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富士フイルム『メタバリア』、森下仁丹『サラシアEX』…やっぱり効かないサラシアサプリたち
富士フィルムの「メタバリアNEO」と森下仁丹の「サラシア100」。既存の論文の評価では、この程度の摂取量では食後血糖値上昇を抑制する効果があるとは言えない。

 ダイエット効果があるとされる、サラシア。先月、「日本健康・栄養食品協会」という業界団体が健康食品の機能性評価を行い、サラシアの「食後の血糖値上昇抑制」の効果が評価され、10件の論文中8:2で「効果あり」の結果が示された。だが元の論文にあたってみると、効果なしの論文も「効果あり」に分類され、さらに効果ありの論文の多くは極端に摂取量が多い試験で、日本のサプリ含有量のレベルでの論文に絞れば3:3と半々の結果だった。一部サラシアの根のエキスでは流産リスクも指摘されており注意が必要だ。消費者庁が現在検討中の健康食品の機能性表示案では、表示自由化の条件が厳しくなる予定だが、最終的な判断を企業に委ねていることから、今回のサラシアのようなケースは見過ごされる可能性が高い。効かない上に危険な健康食品は排除できないだろう。(サラシアの機能性に関する10件の論文計76枚はPDFダウンロード可)

【Digest】
◇サラシアサプリに機能性はあるか?
◇効果なし論文も無理やり「効果あり」に
◇国内サプリの含有量では効くか効かないかは五分五分
◇サラシアのトクホ申請で議論になった流産リスク
◇消費者庁の機能性表示案で消費者の選択肢は増えるか

◇サラシアサプリに機能性はあるか?
 市販の、サラシアを有効成分とするサプリメントは、ダイエット効果を宣伝しているが、その証拠は未だにない

 ただ、「食後の血糖値上昇の抑制」という効果に限れば、10件のヒトでの臨床試験のデータがある。メカニズム的にもサラシアは、腸内で糖分を分解する酵素の働きを抑えることで血糖値の上昇を抑える医薬品と、同じメカニズムが指摘されている。信憑性はあるわけだ。しかし、市販のサプリの少ない含有量で効果が立証されているかは微妙だ。

 そんななか、サラシアサプリの事業者団体であるサラシア属植物普及協会が、日本健康・栄養食品協会(日健栄協)に機能性評価を依頼し、4月25日にその結果が発表された。

 日健栄協自体が健康食品の業界団体なのだが、一応協会としては利益相反の無い学識研究者7名による機能性評価委員をつくり、中立性を担保しようとしている。

 評価結果では、8:2で「効果あり」の論文の方が多いとされた。機能性の確かさはAからEまでの5段階のなかで2番目のB=「機能性について肯定的な根拠がある」と評価された。効果があるとされる結果が、効果が無いとされる結果を、大きく上回るからだという。

 サラシアサプリを販売している森下仁丹などは、その結果を積極的に自社のHPで宣伝している。

 しかし評価書で対象となった論文を著者が精査したところ、いくつも問題点が見つかった。

◇効果なし論文も無理やり「効果あり」に
 日健栄協の評価では、10件の臨床試験の論文を分類して、8:2で効果ありの方が多い、という結果としているが、その中には糖尿病の患者を対象にした試験が2件入っている。いずれも効果ありという結果だ。

 しかし健康食品の機能性の対象は、あくまで健康な人もしくは生活習慣病などの場合、境界線上(正常高値)とされる人たちである。すでに病気と診断された人の研究はふさわしくない。だからその2件を外す必要がある。

効果ありに分類された論文を見ると、実は効果無し。
 残り8件の「効果あり」論文の中の、No1の論文の効果を示したグラフが、左図だ。

 サラシア摂取量0㎎のグループと比べて、500㎎、700㎎、1000㎎を摂取した人たちのグループで、食後30分~180分の血糖値の上昇を比較している.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



効果あり:効果無しの分類は、8:2から5:3に。
流産リスクのある根の部分を使った可能性のあるサラシアサプリ。
消費者庁の機能性表示案では効果有りと効果無しの論文がある場合の評価法が不透明。
臨床試験の事前登録制度が義務付けられないと、効果無しの試験は無かったことにされる。

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