年齢詐称のタレントが「自社の名前を詐称した悪徳業者にダマされないように」と注意を呼び掛けるジョークのような「レイク」の広告(HPより)。
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グラビアアイドル夏川純が年齢詐称していたことが明らかになったが、大手消費者金融「レイク」は夏川との契約を続行中だ。顧客の正確な個人情報を取り扱うことが求められる金融会社が、年齢詐称をするタレントという公人を、会社のイメージキャラとして堂々と使い続ける。一般企業なら契約解除でイメージ刷新に努めるところだ。彼らは年齢詐称をした客にもカネを貸すのだろうか。レイクを経営する外資系企業「GEコンシューマー・ファイナンス」に、コンプライアンス意識を問うた。
【Digest】
◇本サイトも詐称情報に引っ掛かった
◇『週刊現代』では美容整形疑惑も
◇和田アキ子の追求の限界と甘さ
◇外資系金融広告で年齢詐称をした社会的責任
◇所属事務所は説明責任を果たす気は?
◇GE「契約解消は考えていません」
◇高須基仁が語る「芸能とは清濁併せのむ世界」
◇本サイトも詐称情報に引っ掛かった
本サイトに3月11日掲載された拙稿
「巨乳アイドルが誘い込む、サラ金地獄への道」はアクセス上位を維持したが、記事掲載から1カ月も経たないうちに、その掲載データの一部が間違っていたことが明らかになった。
その誤情報とは、大手サラ会社「
レイク」のキャラクターに起用されている夏川純の年齢。
夏川の公式サイトにアップされた情報から転載したものだった。
この公式情報によれば、夏川の年齢は「1983年9月19日」。ところが、この年齢は詐称されたもので、本当の年齢は「1980年9月19日」だったのだ。大本営発表に騙されてしまったことを読者にお詫びしたい。
◇『週刊現代』では美容整形疑惑も
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芸能人の経歴詐称を伝えたメディア。芸能記事として暴露されたものは氷山の一角だろう。
元祖グラビアアイドルの岡本夏生は2歳のサバ読み。ルビー・モレノは4歳のサバ読み。エッセイストの山崎えり子は、重婚という法に触れる経歴詐称。
芸能事務所と話し合ってサバ読みしているケースが多い。今回のように夏川の所属事務所が真っ向から詐称疑惑を否定するほうが珍しいようだ。
ジャーナリストの北芝健は、経歴詐称と週刊誌に報じられたが「週刊誌のやらせだ」と否定している。 |
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夏川の年齢詐称報道をいち早く報道した『週刊現代』(2006年12月16日号)では、年齢詐称とあわせて美容整形疑惑も報じられている。同記事のタイトルは「夏川純23歳 年齢も顔も違う!」である。
参考までにネットでも
夏川の顔面の変化を検証するサイトにリンクを貼っておこう。年齢とあわせて美容整形をしていたとしたら、3サイズも正確な情報かどうか疑わしいことになる。
同記事では『週刊現代』編集部が、夏川の所属事務所「
アーティストハウス・ピラミッド」に取材をしているが、事務所は年齢詐称の事実をきっぱり否定している。
『週刊現代』編集部「公式プロフィールでは彼女は83年生まれの23歳になっているが、高校時代の同級生達は80年生まれで26歳と証言しています。この事実を、所属事務所は把握していたんですか」
アーティストハウス・ピラミッド「そういう事実はまったくございません。彼女は83年生まれです」
事務所は、堂々と嘘をついていたのである。
◇和田アキ子の追求の限界と甘さ その後、夏川は和田アキ子が司会をする番組3月11日のTBS系「アッコにおまかせ!」で年齢詐称を否定した。
このときの「完全否定」の様子は
YouTubeにアップされているので確認していただきたい。
夏川は「本当に23歳です!」とピースサインをしながら画面に向かってニッコリ。夏川はテレビ視聴者をなめている。この完全否定の後に、年齢を3歳サバを読んでいたことを
自身のブログで告白、謝罪することになった。
