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「売り手市場」の就活ルポ 学歴主義の囲い込み合戦に踊らされるな!
02:16 02/17 2007
 
写真1:日本生命でリクルーターとの待ち合わせが行われるJR東京駅丸の内北口

 私は、今年3月卒業予定の慶應義塾大学生で、2007年4月入社組として就職活動を行った。前年11月から2006年4月の内定まで、OB訪問は計16人、業界も金融、コンサル、メーカー、通信と多岐に渡った。就活と言っても理系と文系、東京と地方では状況が異なるが、自身の体験を基に、今の東京の文系大学生の就活の実態を、企業側との攻防および後輩へのアドバイスを中心に綴ったので、参考にしていただきたい。

【Digest】
◇「エントリーシートは見ていない」リクルーター
◇実は選考されていた!OB訪問
◇偏差値で集合場所が異なる第一生命
◇倫理憲章は守られない
◇こっそり大学限定の会社説明会を開催
◇「抽選」名目で特定大学の学生を集める
◇偏差値の低い大学の学生はどうすべきか
◇みん就とは、ほどよい距離で
◇囲い込み工作への対処法
◇「内定ブルー」にかかる学生たち
◇譲れないことは何か
◇会う人の影響、説明会で分かること
◇ネガティブ基準で決定
◇超高級ホテルの客室でOB・OG訪問
◇わざわざ私服で来させて、拘束する
◇就活を終わらせたい誘惑にまどわされるな

 2006年3月の平日、夜8時。JR東京駅丸の内北口改札前。リクルートスーツを着た何人もの大学生が、一人で立っている。誰かを待っている模様だ。ほどなくして、比較的若いサラリーマンが一人ずつ迎えにやってきて、丸の内の闇夜に消えていく。これは、日本生命保険相互会社(ニッセイ)が伝統的に行っている「リクルーター制」の風景だ(写真1)。

◇「エントリーシートは見ていない」リクルーター
 リクルーター制とは、リクルーターと呼ばれる若手社員が、入社を希望する同じ大学の後輩と社外で非公式な面接を繰り返して採否を決める制度。翌年4月入社の大学生のリクルーター選考は、3月頃にピークを迎える。

 一般の公募と異なり、偏差値の高い有名大学の学生だけに開かれたルートだ。一昔前に比べれば、リクルーター制を採用している企業は減ってきたが、未だ多くの大企業で残存する。特に、金融やインフラといった業種では多く見られる。表向きは一般公募を実施するものの、採用人数の大部分をリクルーター制で埋めてしまうため、一般公募が有名無実化している企業もある。

 ニッセイも、そのひとつだ。私自身、就職活動中の2006年2月に、2回ほど日本生命のリクルーターと接触した。

 自分が最初に会ったリクルーターは「採用枠のほとんどがリクルーターで埋まる。自分もこのルートで入社した」と言っていた。同社の総合職採用では、3月に、学生とリクルーターとの接触が非常に多くなる。ニッセイ東京本部(丸の内オアゾ)では20時前後にオフィスが消灯し帰宅が促されるため、上述の時刻にリクルーターがやってくるようである。


写真2:エントリーシート対策や筆記試験対策の本、面接対策本も人気を集めている(筆者所有物を撮影)

 

 

 同社採用ホームページの「募集情報」によると、「エントリーシート(志望動機や自己PRを書く履歴書のようなもの)にて書類選考を行う」と述べられているが、私の接触したリクルーターは「学生のエントリーシートは基本的に見ていない」と語っていた。エントリーシートの内容よりも、学歴が重視されているのである。

◇実は選考されていた!OB訪問
 1回目の接触では、入社3年目の大学のサークルOBとお会いした。サークルOB名簿から先輩と連絡を取り、日本生命に関心を持っている同じサークルの同期4人と「OB訪問」という名目で、サークルのOBの方に仕事についてのお話を伺うという趣旨で食事会を行った。

 OBは、「選考とは関係ない」と私たちに説明し、私たちもそのような解釈でリラックスして、食事を楽しんだ。しかし、5人のうち私を含めた3人だけに、次の「OB訪問」の案内が来たのである。この時点で、連絡が来なかった2人は、日本生命の選考から外れたことになるのだ。

