My News Japan My News Japan ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

韓国企業ゲームオン 退職強要に応じない日本人社員を降格、一人部署に隔離し「見学ツアー」でさらし者に

情報提供
ReportsIMG_J20131030023607.gif
現在ゲームオンの代表取締役社長を務める李相燁(い・さんよぷ)氏(11年4月就任、同社HPより)。同社長は、李体制や上司の考え方に異議を唱える可能性があると考えた日本人に対し、退職を迫った。その1人が斉藤氏だった、と原告側は訴えている
 韓国のゲーム会社ゲームオン(2012年4月マザーズ上場廃止、韓国NeoWizの完全子会社)の正社員・斉藤千夏氏(40代後半、仮名)は11年4月下旬、突然、人事に呼び出され、退職か解雇かの選択を迫られた。3日後が最終出勤日と宣告され、納得のいかない斉藤氏は、違法性を指摘。すると会社は斉藤氏を降格し、都内・木場にある一人部署へと飛ばしたうえ、「見学ツアー」と称して、社員たちをそこに引き連れ、さらし者にした。斉藤氏は12年4月に元の部署に復帰したが、13年8月、降格無効や慰謝料等390万円を求め東京地裁に提訴した。法廷では同時期に退職強要に遭った社員も登場し、社宅には韓国人社員ばかり住むといった露骨な韓国人優遇の企業体質に嫌気がさして辞めた、と陳述。会社側は取材に対し「近日中に秘密保持事項を含めた和解を成立させる」と取材拒否。口封じを図ろうとしている最中だ。韓国人を優遇し、日本人社員はリストラ、さらしものにまでする、えげつなさ。ゲームオンのこうした企業体質は、この会社特有のものなのか。
Digest
  • 人事が突然「3日後が最終出勤日」と宣告
  • 物置部屋に隔離し、見学ツアーで社員たちのさらしものに…
  • 元社員も告発「韓国人優遇の企業体質に嫌気が指した」
  • 「近日中に秘密保持の和解を成立させる」ゲームオン

人事が突然「3日後が最終出勤日」と宣告

訴状や原告側の準備書面、陳述書、証拠書類によると、原告の斉藤千夏氏(40代後半、仮名)がゲームオンで働き始めたのは、08年11月のこと。当初は派遣社員としてWEB開発の業務に従事した。その働きぶりが評価され、09年9月、斉藤氏は正社員としてゲームオンに採用された。所属は、経営管理本部技術支援部開発ユニットで、業務内容はシステム、設計開発の担当だった。

その後、斉藤氏は11年2月1日、技術支援部部付に異動した。これは通称、WEBQAパートと呼ばれる部署。業務内容はWEBの開発案件のテスト業務(テスト実施、エラー報告、再テスト、テスト完了)だった。同部署は将来的には、ユービリティー(ユーザーが使用した際の使いやすさなど)を指摘する業務など複数のセクションに拡大する予定で、社内では重要な位置づけだったという。

斉藤氏は、当時の直属上司である開発ユニットのマネージャーから、「これまでの仕事ぶりが優れているから、その能力を新たな分野で発揮してほしい」と推薦されて、WEBQAパートに行くことになったという。

だが、それから約1か月後の11年3月、斉藤氏は体調を崩し、3月いっぱい休職することになった。その後、順調に回復し、医師から許可を得て、4月1日から業務に復帰した。

その間、ゲームオン社内に変化があった。執行部が入れ替わり、李相燁(い・さんよぷ)社長による新体制になったのだ。

こうして心機一転、がんばろうと思った矢先の4月中旬、寝耳に水の事態が起きた。人事担当者のS氏と4月25日に面談することになり、その席でS氏は、いきなり、2か月後の6月20日でもって雇用契約を解消する、と言い出し、その日までに「自己都合による退職」「会社都合による退職」「解雇」の三つの選択肢から決めるよう言ってきたのだ。

そして、契約解消の6月20日までの間は、これまでの有給休暇の消化分と管理休暇を与えるので、3日後の4月28日が「最終出社日」であると通告してきた。

理由は「斉藤氏に与えるポストがない」というものだった。

ReportsIMG_I20131029114324.jpg
ゲームオンの運営するオンラインゲーム「新・天上碑」「Soul of the Ultimate Nation」「REDSTONE」「ミュー奇蹟の大地」「Fish Hunt 世界を釣れ!」(同社HPより)

納得いかなかった斉藤氏は、勤務を続けたい、と明確に伝えた。5月9日には、S氏に対し、以下のメールも送っている。

「私への解雇勧告は、客観性のある合理的理由がなく、社会通念上、相当であるとは認められません。希望退職の募集などの解雇回避の努力もせず、会社の経営状況についても充分な説明もなく(略)万が一、社会通念上、限度を超えた退職強要等が発生した場合には、残念ながらやむを得ず法的手段に訴えざるを得ませんことを併せて通知致します」

その後、会社側と斉藤氏は、5月10日、19日、23日に面談を重ねた。そのときの、S氏と斉藤氏の会話の録音記録が残っている。S氏は、斉藤氏のこれまでの勤務状況の「あら探し」をすれば、減給も解雇も可能である、として、あくまでも退職をさせようとした。

具体的には、以下のように語っていた

この先は会員限定です。

会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。

  • ・本文文字数:残り4,344字/全文5,758字

東京都江東区内にある木場センター。斉藤氏はここに隔離されて、さらし者の憂き目に遭った

木場センターの勤務部屋の見取図の概要(※筆者が裁判資料をメモして作成したもの=コピーや撮影はできないため)

公式SNSはこちら

はてなブックマークコメント

プロフィール画像
solidstatesociety2013/11/11 22:25

mi●iはまだぬるいよと(違)

プロフィール画像
weekly_utaran2013/11/09 11:12

ゲームオンか

プロフィール画像
Y_Mokko2013/11/08 18:52

MMOとかのクソ運営(ダメオン)で有名なところだしたいして驚かない。。ユーザーに誠実じゃない企業が従業員に誠実である訳がない

プロフィール画像
xa_ax2013/10/31 09:50

酷い日本人差別。差別だぞ?抗議しろよ、サヨク共。

プロフィール画像
semimaru2013/10/30 18:55

古風な

もっと見る
閉じる

facebookコメント

読者コメント

日本人2021/10/18 01:34
匿名希望2016/07/19 13:33
現実を直視しよう2014/04/06 22:19
匿名希望2013/11/03 11:54
匿名希望2013/11/03 10:27
風の便り2013/11/02 15:11
※. コメントは会員ユーザのみ受け付けております。
もっと見る
閉じる
※注意事項

記者からの追加情報

本文:全約6100字のうち約4700字が
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)

企画「ココで働け! “企業ミシュラン”」トップページへ
企画「CMリテラシー」トップページへ
本企画趣旨に賛同いただき、取材協力いただけるかたは、info@mynewsjapan.comまでご連絡下さい。会員ID(1年分)進呈します。