MyNewsJapanとは
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME
会員ID :
パスワード:
会員登録・解除 お気に入り記事
マイニュース
東京大学の学生、教職員の不祥事「隠蔽」のあきれた実態
画像1:学生、教職員の不祥事を隠蔽する東大のシンボル・安田講堂(2010年8月4日筆者撮影)

 

 


 東大の不祥事について情報公開請求したところ「セクハラ」「アカハラ」「不正論文の作成」など計133枚が出てきた。だが東大側は、教職員の文書は半分しか開示せず、学生の事件に至っては文書を一切開示しなかった。北大や名大は、学生の不祥事を名前など個人を特定できる情報を除き、全て開示。京大や東北大も、不祥事の発生頻度が分かる程度に開示した。つまり、東大の隠蔽ぶりが異常であることがわかった。異議を申し立てると「本学においては、学生の処分についての公表慣行はない」と反論してきた。こうして「東大生はミスを犯さない」という神話を築き、ひいてはそれが官僚の無謬性という日本政治の根幹にかかわる欠陥につながっている。

【Digest】
◇大学名を明かさない文科省
◇東大を調査
◇教職員の事件の5割を恣意的に非公表
◇闇に葬られる東大生の不祥事
◇「東大特権」とキャリア官僚の無謬性
◇カンニング、窃盗、性犯罪…不祥事の実態
◇調査方法詳細

◇大学名を明かさない文科省
 昨年6月8月10月今年1月に、私大の実態について企画・取材・執筆を重ねるうちに、国立大を含めた大学・短大の実態はどうなっているのだろうか? という疑問が湧いてきた。

 そこで、まず、文科省に対し、「2001年度以降の、全国の私立、国立の大学・短大で起きた、セクハラ、アカハラ等、刑事、民事の訴訟を含めた全ての不祥事の処分文書」について、情報公開請求してみた。すると、同省人事課から「私立の分はこちらで把握していません。国立大学の分のみになります」と連絡が入り、それから数か月後、647枚もの開示文書が送られてきた。

 その文書には、国立大教職員の、飲酒運転、無免許運転、ひき逃げ、住居侵入罪、セクハラ、アカハラ、強制わいせつ罪、児童買春、痴漢、ストーキング、横領、窃盗、詐欺、暴行、恐喝、器物損壊、不正アクセス、文書偽造、医療事故、違法兼業、無断欠勤、論文盗作、麻薬所持、学生に一気飲み強要などの不祥事が大量に記載されている。(全文は記事下にてPDFダウンロード可)

 しかし、肝心の大学名が黒塗りで一切伏せられている。しかも、開示された文書は01年度から03年度までの3年間分でしかない。そこで文科省に確認すると、「大学名は個人情報保護法により開示できません。04年度以降の文書については、国立大学法人化したので、各大学法人に個別に情報公開請求してください」という。

 ちょっと待ってほしい。そもそも税金で運営しているにもかかわらず、大学名すら明かせないというのでは、到底納得できない。

◇東大を調査
 また、文科省は、各学校法人に請求して下さい、と簡単にいうが、全国に国立大学法人は90弱もある。情報公開請求は原則、1件の請求につき、各年度ごとに300円の手数料がかかる。手数料は通常、口座振り込みなので、振込手数料がプラス約300円かかる。さらに開示が決定すると、郵送料の切手代などを大学側と手紙でやり取りする。その費用も300円程かかる。さらに後述のように請求内容には、教職員だけではなく学生の不祥事も加えたため、全ての国立大学に請求すると、軽く40万円はかかる。これでは費用がかかり過ぎだ。そこで、国立大の頂点の「東大」に的を絞ることした。

 東大への請求内容は、04年度以降の、教職員と「学生」の懲戒処分や厳重注意を含む不祥事を記載した文書とした。学生を加えたのは、その所業も知る必要があると判断したためだ。また、参考までに、旧帝大の北大、東北大、名大、京大、阪大、九大の、過去3年分の教職員と学生の不祥事も情報公開請求した。(PDF開示文書は記事下からダウンロード可)その結果、東大の異常な隠蔽ぶりが明らかになったのだった。

画像2:上が東大教職員の不祥事にかかわる文書の開示決定通知書。不開示文書は53枚に上ると記載してある。画像下は、東大の懲戒処分の公表基準。曖昧な規定でいくらでも恣意的な情報操作が可能だ。
◇教職員の不祥事の5割を恣意的に非公表
 まず、東大が開示した、職員の不祥事にかかわる文書は、計133枚に上った。内訳は、HPで公開した記者発表資料が65枚、懲戒処分関連の文書が68枚。その中には「入試問題漏えい」で6人、「セクハラ」で計11人、「アカハラ」で10人、「不正論文の作成」で10人を処分、痴漢、窃盗、麻薬所持、児童買春容疑で各1人を処分など、計65人が処分されている。

 だが、これは氷山の一角に過ぎない。なぜなら.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



画像3:上から一枚目が東大生の不祥事に関する開示決定通知書。不開示と記載。上から2、3枚目が、筆者の異議申し立てに対する東大の見解。個人情報保護と「慣例」を不開示の理由に挙げている。画像上から4、5枚目は2010年度の国家公務員Ⅰ種試験の大学別合格者数。東大がダントツトップ。
画像4:20歳の女性に大声で注意されて逆ギレし、ひざ蹴りをした上に、顔面を殴り、逃走して警察に逮捕された北大生の処分文書

関連記事
記者コメント
本文:全約7,700字のうち約5,800字が
会員登録をご希望の方は ここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方は ここでご登録下さい (無料)

企画「納税者の眼」トップページへ

アクセス数 5237 続報望むポイント
268
→ランキングを見る
続報望む
この記事について続報を望むかたは、以下の評価をお願いいたします。
続報を強く望む(100point〜) 強く望む(20point) 望む(3point)
(※今後の調査報道テーマ設定の優先順位付けにおいて重要な参考値となります)
読者による追加情報
お名前:
(会員の方はログインして書き込んで下さい)
コメント:
  注意事項
同感者  13:27 08/28 2010
「官僚の無謬性という日本政治の根幹にかかわる欠陥につながっている。」に同感します。 東大生の多くが進む独法研究所(例えば、産業技術総合研究所)は、どうなのでしょうかね?
@  22:34 08/05 2010
大学も情報公開を進めて透明性をたかめていくべきだろう。何も悪い結果にはならないはずだ。
TAKE  10:13 08/05 2010
面白い調査です。 ただ「東大生はミスを犯さない」という神話、なんて信じている人はいないです。だから「神話」かな。「・・・欠陥につながっている」は少し論理に飛躍があるように感じます。