 このように日本生命は、事前に選考を行っているという趣旨を伝えずに、不透明な選考基準で採用を行っている。私は幸運にも連絡が来たが、連絡が来なかった2人は、激しい憤りを感じていた。

 人生の選択そのものといってもよい職業選択の時期に、学生も自分にあった企業を見極めようと必死になっている。本気で日本生命に入社したいと思っている学生からすれば、このような選考で入社への道が閉ざされてしまったら、不条理さを感じずにはいられないであろう。

 同社のこうした不透明な選考方法は、採用HPにも反映されている。「採用スケジュール」には、最も重要であるはずのエントリーシート受付後のプロセスが全く示されておらず、「採用実績」には、採用実績大学の名前や、女性の採用人数実績といった情報も掲載されていない。また、「学部・学科不問」とあるが、「学歴不問」という記述はない。

◇偏差値で集合場所が異なる第一生命
 生保業界トップの日本生命に次いで、第2位の規模を持つ第一生命相互保険会社も、リクルーターによる選考が盛んに実施されている。

 私の場合、エントリーシートを提出後、第一生命の人事から「今後の選考を受けるためにあたって重要な『個別セミナー』のご案内です」という電話がかかってきた。これが、事実上の第一次リクルーター選考であり、私は2006年3月9日に参加した。


写真3:第一生命のリクルーターと待ち合わせが行われた帝国劇場チケット売場前。第一生命本社の目の前である。

 

 この時の待ち合わせ場所は、第一生命本社の目の前にあたる、帝国劇場であった(写真3)。私以外にも多くの学生が、その場でリクルーターの面談を待っていたのだが、不思議なことに、そこに居合わせたのは慶應と早稲田の学生のみであった。

 明治大学の友人に聞くと、「俺はニッポン放送前で待ち合わせだったけど、そこにはMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の学生しかいなかった。早慶とMARCHで、きっとリクルーター選考の待ち合わせ場所も、通過率も異なるんだよ」。

 その「個別セミナー」は、社員1人対学生2人で、「生命保険業界以外にどういった業界を志望しているのか」「なぜ第一生命に興味を持っているのか」「他に選考が進んでいる企業はあるか」等の質問を、約40分間にわたって浴びせられた。


写真4:第一生命のリクルーター選考が行われた喫茶店

 

 

 会場となった新有楽町ビル地下の喫茶店(写真4)は、第一生命の「個別セミナー」の学生と、第一生命の社員で、ほぼ満席となっていた。

◇倫理憲章は守られない
 日本経団連は、就職・採用時の混乱を避けるための「倫理憲章」を掲げており、周知徹底し実効性を高めることを目的に、2004年度からは賛同企業連名による「倫理憲章の趣旨実現をめざす共同宣言」を公表している。2007年度は844社(前年度888社)が賛同しており、そこには日本生命の名も記載されている。

 倫理憲章では、「採用選考活動の早期開始は自粛する。まして卒業学年(4年制大学の場合4年)に達しない学生に対して、面接など実質的な選考活動を行うことは厳に慎む。」というルールが掲げられているが、日本生命や第一生命のように、こっそりフライングしている企業は多い。その他の賛同企業の中では、JR東海は学生が3年生であるうちにリクルーターによる面談(事実上の選考活動)が実施されていた。私自身が参加したのだから、間違いない。

 こういった企業は、3月末までは社外の喫茶店・ホテルの一室等でリクルーター面談を繰り返し、ある程度学生を絞る。そして4月に入ってから会場を会社内に移し、公式の面接を実施する。あるいは、リクルーター選考での結果だけで判断し、4月1日に内々定を出してしまう企業も多い。

 このように、「個別面談」「公式OB訪問」といった名目で実施されるリクルーター制は、「自分が選考を受けているかどうか分からない」「自分が選考のどのステップにいるのかが不明」といった不安を学生に与える。学生からみると、いつ合否がくるのかわからず、それを聞いてはいけない空気もあって、聞けない。そうなると、他企業の選考状況との兼ね合いもあるため、たいへん困る。

