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介護福祉士&ケアマネ 整形外科通いも当り前、低ストレス・重労働でキャリアパス見えず…
介護福祉士登録証

 介護職に就くには、「初任者研修」→「介護福祉士」→「ケアマネ」→「主任ケアマネ」と、各段階において、資格学校のコースにカネを払ってまじめに知識を身につけ、あとは必要な実務経験を積めば、キャリアは自ずと積める。難関資格ではない。介護福祉士の上に「認定介護福祉士」という新しい上級資格を作ってキャリアパスを整備する動きがあるが、まだ運用されていない。とりあえず「初任者研修」を修了すれば、時給1300円×8時間×20日=20万8千円で、月収20万円ほどの正規雇用の職を確保しやすく、堅い仕事だ。

【Digest】
◇自宅訪問と施設勤務
◇訪問介護の仕事現場
◇「風呂入れが一番キツい」
◇老健、特養施設「スポーツクラブで9~18時で運動するみたい」
◇1人で40人みるケアマネの仕事
◇「あんたが休みだったからつまらなかった」がやりがい
◇“ちょっとした殺人”を止められない
◇外国人は通用するのか
◇IT化進まぬ“石器時代”な現場
◇機械化進むも、限界
◇デキるヘルパーとは
◇介護外へのキャリアパス
◇整形外科通いが当り前、70代もいる現場
◇効率悪い訪問介護の1日
◇担当16人でもキツい、ケアマネの1日
◇家族模様が垣間見える仕事
◇解決策として


◇自宅訪問と施設勤務
 コンビニのレジ打ちやファミレスのバイトが都内で時給900円前後(夜間は1300円強)の昨今において、それより3~4割高く、今後数十年は人手不足が続く見通しで失業リスクも低い。

 介護職の仕事内容は、利用者数べースで全体の71%を占める「居宅サービス」が中心で、別途、「施設サービス」(23%)、地域密着型サービス(10%)がある(厚労省「介護給付費実態調査月報」平成27年1月審査分による)。居宅サービスは、家庭に訪問して行うサービス(訪問介護)と、利用者を一時利用施設に日帰り送迎つきで預かるデイサービス(通所介護)がある。主要3大サービスが「訪問介護」「通所介護」「施設介護」と考えてよい。

 居宅のほうが利用者の要介護度は軽く、要介護1と2が中心。施設のほうは、要介護度が高い(要介護4と5が中心)傾向がある。介護職員としても、施設で働くほうが、より重度の利用者を相手にする分、難易度は高め、と言える。

◇訪問介護の仕事現場
 非正規が中心となっている家庭への訪問介護の場合、その担い手は女性が多く、主婦の家計補助というパターンが目立つという。「私が勤務先を選んだのは、そのヘルパーステーションが自宅の近くにあったから。訪問介護は結局、10年やりましたが、介護職員は9割超が女性でした」(パート契約のAさん=40代女性)

 Aさんが所属する社福では、訪問介護部門が、ヘルパー(=初任者研修修了者と介護福祉士らの総称)20数人、サービス提供責任者2人、ケアマネ5人、という体制。別途、デイサービス(30人体制)や特養なども展開する中堅どころだ。

訪問介護の現場組織。「登録ヘルパーが20数人、サービス提供責任者2人、ケアマネ5人、という体制」(Aさん)
 Aさんは、直行直帰で1日2~3件の自宅に訪問介護に訪れ、1時間ずつ、「身体介護」(入浴、排泄、食事、着替えなど)または「生活援助」(調理、洗濯、掃除、買物代行など)を行う。

 一回のサービス提供ごとに、その場で利用者に印鑑を押してもらう必要がある。その場で介護内容を紙に手書きで記入し、印鑑を貰う。「押しといて」と言われて自分で押すこともある。その紙は、自宅に帰ってから、毎日、その日の分を社福の拠点にファックスし、サービス提供責任者に知らせる。原本は、月に数回、拠点を訪れた際に持っていき、利用者ごとのファイルに綴じて保存する。

 この20数人のヘルパーを管理しているのが、2人の「サービス提供責任者」で、こちらは正社員。介護福祉士からみると、自分の訪問先や仕事内容を決める権限を持つ人物であり、逆らえない上司のような存在だという。

