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「金はないがやる気はある」人向け ドイツMBAの利点と注意点ーー留学準備編
(写真・上)筆者の通うHochschule Esslingenのキャンパス。エンジニア向けの硬派な大学であるが、大学院は英語で授業が行われる。(写真・下)たまたま学生食堂で見かけた、リヒテンシュタイン大学の情報工学の修士課程の広告。学費は1学期850スイスフラン(およそ10万円弱)。2年間4学期で40万円弱。データサイエンスというITだけでなく、ビジネスプロセスマネジメントも勉強するとのことで、社会のニーズにあった学問を格安で英語で学ぶことができる。欧州の学費の安さは魅力的である。

 筆者は2017年9月よりHochschule EsslingenのMBAスクールに在籍している。ドイツMBAは、本場である米国MBAに比べると知名度は低いものの、圧倒的な利点は米国や他欧州のMBAに比べ「はるかに安い」点にあり、卒業生の雇用も安定している。筆者は、日本学生支援機構の奨学金を返済しており、年収も並のサラリーマンレベルであったが、学費・生活費は貯金で十分に通えるものであった。日本人は筆者1人だけ、という環境で、様々な国籍のクラスメートと切磋琢磨していると、一つ見えてくるのが「日本人としてグローバルな市場でどう強みを活かしていくべきか?」であった。ドイツMBAがキャリアアップを臨む上でも参考になれば幸いである。初回はドイツMBAの概要、利点、弱点、そして実践的な語学対策および準備の4点について触れ、 読者のMBA留学の検討となるように記載したい。

【Digest】
◇利点1学費計40万円、総額250万円弱でMBA取得
◇利点2 卒論インターン就活でも感じる安定的な雇用
◇利点3 少数派の日本人としてグローカルを目指す
◇注意点 1:授業の内容はやや古典的
◇注意点2:ドイツ語は必須、パスできなければ退学
◇試験対策1:仕事中でもIELTSで最低基準点6.5を取得
◇試験対策2:個人的にTOEFLはお勧めできない理由
◇試験対策3:GMAT/GREはインド人学生の足切り
◇準備1:刺さるエッセイ書き方
◇準備2:教授への推薦状の申し出
◇準備3:時間かかるUniassist、英文退職証明書
◇準備4:ドイツらしい高校の成績証明書提出
◇準備5:海外送金手続き

◇利点1学費計40万円、総額250万円弱で通える硬派なドイツMBA
 2017年9月より筆者はHochschule Esslingen(エスリンゲン応用科学大学)のMBA International Industrial Managementという経営大学院に通っている。Industrialという単語かつドイツという土地柄から想像できるように、このコースは硬派なエンジニア向けの経営大学院である。FIND MBAというサイトによると、産業・製造業向けのMBAという渋い分野でトップ10に入る大学院とのこと。

 この大学はエスリンゲンというドイツ・シュツットガルト地域にあり、この地域はダイムラー、ポルシェ、アウディ、ボッシュ、マーレー、ヴァレオ、トゥルンプフ、フェストなどのグローバルな製造企業が名を連ねている。

 この中でもフェストは数名、企業派遣できている同級生がいる。フェストはエスリンゲンに本社を置く空調圧機器メーカーとしてグローバル大手であり、最大の競合他社は日本のSMCであるという。空調圧機器メーカーという分野そのものを、筆者はこの大学に入るまで一切知らなかった。しかし、硬派なエンジニアの製造業に関わる人であれば知られた存在のようである。

 また普段見ないB2Bの日本のロボットメーカーはドイツではかなり存在感がある。筆者は授業でアウディ、フェスト、トランプフなどのドイツ大手企業の工場をいくつか見学したが、アウディ社のネッカーズウルムにある巨大工場を見学した際、「あの黄色いすごいロボット、日本のファナック」とドイツ人ガイドが言っていた。どの工場でも、普段テレビCMなど表に出てこない日本メーカー製のものを何度か目にした。

 さらに筆者の同級生は様々な国から来ており、米国、南米、ヨーロッパ、中東、南アジア、東アジア、東南アジアなどから14ヶ国もの国籍から成り立っている。

 同級生に「なぜこの製造業向けの特殊なMBAを選択したか」と聞くと、多くの人が「学費が圧倒的に安いMBAだから」と言っていた。次は、エンジニアとして、マネジメント層に上がるためにキャリアアップしたい、など。