 その企業の内定が近いのならば、日程が重なった場合、他企業の選考を辞退してでも行くかもしれないし、そうでないのならば、他企業のほうを選ぶかも知れない。選考状況が不透明だと、そういった判断ができないのだ。

 しかし、企業側にもそれなりの言い分がある。団塊の世代が定年を迎えることによる労働人口の減少や、経験値の低い20代30代のニートやフリーターの増加などを受け、2005年頃から、未経験者である学生の採用環境が、「買い手市場」から「売り手市場」へと変化した。

 そのため、各企業とも高学歴で有能な学生を早いうちに囲い込もうという意図があり、内密でリクルーター採用を実施せざるを得ない背景もある。就職活動の早期化はとどまることを知らない。今や、倫理憲章の呪縛が解けた4月に入ると、すぐに公式面接はピークを迎える。

 特に金融系は採用数が多いこともあり、早めに人数を確保したいようだった。正直、金融ならば、そう苦労せずどこかに入れるんじゃないか、と思ったほどだ。

◇こっそり大学限定の会社説明会を開催
 高学歴の学生のみに開かれたルートであるリクルーター制と似たケースで、学歴による待遇の違いを実感した出来事があった。それは、特定の大学生向けにこっそり開催される会社説明会だ。

 私が把握しているだけでも、みずほフィナンシャルグループ(2006年3月12日・みずほ銀行本店講堂にて)、トヨタ自動車(2006年2月28日・笹川記念会館にて)、富士通(2006年3月13日~17日・大井町NTビルにて)、JR東海(2006年3月2日~3日・JR東海品川ビルにて)の4社が、「慶應義塾大学生限定・会社説明会」を開催しており、私自身も参加した。もちろん、こういったセミナーの開催は大々的に告知されるものではなく、該当する学生のみに参加が呼びかけられる。

 選別を容易にしているのが、就職ポータルサイトの存在だ。「リクナビ」とは、株式会社リクルートが提供する就職ポータルで、非常に多くの企業の求人情報が掲載されており、選考を受けるにはリクナビへの登録が必須という企業も多い。新卒で就職を希望する学生であれば、ほとんどが登録している。

 リクナビには、登録の際に大学名を記入する欄があり、企業は特定の大学の学生のみにメッセージを送ることが可能だ。そのため、所属する大学によって、企業から送られてくるメッセージの数も大きく異なる。おそらく、一番メッセージの数が多いのは東京大学の学生なのであろう。

 企業は、採用したい大学の学生のみに、会社説明会の告知をする。エントリーすると、直接、電話がかかってくることも多い。

◇「抽選」名目で特定大学の学生を集める
 あるいは、説明会へ参加する学生を、「抽選」という名目で、実質は裏で大学名によって選んでいると思われる企業もある。私自身、抽選方式のセミナーに10社近く応募した。NTTドコモ(2回の説明会が両方とも抽選方式)、住友商事、丸紅、JR東日本、読売新聞社などが「抽選」と表記していた。だが、不思議なことに1度も抽選にもれたことはなかった。ただ単に幸運であったとは考えにくく、「慶應」というブランドが有利に働いたのだと思う。

 抽選のセミナーに申し込んだ後、単に「セミナーに参加いただけます」という連絡が来る場合は、申し込み人数に満たなかったため全員参加なのか、それとも抽選が行われたのかが、不明だった。

 私はほかにも、就職活動支援サイト「ジョブウェブ」が主催した以下のセミナーにも当選した。

・「ジョブウェブフォーラムRound3 メーカー編」(NEC、シャープ、リコー、ミキハウスが参加)

・「ジョブウェブフォーラムRound4 かっこいい大人編」(ジョンソン・エンド・ジョンソン、富士写真フイルム、東京エレクトロン、ベネッセコーポレーションが参加)

 ジョブウェブは、「慶應生の人事と語る少人数セミナー『業界研究と人事の本音』」(日本IBM、野村総研、大和総研、キヤノン販売が参加)という大学限定のセミナーを2005年12月15日に密かに開催しており、私も参加している。