 「サービス提供責任者」は訪問介護事業を行う場合のみ必要とされ、「利用者40人あたり最低1人」と決められている。介護福祉士の受験資格でもある「450時間の実務者研修の受講」がないとサービス提供責任者には就任できない。

 ケアマネが決めたプランに沿って、サービス提供責任者がヘルパー(初任者研修修了者、介護福祉士)を派遣する。ケアマネは同じ社内で正規雇用の場合と、非正規雇用である場合、さらには外部の人である場合もある。

 「サービス提供責任者とケアマネの関係は、ケアマネのほうが上。ケアマネが、どの事業者に仕事を割り振るか決めているからです。だから我々は、ケアマネに対して営業をかけます」(Cさん=20代介護福祉士、経営側にも関与、男性)。ケアマネ>サービス提供責任者>ヘルパー、という力関係である。

 訪問介護の仕事は、障害が軽度の人が中心であるが、施設とは異なり、完全「アウェイ」の環境(相手先の自宅)で1:1となるため、相性が悪いとストレスも大きい。

 利用者からのクレームとしては、「『いまある材料でやって』と言っても残しちゃうのよ」など。これは、料理がうまい人に来てほしい、と交代を要求している。介護職の資格試験で料理の腕は問われないが、こうした相性で長続きしないことは多い。

 体重が重い人の場合はキツい。「80キロくらいの巨体の人だと、ポータブルトイレに座って貰うのが大変。重いから動かない。体重加算がほしいくらい。自分では立てないから、ちょっとずつ動かして、15分くらいかかります。一番タイヘンなのは、こういう、車いす⇔ベッドやトイレの移動、いわゆる『トランス』なんです」(Aさん)

 訪問介護は、移動時間も長く、必ずしも自宅近くというわけでもない。事業者が乱立しているので、利用希望者が近くにたくさんいても、事業者ごとに情報は分断されている。「1つの行政区内に訪問介護の事業所が40~50か所もあるので、移動効率が悪いと感じます」(Cさん)。

 掛け持ちで登録しているヘルパーも多いとはいえ、「拠点が家から近いから」という理由だけで1つの事業者に登録するAさんのようなケースも普通にある。

 無駄な移動時間は、社会全体として莫大な介護職の時間(=人件費)の浪費となっている。事業者が多すぎるのが問題である。

◇「風呂入れが一番キツい」
 Aさんはデイサービスの拠点でも勤務経験がある。デイサービスは、自宅に迎えに行って「風呂入れ」などをして3~4時間で送り返すのがメイン業務だ。片麻痺の人、車いすの人などは、独力で風呂に入れない。

 「午前中の3時間で、15人くらいの利用者を、流れ作業で風呂に入れていきます。ボックスタイプのシャワー施設があり、ヘルパー2人で、風呂の中と外(脱衣所)に1人ずつ配置される体制。介護の仕事で一番キツいのが、この風呂入れ。ユニフォームの上に大きなエプロンをして、Tシャツ・短パン姿でやるのですが、認知症だと、入浴中に排泄する人もいます。自分は、風呂さえなければデイサービスの仕事を続けていましたが、風呂が嫌でやめました」(Aさん)

 送り迎えも、一仕事である。「階段しかないアパートの2階の自宅から、車椅子でデイサービスへ連れて行き、送り返すのは力仕事になるので、こういうケースでは男性を配置するなど、担当割を考慮します」(Cさん)。デイサービスは、体力がない人にはキツそうである。

◇老健、特養施設「スポーツクラブで9~18時で運動するみたい」
 訪問介護とは違い、1日中、ハコモノのなかで働きずくめとなるのが、施設勤務者だ。「特定有料老人ホーム」での勤務も経験したAさんによると、1日の流れは以下の通りだった.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



ケアマネ(介護支援専門員)の証明カード
ストレッチャー浴の説明(Aさん)
介護職(介護福祉士&ケアマネ)の評価詳細&根拠

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外国人介護福祉士  05:24 09/18 2016
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2008年に始まり、インドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国と協定を締結。受け入れ上限は2016年度、各国とも看護師が200人、介護福祉士が300人。国家試験は看護師が原則3年で毎年受けられ、介護福祉士は原則4年で1回の受験。合格すれば在留が認められ、合格しなければ帰国しなければならない。15年度の合格率は看護師が11%、介護福祉士は50%を超えた。