 それでは、学費は具体的にどれぐらい安いのか。大学が入学要綱で提示している費用と、米国・欧州のメジャーなMBAスクールを比べると、その安価さが良くわかる。

 「筆者の在籍するHochschule Esslingen MBAの学費・生活費」

 生活費を含めた1.5年分の合計金額:約250万円 (19,150ユーロ)

 (内訳)
 ・ 学費:3,600ユーロ/1.5年分 (1,200 ユーロ/1学期)
 ・ 登録料:540ユーロ/1.5年分
 ・ 交通費:600ユーロ/1.5年分
 ・ 居住費(寮の場合):約5,400ユーロ/1.5年 (300ユーロ/月)
 ・ 民間の健康保険料:1,620ユーロ/1.5年 (90ユーロ/月)
 ・ その他生活費:7,200ユーロ/1.5年 (400ユーロ/月)
 ・ イベント参加費:50ユーロ/1.5年
 ・ 小旅行費用:140ユーロ/1.5年
 ※1ユーロ:130円にて計算

 出典:Hochschule Esslingenホームページより


 約250万円 (19,150ユーロ)とはいうものの、実際スーパーなどの日用品はプライベートブランドのものだと日本より安かったりして、生活費は工夫するとさらに安くすることができる。

 米国および欧州の著名なMBAスクールの学費は以下の通りである。.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



【IELTS(英語試験)の成績の推移】リスニングで1ページ分の問題を見落としてしまい、大きく失点したものの、Esslingen MBAの最低点の6.5をギリギリ通過。英語圏のMBAの最低点は7.0〜7.5であるが、非英語圏のドイツでは、IELTSの最低点は6.5あたりである。仕事で時間が確保でない中全く初めて受けてから5ヶ月目で最低点の6.5まであげた。しかし、筆者としてはMBAで授業を理解し課題をこなして行く上では7.0〜7.5ぐらいは取っておいたほうが断然良いと感じている。
【IELTSのライティングの筆者のメモ】実際のIELTSの答案用紙をプリントアウトし、基本的な型を体に叩き込むことが重要。その上で、模範解答を模写し、さらに自分で解答を書く、という練習が効率的であった。IELTS SImonという元試験監督によるブログサイトは非常に参考になり、筆者は何度も参考にし、160ドルのビデオ講座も購入した。筆者はお金をかけずに試験対策をした。
【ドイツ・Uniassistによる成績証明】ドイツの公的教育機関であるUniassistによる、自分の大学時代の成績をドイツの評価軸に合わせて出したもの。初回の発行では75ユーロも取られる。大学院によって、この書類の提出を求めるところもある。筆者は学部生時代、生活費を自分で稼ぐためにバイトでほとんど大学の授業に出ていたなかった割には、2,4(B+ぐらい)も取れていたので、思っていたより悪くはないなと思ったぐらい。日本と違いドイツでは大学でいかに勉強したかが評価となり、成績の数字(Note)が非常に重要となる。ちなみにインドでは大手企業に入るには1.0~1.5(平均でA+)でないと厳しいとのこと。成績をさほど重視しない時代(2006年)に就活できて運が良かった。
【英文退職証明書のテンプレート】ドメドメな会社に英文退職証明書を依頼する場合、作ったことがないと言われる可能性があるので、画像のようなものを、コンサルティング会社の英文退職証明書を見よう見まねで作成した。赤字は記入箇所。(このテンプレートのダウンロードURLは本文中にて記載)
【邦銀の海外送金手続き】何度も銀行に出向いて手続きを行い、図の書類をドイツで記入し送ったにも関わらず、Webにログインをすると海外送金ができないままであった。再度日本一時帰国時に銀行に出向き、申請書を記入したら、Web画面より海外送金ができるようにステータスが進められていた。しかし、そのWeb画面で今度パスポートとマイナンバーの画像をアップロードしろとあった。手続きがあまりにも煩雑だが、マネーロンダリング防止が背景にあると推測される。学生にこの煩雑さは嫌がらせにも思えた。

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s  12:50 11/13 2018
全部かは知らないけどドイツの大学院は高校の証明書も求めるから嫌になった。少なくともミュンヘン工科大学は要求するらしい。生活費を考えると学費が安くても躊躇してしまうかなあ。マンハイムは少し憧れたけど。
j  02:31 10/15 2018
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中澤さんすごい… ここまで努力されてると自分も頑張らなければと改めて思う