◇偏差値の低い大学の学生はどうすべきか
 これらすべてのセミナーは、事実上の選考プロセスに入っている場合もあれば、まったく関係ない場合もある。企業としては、あえて個別のセミナーを開く大学については、そこの学生をより多く採用したいという気持ちがあることだけは、確かだ。選考の場合は、出席後、次のステップについての連絡が来るのが一般的である。

 しかし、必ずしも、偏差値の高い大学からのみ採用するとは限らない。密かに特定の大学生向けの会社説明会を開いている企業でも、たいていの場合は一般の就職活動生向けの説明会(オープンセミナー)も開催しているので、まずはそれに応募することである。

 抽選方式のセミナーの場合は、同じ大学の就職活動生で、そのセミナーに申し込んで当選している人がいるかどうかを調べ、申込者は多数いるのに当選者が全くいなかった場合は、残念ながら内定の望みはかなり薄いと考えるのが妥当だ。大学別に最初から枠を決めている企業もあるため、自分の大学の就職課に出向き、自分の大学からその企業へ入社した人が過去にどれだけいるかをチェックすることも重要だ。その会社にどれだけ入りやすいか、がわかる。Marchクラスでは、特に要チェックだ。

 セミナーの抽選に漏れても内定をもらっている人がいるのも事実で、抽選に漏れたからといって「自分はセミナーへの参加さえ断られたのだからダメだ」などと思い込まず、とりあえず選考を受けてみることをお薦めする。

 雇用環境も改善され、採用人数も軒並み増加しているので、以前より門戸は開かれている。後悔しないよう、積極的にチャレンジすべきだ。たとえば学歴を重視することで有名なJR東海の総合職事務系(いわゆる、キャリア組)でも、2007年度卒業の内定者の中には、数年ぶりに明治大学の学生がいたという。

◇みん就とは、ほどよい距離で
 こうした選考プロセスの情報を得るうえで、掲示板サイトを使う人は多い。「みんなの就職活動日記」は、就職活動に関する情報交換用掲示板サービス等を提供する、就職活動生の間で有名なサイトだ。就活生の間では、すっかり「みん就」という呼び名で定着している。ここで、2006年の2月に開催された高島屋のジョブセミナー(会社説明会)のネット予約に関しては、以下のような書き込みがされ、物議を醸し出していた。

 「高島屋のジョブセミナーの案内が、(1月)21日夜中の0時ごろきました。気付いたのが2時くらいで、すぐにマイページにログインしたのですが、満席とのこと。何度やっても登録できません。あまりにも早すぎる…と思って、早稲田の友達に見てもらったら全部あいてると言うのです。ちなみに私は東女(東京女子大学生)です。噂にはきいてましたが、本当にあるとは思いませんでした。私は高島屋を第1志望で考えていたのに、学歴で差別するなんて、はっきりいってがっかりしました。」

 「みん就」にも嘘が書かれることもあるので、情報を鵜呑みにせず、自分で正しい情報を見極めることは重要だ(これは就職活動全般に言えることだが)。書き込まれた情報のソースや、具体性を確かめるようにしたほうがよい。

 私自身も、「みん就」をかなり参考にしていた。自分より先に選考を受けた学生の書き込みを参考に、面接で聞かれることを調べたり、周囲の学生は選考がどの程度進んでいるのかという比較で活用したり、という具合だった。

 ただ、頻繁に掲示板を覗きすぎて「こんなにたくさんの人に次の面接の案内が来ているのに自分はまだだから、もうダメだ」というふうに悲観的な考え方に陥ることもあった(結局、その後、次の面接の案内が来て、無駄な嘆きであった…)。「みん就」とは、ほどよく距離を置いて、上手に活用すべきである。内定者日記や、志望動機は参考になるので、気になっている企業があったら、どのように書かれているかを見るとよい。

 あと、企業の人事は、「みん就」をチェックしていることが多いようなので、決して個人が特定されるような書き込みはしないことだ。志望企業の選考方法などを知りたい場合には、「考働主義」というサイトも参考になる。

◇囲い込み工作への対処法
 選考の最後のほうになると、「売り手市場」となっている今、学生も、複数の企業から内々定をもらった上で、どこへ入社するかの選択を迫られるケースが増えている。その分、企業としては内々定を辞退されるケースが多くなるジレンマが生じ、各企業の人事も優秀な学生を囲い込もうと必死になる。

