしてくれた方がありがたいのですほんと。
食の安心・安全は確かに重要だけど、本来適量に用いれば化合物に対して過剰に反応しすぎな側面があるのは正直どうかと思う。水だって体重1kgに対して50g摂取すれば下痢になるし、エタノールだって体重1kgに対し1gも摂取すれば50%以上の人は目眩、嘔吐する。酢酸だって似たようなもの。私は上述の化合物なら忌憚なく口に入れられる。
北関東方面で、野菜・果物・緑茶などの大量摂取者に、ネオニコチノイド系農薬「アセタミプリド」の中毒を疑わせる患者が頻発してるようですね。脳蓄積性があり、異常行動として暴力衝動が現れるケースもあるようで、農水省か厚労省の調査が待たれるところです。
某歌手の羊水発言が問題になったけど、食品なり洗剤なり嗜好品などを通じて人体に摂取された科学物質が、分解されずに羊水の中にまで紛れ込むようなことがあるんだとすれば、変な免疫疾患もった赤ちゃんが増えるのも、不思議じゃないような気がします。
添加物にせよ残留農薬にせよ、認可されている化学物質は、たとえ単独で安全とされていても(発がん性があることがわかってるものも認可されたままだけど)、複数同時に摂取した時の安全性は確認されていない。便利さだけを追究する生活自体を見直すべきと思います。
おにぎりにかかってる塩も法律上は「食品添加物」ですからねぇ。
企業にも消費者にも問題がある。企業は利益追求を求めるあまりコストダウンの暴走、消費者は利便性、低価格の追求。これらの姿勢が直さない限りこういった問題は永遠に続くと思う。資本主義の弊害ともいうべきか。
添加物が危険か否かを判断するには長期間実験してみなければわからないのでは。しかも、組み合わせでもデータが変わってくると思うし。とりあえず判断がつくまで「君子危うきに近寄らず」でいくしかないかも。
宮本さんそれは、合成保存料(ソルビン酸K)や、合成着色料(赤・青○号)の発ガンのリスクの高いものが使用してないだけで、他の添加物は使用されてる。しかし、他の添加物においても組合わせのデータはあまり無い。いま我々が実験されているのかなー。
セブンイレブンの添加物無しってホント!?絶対無理があるだろ。誰か詳しい情報教えてください。
胎児に直接注入でもすればそれは凄いことになるでしょうね。
0.002g=2r → 2ミリグラム
例えば、ある添加物の50%致死量が、体重1kgあたり0.2gだっとしても、10gの胎児にたいしてなら0.002g=2rになるけど、どうなんだろう、そのあたり。
過去に日本では食されていなかった外来食材を使うときに、既存のそれとの組み合わせの危険性を考える人が、はたしてどれだけいるでしょうか?添加物の使用実績は、多くの外来食材に劣るものではなく、添加物のみを特別視し、その組み合わせだけを気にするのは、ほとんど意味のないことです。
>複数の物質をとる事により有害となる場合はないのでしょうか?可能性としてはあり得ます。ただし、添加物の大半は天然にも存在するもので、その多くは食材そのものにも含まれており、新たな組み合わせはごく一部です。一方で天然食材には、有害物も含め添加物よりも桁違いに多種類の成分が含有されています。複合毒性まで考えると天文学的数字になり、添加物の比ではありません。
味とか高濃度での刺激性とかの問題がなければ、普通に使われている程度の量なら別に気になりません。否定派の人って、添加物を医学的根拠じゃなくて、単に感覚で判断してるのかな?
>危険じゃないって主張してる人に。その添加物を取り出した物を食べてみてくださいよ、誰だって嫌がりますよね?製造元の人達にも口をそろえていいますよ?安全だと分かっていても食べたくないと。
>技術者一種類の科学物質では安全でも、複数の物質をとる事により有害となる場合はないのでしょうか?単に量だけで判断しえる物ではないと思います。又、推定無害であって、無害と確定は出来ないでしょう。後から発見される害もあるわけですから。もっとも、危ないと考えたら買わない。それをわかっていて買って文句を言うのは、クレーマーですから。
すべての食品の成分は「化学物質」です。その化学物質は天然に存在するものも合成されたものもすべて、大量に取れば有害で適量以下なら有益または無害です。量のことを考えずに有害・無害を論じるのは科学的に意味がありません。「安全」は「安心」とは異なり科学的判断に基づかなければなりません。「情緒」で危険と断定する考え方のほうが「危険」です
>信じてはいけないしかし消費者に食べ物に関する危機意識の提供をするには充分な記事ばかりではないだろうか。そういう意味では有意義な調査をしていると思う。
コンビニの利用は食べ物以外にしとくのが無難なところだね。
添加物の危険度を判定したデータの提示が無い。添加物には、必ず安全性試験のデータが存在するはずだが、これを切り崩す根拠が全く示されていない。これではリスクを比較したといわれても、説得力がまるで無い。もっと意味のある調査をしてほしい。
最も重要な、量の概念が欠如している。毒物には必ず閾値が存在する。有害物は、食品そのものにもあたりまえに存在しするが、微量だから問題にならないだけ。添加物にも同様のことが言えるはずだが、使用量に対する考察が全く無い。使用するメリットとの比較も無い。例えば、保存料を止めた場合の食中毒のリスクとどちらが重要か、代替案の提示も無い。
>>でもさー様 DDTが規制されたのは人体に有害だからじゃなくて、環境への有害性からです。 DDTを使用禁止にして、スリランカなどの熱帯地方では、マラリアによる死亡率が跳ね上がるという事態に陥っております。 DDTで人間が死ぬことはありませんが、それを規制したばかりに、DDTでコントロール使用とした疾病での死亡が増えるという皮肉な結果です。
手軽さと引替えの健康へのリスク、まあ仕方ないんじゃないですか?じゃああらゆるコンビニ商品が添加物を無くして健康志向になったらどうなるか、商品の値段が跳ね上がると思いますが、そのとき消費者は納得するんですかね。
食の中身もだけど、容器もかなりあぶないよ!缶は中にコーティング剤がぬってあるしペットボトルはラベルを巻く作業時に熱で処理するためプラスティックから有害物質がでるから!!人は自分が病気になって始めてきずくのかもね。
皆でナチュラルローソンにいこう
記事を読んでて「買ってはいけない」という昔の本を思い出しました。良くも悪くも消費者に大きな影響を与えた本でしたが続編は売れませんでしたね。
>> はろだったらデータだせちゅうねん.ここに掲載された食品が危険でお前の食べるのは,子孫に影響がないのか?だいたい,子孫繁栄そのものが利己的ではないのか?
