MyNewsJapanとは
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME
会員ID :
パスワード:
会員登録・解除 お気に入り記事
マイニュース
キヤノン電子と労組が社員にイジメ 一時金大幅カット、隔離部屋に島流し
 埼玉県秩父市のキヤノン電子株式会社本社。東証一部上場で社員数1,649人(2010年3月)。キヤノンのプリンタやデジタルカメラの部品などを製造している。「5メートル3.6秒」と会社内を歩く速度まで指定。また、社員のメールを監視するシステムを導入したり、椅子を取り払ったことなどで有名な会社だ。ここで、会社と労働組合が一体となって一人の組合専従書記を追い詰めていることがわかった。

 キヤノン子会社で東証一部上場のキヤノン電子(酒巻久社長、社員1,649名)。その労組の専従書記(正社員)として働いてきた眞壁とし子さん(54)は2006年9月、突然、組合から退職勧奨を受け、応じなかったところ、労組と会社が一体となったイジメが始まった。一時金を3分の1に減額、会社構内への立ち入り禁止と隔離部屋への収容、財形貯蓄からの排除、といった数々の嫌がらせ行為は、今も続く。ワンマンとして知られる酒巻社長が組合に対し「辞めさせないなら、組合員全員のボーナスをカットする」などと意味不明の圧力をかけ、労組が抵抗せず受け入れた格好だ。労使一体となったコンプライアンス無視の姿勢に、眞壁さんは2009年9月、会社と労組の両者に対し、約425万円の損害賠償請求訴訟を起こし闘っている。

【Digest】
◇一カ月以内に辞めろ!
◇社員の福利厚生事務が仕事
◇健康保険組合排除の偽装工作
◇社員の福利厚生事務を「何の貢献もしていない」と切り捨て
◇メール監視と椅子排除、酒巻久社長の体質
◇一時金をひとりだけ3分の1に減額
◇構内立ち入り禁止と“島流し”
◇他の社員にも不利益が
◇定期健康診断・財形貯蓄からも排除

◇一カ月以内に辞めろ!
  2006年夏のことだった。キヤノン電子労働組合に直接雇用されて29年、専従書記として組合員の共済関連など福利厚生事務をしてきた眞壁(まかべ)とし子さん(当時50歳)は、特別休暇を利用した旅行から帰ってきた。

  いつものように埼玉県秩父市の広い工場内の職場に行き、旅先で買ったお土産を職場の仲間に渡し、変わらず仕事をつづけていた。その翌日の06年9月7日、終業時刻間際に、眞壁さんは労働組合委員長に呼ばれたのである。

  「専従書記3名全員、9月末で辞めてほしい。退職金は6カ月分上乗せする」
 委員長の口から出たのは「退職」という言葉だった。眞壁さんが振り返る。

 「9月末で辞めろと言われても、一カ月もありません。あまりにも突然なのでびっくりしました。今まで職場で何のトラブルもなく、むしろ周囲との関係は良かったくらいです。誇りをもって組合員の福利厚生関係の仕事をやってきたし、社員の人たちともやり取りや交流がありましたからね。

  その時は、突然すぎるので9月末は無理です、とだけ答えるのが精一杯でした。次の退職勧奨のときは、10月末に退職期限が変更されていましたが、専従書記全員に辞めて欲しいということに変わりはありませんでした。このときは、幾分冷静になっていたので、なぜ急に専従書記全員を退職させたいのかと問いただしました。

 すると委員長は『社長が、専従書記を辞めさせろ、専従書記を雇う余裕があるなら組合員全員の一時金をカットするから組合で補填しろ、専従書記を雇用し続けるのなら組合事務所は会社構内から出て行ってもらう、と言っている』などと説明があったのです」

酒巻氏は「椅子なし社長」「改革派」としてメディアでも取り上げられるが、実態は「イジメ社長」
 組合員の一時金をカットするということは、殆どの社員の一時金をカットすることになる。なぜなら、管理職を除く社員が加入するユニオンショップ制のため、社員の87~88%が労働組合員(時期によって多少変動する)だからである。加えて、会社構内にある組合事務所を閉鎖して構外に出て行けと言うことだ。