 内々定を出す際にも、「今から他の企業の選考を辞退するか」と学生に尋ね、「辞退する」と答えた学生のみに内々定を出す企業も存在する。私が2007年4月から入社する企業も、そのような方式を採用していた。私はとりあえず「辞退する」と回答して内々定をもらい、その後も、こっそり他企業の選考を進めた。

 社会人と違い、学生はピュアで嘘をつけない人が比較的、多い。だが、そこはバカ正直に従う必要はない。某人事部の人に聞いてみたところ、「あれは一応の約束だから、会社としても、みんな止めているとは思っていない」。社会に出る一歩だと思って嘘をつくのもいいし、とりあえず他は辞退すると言っておいて、活動は続け、他に決めることにしたら、「あのとき、その場ではそう思ったけど、あとで考えたらやっぱり違った」と言えばよい。

 口約束だけの拘束なら、まだ良心的である。確証はないので企業名は伏せるが、某大手鉄道会社に内定した友人は、「最終面接を終えて内々定を出されたけど、その後『今すぐここで、他社の選考を辞退する電話をかけて』と脅迫された」と語っていた。その場で、他企業に断りの電話を入れさせるのは、外資金融など、プライドが高い会社が多いようだ。

 早い時期に内定を出す企業は、学生を他企業に内々定させないために、他企業の選考がピークの時期に、食事会や旅行といった方法で学生をいちいち呼び出すケースもあるという。

◇「内定ブルー」にかかる学生たち
 今年、私の周囲の就職活動を終えた学生からは、「内定ブルー」という言葉をよく聞いた。これは、内々定を得て就職活動を終えたものの、「自分は本当にこの会社でいいのか」と思い悩む状態を指す。「マリッジブルー」の就職活動版であると理解していただければよい。

 「就職氷河期」と言われた時代に就職した世代からすれば、贅沢な悩みかもしれない。「内定ブルー」という用語が認知度を上げ、この症状にかかる学生が増えているのには、大きく分けて2つの要因がある。

 第一に、「売り手市場」となり、比較的自分の意思で企業を選べるという時代背景である。数年前は、1社から内々定をもらうだけで十分喜ばしく、他に選択の余地がないケースも多かったようだが、現在は複数の企業から内々定を得るのはいたって普通であり、「選考を受けなかった企業の中にも、自分と合う企業があって、選考を受ければ内々定をもらえたのではないか」という思考に陥りがちになっているのである。

 第二に、就活が早期化し、内々定が出る時期も早まっていることである。早い時期に希望の企業に内定をもらい、「就職活動を止めなさい」という人事の言葉に従ってリクルートスーツを脱いでしまうが、後になって「他に可能性があったのでは?」と自問自答してしまうパターンである。就活を終える時期が早まれば、入社までの期間も長くなり、自由な時間がたっぷりあるため、「このままこの会社に入社していいのか」と悩みこんでしまうケースが増えているようである。

 完璧な会社はないので、企業のいいところだけを考えて内定をもらい、その後、マイナスの情報が入ってくると、ブルーになりやすい。そうなると、冷静な判断ができなくなり、いったんは活動を止めたものの、内定者懇親会に出席して、もう一回、就活を再開した人もいる。最近は、秋採用なども行われており、活動は続けやすい。

◇譲れないことは何か
 対策としては、就活を通して、実際の社員に会い、自分が大事と思うことの優先順位を明確に決めていくことだ。自分の場合は、活動全体で16人のOBにお会いした。どうやって探すのかというと、まずは、ゼミなどのコネと、友人関係から探す。あとは、就職課に専用のパソコンがあり、卒業生の住所と名前と勤め先を検索できるので、その住所に手紙を出す(個人情報保護で、電話番号はない)。

