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山陽新聞「越宗孝昌」会長は、加計学園「越宗孝昌」理事と同一人物なのか――だれもが口を閉ざすミステリー
学校法人加計学園のホームページに掲載された役員一覧。理事に「越宗孝昌」という名前がある。山陽新聞社会長と同じ名前だが、同一人物かどうか、山陽新聞も加計学園も明言しない。

 学校法人加計学園(岡山市・加計孝太郎理事長)の役員名簿に理事として「越宗孝昌」という名前がある。一方、山陽新聞社(岡山市・松田正己社長)の会長も「越宗孝昌」。これが同一人物なら、スキャンダルだ。政権中枢を巻き込んだ一大疑惑事件の渦中にある加計学園の役員に、新聞社の経営トップが兼務していたら、公正な報道など不可能だからだ。筆者は、両者が同一人物かどうか山陽新聞に電話で確認を求めたが、同社がみせた反応はきわめて不自然で、「わかりかねる」などと口を濁すばかり。加計学園も口を閉ざしている。6月19日、大阪北部大地震とW杯の中、わずか2時間前の告知で開いた姑息な加計理事長の初会見は、地元記者クラブ員限定で、幹事社は山陽新聞だった。山陽の紙面を調べると、加計問題記事の見出しに「加計」の文字がほとんどなかった。代わりに獣医学部新設を宣伝する広告が載っている。加計学園と山陽新聞がただならぬ関係にあることは間違いなさそうだ。

【Digest】
◇加計理事の「越宗」氏と山陽新聞の「越宗」氏
◇大メディアが報じない「越宗問題」
◇「わかりかねます」と口濁す山陽新聞
◇自社役員のことなのに「加計に聞け」
◇越宗会長の兼業状況は断固沈黙の山陽新聞
◇山陽新聞の記事見出しから「加計問題」が消えた?
◇加計グループの広告続々掲載
◇「加計」全国トップニュースでも地味な扱い
◇「加計を見出しにしない」は社内暗黙の了解?


 元山陽新聞記者である筆者が、知人の山陽新聞の現役社員に、「加計」を記事の見出しに使わないよう言われているのか、と聞くと、彼はこういった。

「言わなくてもええんよ。言わんでも加計を使ったらいけんいうのをみな知っている」――これはどういうことなのか。以下、詳細な調査報道をお送りする。

◇加計理事の「越宗」氏と山陽新聞の「越宗」氏
 学校法人加計学園(岡山市・加計孝太郎理事長)と政権の癒着をめぐる疑惑報道に日々接しながら、「なぜこれが大問題にならないのか」と常々疑問を感じてきたことがある。加計学園の理事に地元岡山の有力新聞社「山陽新聞社」の経営トップと同姓同名の人物が名を連ねているという問題だ。

 その名は「越宗孝昌」だ。

 山陽新聞会長の越宗孝昌氏は筆者も面識がある。『山陽新聞』(本社・岡山市)の記者をしていたころ(1997~2002年)、編集局にいた。政治部から編集局長になったと記憶している。よく手入れされた禿頭と血色のよい表情が特徴で、下々の記者の間では「機関車トーマス」との愛称で呼ばれていた。

 筆者はほとんど話をしたことがないが、狭い会社なのでよく知っている。

 2002年に筆者は山陽新聞社を辞めた。風の便りで、越宗氏がその後山陽新聞社の社長になり、ついには会長の座にのぼりつめたことは知っていた。関連会社の山陽放送の取締役も兼任しているらしい。

 この越宗氏のことを久しぶりに思い出したのは加計学園問題がきっかけである。それとなく気になって同学園のホームページに掲載されている役員名簿を見たところ「越宗孝昌」という懐かしい名前を見つけたのだ。

 まさかーーと驚いた。政権トップの関与が濃厚に疑われているスキャンダルの渦中にある学校法人の役員に、地元新聞社の最高幹部がなっているというのは、それ自体がスキャンダルである。たちまち問題になるにちがいないと思いながら、日々ニュースを追った。

 ところが「越宗孝昌」問題は大メディアでいっこうに取り上げられる様子はなかった。これはどうしたものかと首をひねりたくなった。

山陽新聞社会長の越宗孝昌氏。編集局幹部時代は、一年生記者の間で「機関車トーマス」と愛着をこめてひそかに呼ばれていた。関西学院大学同窓会岡山支部のホームページより。
◇大メディアが報じない「越宗問題」
 筆者が黙っていられなくなったのは2018年6月19日、加計学園・加計孝太郎理事長の「記者会見」騒ぎをニュースで見てからである。

 大阪府北部の大地震が起きた翌日に突然企画され、しかも「地元メディア限定参加」などとして、駆けつけた記者らを排除して開いたという。仕切ったのは『山陽新聞』だと伝えられる。その姑息なやり方には大メディア内部からも批判の声が上がっている。

 よし、これで『山陽新聞』と加計学園の関係が暴かれるぞ、と期待した。しかし、やはり、この期に及んでもなお、『山陽新聞』と加計の関係についてはどの新聞もテレビも通信社も触れようとはしない。

 加計学園の役員がいる新聞社が、あたかも第三者であるかのような顔をして加計学園の記者会見を仕切った。八百長会見と言ってもよい。日本の大メディアはどこまで感性が鈍っているのか。

 いらだちを覚えながら、「まさか」ーーとある可能性に気づいた。

 『山陽新聞』の越宗氏と加計学園の越宗氏は、同姓同名の別人物だったということはないだろうか。

 当たり前だと思われている事柄や常識を疑い、ひとつひとつ裏を取るのが記者の基本だ。これは『山陽新聞』記者時代に学んだことである。この基本に従って、筆者は事実を確認する作業にとりかかった。

 確認すべきテーマはこれだ。

 ――加計学園理事の「越宗孝昌」氏は『山陽新聞』の「越宗孝昌」と同一人物なのか。

 6月20日午後4時まえ、筆者は山陽新聞社の代表電話にかけ、応答した交換手に取材である旨を告げた。総務部に電話は転送され、女性職員が出た。まずは越宗氏の山陽新聞社における現在の役職から尋ねる。

三宅 越宗さんは山陽新聞社の役員ですか。

総務部 会長です。

三宅 いまも会長でいらっしゃる?

総務部 はいそうです.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



岡山市にある山陽新聞社本社ビル。
2018年4月1日朝刊の別刷り広告に掲載された加計学園のインタビュースタイルの広告。「世界に冠たる獣医学部目指す」との見出しがつけられている。『山陽新聞』記者が作成に協力したとみられる。
『山陽新聞』に掲載された加計一族の学校法人順正学園の広告。
『山陽新聞』が4月から6月20日にかけて掲載した加計問題に関する共同通信の配信記事をみると、ほとんどの場合で見出しに「加計」の文字がなかった。

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