 このとき以降、委員長に4回も退職を求められたが眞壁さんは拒否。現在に至るまでクビだけは回避しているものの、ここ4年間は、健康保険組合からの排除する工作、会社構内立ち入り禁止と構外の隔離部屋への収容、基本給減額策動、一人だけ一時金3分の1に減額、財形貯蓄からの排除、定期健康診断未実施・・・・と延々と受難が続いている。

 経営陣が労働組合に介入し、それに組合側が抵抗するのではなく、会社と労働組合が一体となり、約1700人の大組織が一人の人間に嫌がらせを続けている構図である。そのため2009年9月7日、眞壁さんは会社と労働組合双方に対し、約425万円の損害賠償請求訴訟を、さいたま地裁秩父支部に起こしたのである。

◇社員の福利厚生事務を「何の貢献もしていない」と切り捨て
キヤノン電子と労働組合を共同不法行為で提訴した眞壁とし子さん(54歳)。会社と労組双方からの嫌がらせは2006年9月から続いているという。

 

 ところで、「労働組合に直接雇用された専従書記」が眞壁さんの肩書だが、具体的にどのような仕事をしていたのだろうか。本人に説明してもらう。

 「聞き慣れないかもしれませんが、専従書記とは、書記長を補佐して、労働組合の日常業務を行うスタッフのことです。本来、組合の日常業務についても、執行委員などの役員があたるべきですが、役員とはいえ一日の大半は会社の仕事をしていますから、組織が大きくなると(組合員約1500人)業務量が増え、役員だけでは処理しきれなくなります。

 そのため、事務処理に専念する場とスタッフが必要となります。この事務処理などを行うところを『書記局』と呼び、そこで働く専門スタッフを『専従書記』と呼びます。

 具体的には,控除関係、会計事務、組織管理、その他雑務を行います。また、組合員の生活の質の向上のために、全労済や労働金庫の各種制度について説明したり,書類作成のアドバイス等も行います.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



(上)キヤノン本社敷地内にある建物。かつてはこの建物の一角に組合があった。表向きは、組合事務所が会社構外に出たはずだが、”相談エリア”という名目で事務所がのこっている。(下)会社構内から敷地外へうつされた労働組合事務所。まったくの民間アパートで、眞壁さんは、ここに閉じ込められるかたちになっている。委員長や書記長の主要な業務は会社敷地内“相談エリア”で行われており、下のアパートには眞壁さんの“島流し”の場所として会社と労組が用意したものである。

約425万円の損害賠償をもとめた裁判の訴状。原告の眞壁さんが健康保険組合から除外されそうになったり、財形貯蓄から排除、一人だけ一時金を3分の1にカットされ、会社構外の民間アパートに隔離されている。

 

 

関連記事
記者コメント
本文:全約10,600字のうち約8,400字が
会員登録をご希望の方は ここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方は ここでご登録下さい (無料)

アクセス数 13749 続報望むポイント
430
→ランキングを見る
続報望む
この記事について続報を望むかたは、以下の評価をお願いいたします。
続報を強く望む(100point〜) 強く望む(20point) 望む(3point)
(※今後の調査報道テーマ設定の優先順位付けにおいて重要な参考値となります)
読者による追加情報
お名前:
(会員の方はログインして書き込んで下さい)
コメント:
  注意事項
違法企業だよね  23:36 05/17 2013
キヤノンは工場労働者に職種転換させるぐらいだから、 犯罪とか違法行為にはタガがないんだよ。
新井金次郎  17:02 05/07 2013
名前が有名な怪死やkanonなのに情ない坂巻さんは常識がないひと1からリセツトしたほうがいいんじゃないかとおもう
労使一体  00:27 07/28 2010
キャノン電子労働組合?皆様が察する労働組合ではなく、只単なる・親睦団体・で法律により従業員団体を組織し労務協約を結ばないと監督署がうるさいし・・親睦団体ではあるが世間の目があるから一応労組に。真面目に組合運動?運動の仕方が分かりません。会社指導ですからこの環境が日本の常識ある労働運動?です。