 自分の場合、はじめは、野村総研の戦略グループなどの経営コンサル関係をまわった。説明会に参加したり、OB訪問をしたり。だが、実際に入社できた後のことを考えたら、どこもハードワーク過ぎる。実際に会った社員も疲れていた様子で、そこまでは働けない、そこまで労力を注ぎたくないな、と思った。アクセンチュアでも、面接のあとの質問コーナーなどで現役社員に聞いたら、やはり仕事がハード過ぎて、生き残るのが大変で、自分はやっていく自信を持てなかった。

 そこで、逆に、比較的ラクそうなメーカーを見てみよう、と思った。モノづくりは、最終製品が形で見えて分かりやすいのも魅力だった。だが、キヤノン、松下、ソニーなどの選考を受けるなかで、やはりメーカーは理系が主役だな、と思うようになった。文系は、ほとんど営業になるという。キヤノンについては興味を持ってOB訪問も行い、辞めた元社員にも会ったが、その人が言うには「文系は理系のサポート的な仕事で面白くなかった」と。

 金融については、説明会やOB訪問は行ったが、あまりピンと来なかった。みんな疲れているようだったし、メーカーに比べて老けた印象の人が多く、自分には合わないな、と思った。

◇会う人の影響、説明会で分かること
 考えてみると、会う人の影響は、やはり大きいものだ。.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



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リクルーター社員  11:23 05/02 2008
某鉄道会社のリクルーター社員です。どこの企業も学歴不問みたいな雰囲気があるが、残念ながらそれは建前に過ぎない。 うちの企業でも結局は総合職一般職ともにマーチ以下は受け付けない。 うちの企業は一生の子のやり方は続けるだろう。 低学歴の諸君はうちの企業を受ける資格はない。

学歴フィルター賛成  17:47 04/24 2008
学歴フィルターするのはいいと思います。やはり多くの学生から応募がある企業ではどうしてもせざるを得ないだろうし、書類選考と言っている企業はみんなやっていると思います。 しかし、学生の方も大企業、中小企業とか「できるだけ有名な企業に勤めたい。」など、有名企業、無名企業と差別しているのだから偉そうなことは言えないと思います。

就職活動学生  17:41 04/24 2008
私は上智大学生です。ここに載っている企業ではJR東海がリクルーターをしています。総合職のみですが、この職は高学歴でない限り入れません。ですがそれを知らない多くの学生がこの企業の学歴フィルターで弾かれています。総合職事務系の内定者トップは東京大学で27人内7人を占めています。このようなことを延々としている企業は目標にしない方がよいでしょう。高学歴でも全くそういった優遇とは無縁な学生も多数います。

採用担当  14:38 04/24 2008
ちなみに我社では、旧帝国大学。早稲田慶応上智、マーチ、地方国立の順で大学の序列化をしています。 最も地方国立なんて相手にしませんが…。 我社ではマーチが数人入れるか入れないかぐらいです。採用枠のほとんどは東大、京大、早稲田、慶応の4つで埋まります。

採用担当  14:34 04/24 2008
私の採用チームでははっきり申し上げて学歴差別を行っています。なぜなら、偏差値上位校に入学された方はそれまで相当の努力をしていらっしゃるからです。 さらに企業ブランド維持のためにももっとも相当な方法だと思います。

人事部  14:47 04/19 2008
数回の面接だけでその人が5年、10年後に活躍できる人かどうか判断することは正直分かりません。新卒は基本的に皆同じに見えるのが本音です。ですので学歴・語学力ぐらいしか判断するところがないのです。また、人事部員、リクルーターもサラリーマンです。東大や一橋の学生に内定を出しておけば後で上司に言い訳が立つんです。

若手社員  13:49 04/09 2008
私は入社3年目の某鉄道会社の採用担当です。 大学による選別を行うことは会社としても決してやりたくはありません。 しかし、毎年多くの学生からのエントリーシートが提出されすべてに目を通しきれません。 そこでどうしても大学名の欄に目が言ってしまい、学歴による選別をせざるを得ない状況があります。もちろん大学は関係ありませんよという期待を学生に持たしてはいけないと思います。

kkk  00:18 03/15 2008
大学で採用を採るという事には反対はしません。でも、企業側も大学は関係ないという期待を学生に持たせすぎないでほしいと思います。どうせなら「うちの会社はこの大学を積極的に採用しているから君の大学じゃ無理だと思うよ。」とはっきり言ってもらった方がすっきりすると思う。でも今の日本じゃこんな事したら思マスコミに叩かれるから人事の人も大変だな。

