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「老後は安心」は嘘だった――絶対的不採算アパートを買わされたオーナーの提訴で判明、大東建託“悪質”商法の手口
「大東建託にだまされた」と嘆くAさん。テレビCMや新聞広告、電車の中吊り広告を通じて「信用できる会社」だと思っていた。

 アパート経営で老後は安心――という営業マンの甘言を信じて大東建託でアパートを建てたものの、最初から採算が合わず返済に行き詰まった大阪府内のオーナー夫妻が、不十分な説明によって大損害を被ったとして、同社を相手取り、約1億円の損害賠償請求訴訟を起こし、大阪地裁で係争中だ。「1年後に条件のいいところで借り換えができる」と虚偽の説明をする、「社員の手で融資申込書に虚偽を記載する」――。審理を通じて浮き彫りになったのは、不採算になることを知りながら無理に事業を進め、巨額の借金をさせてカネを払わせたら、あとは知らんぷり、という悪質きわまりない「大東建託商法」の実態だった。訴訟記録とオーナーへのインタビューをもとに詳細を報告する。

【Digest】
◇「老後も安心」にだまされた
◇広告よくやっている大きな会社
◇新人営業マンのT社員
◇「ぜひやらせてもらいたい」
◇その場しのぎのでたらめな融資計画
◇白紙撤回のチャンスはあった
◇条件最悪のところに借り換えさせる
◇「借り換えします」は嘘だった
◇融資申込書に大東建託社員が虚偽記載

◇「老後も安心」にだまされた
 「大東建託にだまされた。金もらったから関係ないわと、それですわ。きっちりだまされました」

 新築のにおいがする居間で、Aさん(62)は自嘲気味に力なく笑った。隣で病身の妻がつぶやくように話す。

 「津川雅彦が傘を開くCMシーンがすごく印象に残っています。何十年か安心とか、修繕費がいらないとか。あのころそれをテレビでよく見ていた気がします・・・」


 自宅の脇には1棟4戸の賃貸アパートが建っている。どちらも3年ほど前に大東建託で建てたばかりだ。アパートは全室入居がきまり、「満室」の表示がされている。だが、なぜか夫妻の表情は暗い。金融機関への返済に行き詰ってしまったからだ。

 負債総額は9000万円近い。月々の返済は45万円を超す。これに対して家賃収入は25万円ほどしかない。毎月ざっと20万円以上の持ち出しだ。わずかな年金を生活費に回し、なけなしの貯金を崩して返済していたが、すぐに限界に達した。現在は利息だけを払う「リスケ」(返済猶予)をしてもらっている。

 今後の見通しは厳しい。気持ちが暗くなるのも当然だろう。それでも泣き寝入りするのは嫌だった。2015年8月、虚偽の説明によって損害を受けたとして、大東建託を相手に9000万円の損害賠償を求める請求訴訟を大阪地裁に起こした。審理のなかで、次々に大東建託のずさんで悪質な「手口」が浮かんできた。

 ※平成27年(わ)8587、原告代理人・徳矢卓洋弁護士 

 裁判記録とAさんの証言によれば、事件の概要は次のとおりである。

家賃収入25万円に対して45万円以上の返済をすることになり、新築直後から「アパート経営」は破綻した。Aさんのアパート(手前)と自宅(奥)。「1年後に借り換えをするから大丈夫」と大東建託の社員に言われ、信じていたという。
◇広告よくやっている大きな会社
 きっかけは、4年前の2012年3月にさかのぼる。いまの新築アパートと自宅が建っている場所は、当時は借地だった。敷地の広さは100坪あまり。そこに築50年以上になる木造の自宅と、廃業した工場の建物があった。長年借りてきたその土地を、地主が「売りたい」と言ってきたのだ。

 地主から提示された価格は、相場のざっと半分の千数百万円だった。悪くない話だ、とAさんは思った。ことあるごとに地代が上がっていくのが悩みだったが、買ってしまえばその心配もなくなる。

 問題は資金だった。折しもAさんは、40年近く勤めてきた会社を、2年後に定年退職する予定だった。退職すれば年金生活になる。年金はわずかで、退職金も多くはない。老後の生活費や年老いた親のことを考えると、貯金をはたくのは躊躇があった。

 どうしたものか――思案するAさん夫妻の頭に浮かんだのが、「大東建託」だった。数ヶ月前、自宅のポストにチラシが入っていたのを思い出したのだ.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



大東建託の強引な営業により大損害を受けたとしてAさんが同社を訴えた民事裁判の審理が続く大阪地裁。
自己資金3300万円、ローン0円--事実とまったく異なる記載がされたアプラスの融資申込書。虚偽の事実を書いたのは大東建託の社員だった。
満室になっても毎月20万円以上の持ち出しになるという最初から破綻した「アパート経営」だった。
Aさんのアパート計画は融資不調で解約になる寸前だった。しかし大東建託は、日本政策金融公庫の借金1300万円を悪条件のアプラスで借り換えさせることで4600万円の融資を強引に取りつけ、建設を進める。アプラスで借り換えさせる際、Aさんに見せた「資金計画」と題する書類。10年返済で年利4・5%のアプラスのほうが「利息総額」が安いので得だ――などと子どもだましのような説明をしている。

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     23:42 03/25 2018
早く倒産しないかな。国が潰さないとダメでしょ、こんなブラック企業は。ワタミもそうだけど。
  22:45 03/20 2018
大東建託株式会社は営業マンも自殺に追い込むし顧客を騙し不幸にする。もう存在そのものが反社会的勢力としか表現のしようがない。合法的な反社会的勢力。CMや広告によって多くのメディアが報道出来ない。MyNewsJapan以外にはしんぶん赤旗くらいしか大東建託に関する記事を見かけない。NHKは受信料で運営しているのだからこれを広く報道して欲しい。