今まで人類は何万年ものあいだ有害物質に晒されてきたから、今生きてる人間にもたくさん蓄積されるかもね。
近頃の人は自分のことしか考えないけど、自分の子供とかその後の子孫にまで悪いものが蓄積されてくってこと、どう考えてんですかね。自分さえよければ、なんて考えが浅いと思います。
食は元々危険なもの。消費サイドで確認できる表示を手掛りに、食の安全を切る。すばらしい。
回し者を黙らせるぐらいの資料を出さないとね。
それで飯食ってる訳だから必死だよ。
ここの読者には添加物業界の回し者が多いみたいですね。
takaさんの記事を是非読みたいですね。記者登録をお願いします。
添加物の品目を列挙しているだけですか。人工的に精製された物質が皆、即危険ではないように、食品添加物とて入ってるから即アブナイというわけではないと思われます。脂溶性で蓄積されるか否か?許容(目安)量はどのくらいか?そういう視点を希望します。
自分が実際に実験して真実を確かめる事ができないので外部情報に頼るしかない。しかも何が真実かは本当に分かりにくい世の中。やみくもに否定も鵜呑みもしないけど、やっぱり「危険性がある」って疑いが有る物を口にするのは気分的になあ。その昔DDTの危険性を疑いもせずに頭からぶっかけてたというのもあるし、何が何やら。
危険度を判定する際に使ったであろう元のデータが一切提示されておらず、信憑性に欠ける。
音楽の質を上げたり、コピーじゃなくてCDを買いたくなるような魅力的なCDをリリースすればいいと思います。買うほどじゃないや、とか、流行でしかない歌が多すぎるので売れないんだと思います。
結局CCCDで迷惑を被ったのは、PCの知識の無い善良な消費者でしたね。コピーコントロールで言うと、SONYも大分株下げたし。何やってんだか。
CCCDを採用していてもPCで簡単にコピーが出来る。だから別段気にしないが、そもそも最近はCDを買おうなどとは思わなくなった。先ず、高い。CD一枚に何千円と払っていられない。そして、買いたいとまで思えるCDが全くと言っていい程に無い。
それはこのWebでも言えること。一ヶ月に二千円近くも払って読む内容は無い。所詮は個人的意見が多い。皆であれこれ討論・意見交換が出来るとうたうのであれば、別段2chでも出来てしまう。
ではここの強みは何か?私にはそれが全く見えて来ない。記事やコラムは今やネットのお陰で簡単に手に入る。CDと同様にデジタル化されてしまった時点で、お金を払う必要性が無くなった。ここで会員になっている人達に問いたい。一体何のメリットがあるのか?代価に見合ったサービス・情報を得ているのかと。
音質はMP3もMDも圧縮してるからダメだね。でもCCCDはそんな音質悪い?DJはレコード買ってるが。でもCDJが台頭してる。ファイル交換や違法コピーや海賊盤などの著作権問題の方が重要では?CCCDで音楽市場が潤うと思わないぞ。音楽が文化じゃなく娯楽として消費される傾向が強まってる?空気清浄機のように電源を入れて本当の環境音楽になってたり?ジャケが好きな購入派もいる。で…改正著作権法成立!
私は最近、お気に入りの歌手、演奏家のCDについては「これはお布施、お布施」とつぶやきながら必ず新品を買うようにしている。 音楽はもっぱら、パソコンと接続のスピーカーで聴く。車の中では、熱でやられないようにCD-Rに焼いてから聴いている。もちろんレンタルしてコピーすればもっと安くて済むが、そこは「お布施お布施」の精神だ。 でも、CCCDは「絶対に買ったらんもんね」という覚悟を決めている。 何せ、自宅では聴けない。さらにオーディオ機器に不具合が起きても保障はない、とされているからだ。 ただ、レコード会社にだけ腹が立っている訳ではない。家電会社にも腹が立っている。 今、そこにCCCDがあるのに、というよりも新譜CDの相当数がCCCDであるのに、レコード会社と協議して打開策を探ろうとか、そういう動きがまったくないからだ。 レコード会社、家電会社それぞれが好きなことをして、互いに歩み寄らず、ツケは消費者へ。 特にsonyのようなグループ内に双方を抱えている会社でさえ同様の態度をとる、そのことが許せない。 ちなみに、デジタル放送のコピーアットワンス導入決定での、放送会社と家電メーカーの関係にも腹が立っている。 地上派デジタルが導入されたら、うちのやや旧式DVD+HDDレコーダーがゴミになるじゃないか。
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