ああ無情  23:31 02/27 2008
だって、そんなにオープンにすると、わかってないマスコミが寄ってたかって人事を袋だたきにするじゃないですか?昔は面接官が正直に言ってましたよ。「何で君の大学でここにいるんだ?」って。3年前にも大手の製薬会社であったらしいけど。思わず言っちゃったんでしょうねえ。

学歴フィルター不満?  10:25 07/15 2007
要するに企業側からすれば具体的に欲しい人材の条件を提示しているだけで、それが有名大ですという正直な意見。影でこそこそやらずに、有名大しか採らないと最初に言えばいい。
海外のように出身大学によって初任給が違うような事例を作ればいいのに。だってやって来た勉強とパフォーマンスが違うんだから。
仕事ができる人に待遇をよくするのは当たりまえでは?

OB訪問  02:32 05/09 2007
OB訪問で選考されたって・・・企業側だって、本人に会ってしまった以上、何らかの印象は持ってしまうわけで、それを無視しろっていうのは無理がないでしょうか?

学歴フィルター2  02:32 05/09 2007
学歴でフィルターされるのがそんなに嫌ならば、大企業以上に学歴関係なく能力の高い人を必要としている中小企業で活躍する事を検討した方がいいと思いますけどね。

学歴フィルター  02:31 05/09 2007
大手企業は山ほど学生からの応募があるわけで、採用する側も学歴を判断基準の一つにして振いわけたくなるのでしょう。
それがそんなに悪いことなのでしょうか?

応募する側も「大手企業」として中小企業と「差別」して応募しているわけで、似たようなもんだと思いますけどね。

米国は  02:23 03/02 2007
履歴書に写真はおろか性別まで書いてはいけないと聞きましたが・・・
(黒人差別防止、女性差別防止のためとか)

今年就活生  19:11 02/28 2007
私は米国の大学に通っていますが、米国の方が学歴社会、コネ社会だと感じています。
日本のように、学生が一斉に出すエントリーシートはありません。選考の第一段階は、履歴書とカバーレターだけの勝負なので、学歴フィルターは当たり前。縁故やコネも、面接のチャンスを掴む大事な実力の一つです。
もちろん、労働力の流動性が日米で異なるという背景もありますが、日本の就職活動は比較的フェアだと思いますよ。

就活生1  00:17 02/26 2007
ただいま就活中の学生ですが、金融業界やゼネコンはリクルーター制が多いと思います。リクルーターは企業側が学生を囲い込む為にやっている訳であり、会社を選ぶ権利はこちらにあるのでは。
しっかりと自分にあう会社探しを自らの手で行うことがベストでしょう。
将来の安定は自らの能力向上にあると思います。
確かにこの情報は正しいと思いますが、選考プロセスはこれだけではないので努力することも大切です


低学歴学生  22:32 02/25 2007
このようなコネが格差社会を招いているのでしょうね。知り合いから父親が大企業の管理職だとか、社長の孫という理由で試験ナシに内定を貰ったという話を聞いたことあります。権力あるものが更なる権力を得るなんて不条理ですね。でも、今、世の中は着々と変わっていますから、終身雇用体制が崩壊しつつある今、コネ社会もなくなるかも知れませんね。

金持ち  02:45 02/25 2007
大手だとOBの情報がいっぱいあってきちんと合った企業を選べますが、中小は先輩もいないしネットの情報も乏しいのでそういった人たちへのサポートが課題でしょうね
けどかなり難しいかも

就職活動は3  23:21 02/22 2007
しかし、最終的な判断は自分で行うようにして下さい。結果の責任を他人に押し付けても責任を取っては貰えませんので。
面接の対応などは、基本を抑えて、後はざっと読み流す程度でOKだと思います。

就職活動は2  23:21 02/22 2007
色んな情報に躍らされて焦りがちになりますが、加工された2次情報だけでなく、本当に必要な役立つ情報は口伝ての1次情報にあったりもするので是非相談してみることをお勧めします。その際は、ここに書かれてある通り、会社が送り込んできたOB(=リクルーター)でなく、選考に全く関係のない身近な大人に聞くべきでしょう。適当な人がいるかどうかも、その人の実力の内です。

就職活動は  23:20 02/22 2007
事前に余程念入りに下調べしておかないと、入社してから想定外の実態に気付く羽目になりがちですね。そうならないよう、当初から自分の希望を明確にして、ある程度対象を絞っておくことも必要でしょう。
幾つかの企業についてじっくりとその全体像を聞いてみれば、企業の実態や違いを少しはリアルに感じ取れるはずです。

辞退者  16:00 02/20 2007
NTT西日本を受けたのですが、各大学ごとに人事部に”採用チーム”があって、学生さんを面接に合格させるトレーニングを行っていました。僕は出来が悪かったのでトレーニングの対象にもなりませんでしたが・・・。採用活動も非常に公務員的でした。

aki  10:04 02/20 2007
去年、就活しましたが
銀行はエントリーしただけで連日電話がありました。その後、リクと何度か会いましたがその会場には何十人という学生がいました。正直、自由で採る気は全くなさそうでした。

確かに・・・  23:01 02/19 2007
今からの学生さんは恵まれているね。団塊退職と(本当かは別にして)景気も好調らしいし。逆に氷河期に就職した世代はバカみたいだよ。氷河期世代も若者のはずなのにね。

本質ラスト  16:56 02/19 2007
私なんぞは働きながら、商品価値高めていかなきゃいけないのでおのずと制約が厳しくなってます。
 資格でも経験でもなんでも、ベクトルが大事です。最初に一つ武器があれば、藁しべ長者も夢ではありません。がんばりませう。

本質その2  16:54 02/19 2007
今、社会がいきなりアメリカ型になり、商品価値をとわれても、若者が対応できない。
 でも今からの学生って、そういう意味では恵まれてると思いますよ。意識しておけば、時間と可能性でオプションを増やせます。

本質  16:52 02/19 2007
資本主義を良く考えると、自分は商品でしかない。アメリカを見ていると、仕事に就く前に、商品価値を高めている。
 日本は会社で商品価値を高めるわけだが、奴隷に選択権は基本的にない。

塾高OB  16:44 02/18 2007
実力ある奴は新卒で入るよ
実力ある奴が学業や就活サボるわけないし

所詮  16:03 02/18 2007
日本はコネ社会。コネコネ。不二家とか三洋電機とか、器じゃなくても社長になれるよ。

日系と外資  16:00 02/18 2007
要はオープンな会社か閉鎖的な会社か?実力主義かそうでないか?という会社の体質の違いでしょうね。生保では内勤職員と外務職員では待遇も違うし採用も別。日系生保では中途採用は業界経験者のみだが外資系生保では未経験でも採用されることもあると。日生や第一は潰れなくて済んだ。東邦生命や日産生命は潰れた。企業内部に旧体質が残っているかどうかの問題だと思われます。

倫理憲章など  15:15 02/18 2007
あってもないに等しいのね。mixiやみん就など使って差別企業をどんどんバラせばいい。不満な学生さんは。

さくら  20:01 02/17 2007
とても参考になります。私は現在就活中ですが、できるだけ素の自分でいられるような環境を根気よく探したいと思います。

ほぅほぅ  18:26 02/17 2007
就職氷河期でもリクルーター制は当たり前。私が受験した銀行でも、リクルーター制度で入社するのが、定員の8~9割。ごく稀に説明会→面接×3回を受験して受かる人もいるけど、あくまで例外。

なるほど  10:29 02/17 2007
参考になります。できれば、理系の方の記事も欲しいですね。「メーカーが楽」とか、理系ではあり得ない表現ですし、やっぱり文系とは違うんだなと感じました。

大変だね  10:08 02/17 2007
この入口で一生懸命やっても、結局、公務員でもない限り仕事出来ない奴は切り捨てられるからな。実際、出来る奴は、中途からでもなんとでもなるから。なんだかんだ言っても、こんなに入口で一生懸命なのは、終身雇用の名残なのかな。

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