ファンの皆様へ いつも応援してくれてありがとうございます。今、一部メディアで私の年齢につきまして色々な報道がされていますが、お騒がせして、申し訳ありません。私の本当の年は1980年9月19日生まれの26歳です。 今まで3歳若く発表していました。理由についてですが、今の事務所に移った時、スタッフと相談して名前も変え、生まれ変わったつもりになり、又、10代の方々に応援してもらいたい気持ちが強く、19歳ということにしてしまいました。 早く皆様に本当の事を言おうと思っていましたが、かえって周りの多くの方々に迷惑がかかるといけないと毎日悩んで、今日まで来てしまいました。本当にすみませんでした。 今日から26歳の夏川純として再出発したいと思います。 はなはだ未熟な私ですが、これからの成長を見守って頂けたら、幸いです。 今後ともよろしくお願い致します。 平成19年3月22日 夏川 純 |
その後、この年齢詐称について次々と報道が続く。アメーバニュースでは 「一度否定したことで、ファンをヤキモキさせたのは少し残念だったが、自分の言葉でキッチリと報告した勇気には拍手を送りたい」とある。
しかしことはそう単純ではない。所属事務所も年齢詐称を完全否定していたわけで、これは夏川個人が行なった詐称ではない。事務所ぐるみの詐称である。
夏川とあわせて、所属事務所責任者の両者が謝罪するべきだ。日本中が夏川年齢詐称事件を話題にしながら、事務所の責任を追及するような報道はなかったのが、私には理解できない。さきのYouTubeで流れている夏川の謝罪会見にしても、その撮影場所は所属事務所のアーティストハウス・ピラミッド(扉に同社のロゴが映っていた)だった。
事務所の営業力でタレントに仕事が来る。夏川は、事務所の指示に従ったに過ぎないはずだ。
◇外資系金融広告で年齢詐称をした社会的責任
もう一つ、看過できないことがある。夏川は大手サラ金(消費者金融)「レイク」のイメージキャラクターをしている。全国津々浦々に流れるサラ金コマーシャルに登場する「公人」といえるだろう。その公人が年齢を詐称していたのである。
レイクは、自社の名前を詐称した悪徳業者にダマされないように、と注意を喚起するホームページも作っている。きわめてコンプライアンスに敏感な会社なのだ。
レイクを経営する「GEコンシューマー・ファイナンス株式会社」とても、ゆゆしき問題であるはず。
一般企業であれば年齢詐称をして入社していたら、解雇の理由になりうる重大事だ。年齢は公人の人となりを知るための基礎情報である。これが芸能人だから、若い女性だからという理由で許されるとしたら、芸能人も、芸能事務所も、そしてレイクも、GEコンシューマー・ファイナンス株式会社も、みーんな世間をなめているということになる。
◇所属事務所は説明責任を果たす気は?
夏川の所属事務所アーティストハウス・ピラミッドに夏川の年齢詐称について話を聞いた。
--MyNewsJapanというニュースサイトと申します。夏川さんの年齢詐称について取材をしたいのですが。
「これにつきましては報道された通りです。こちらから改めてございませんけれど」
--以前、私どもで書いた記事の年齢と違うということが・・・(話を遮られて)
「報道なされていますので。それごらんになっていますよね?」
--はい。
「それに対して本人もきちっと答えておりますし、あらためてこちらから、ということはございませんけれど。」
--他にこういうことはあるのですか?
「夏川に関しましては本人も申しておりますし、報道されているとおりですので、そちらのほうでご理解いただきたいと思うんですけれど」
まさにけんもほろろの対応。
アーティストハウス・ピラミッドはホームページでこの件についてタレントの管理責任について謝罪した形跡はない。年齢詐称の責任を、夏川個人におっかぶせるようなカタチでの決着、と批判されても仕方がないのではないか。
◇GE「契約解消は考えていません」
顧客の個人情報を取り扱うレイクが、年齢詐称をしているタレントをそのまま広告キャラクターとして起用しつづけてよいのか。レイクを展開するGE側のコンプライアンス意識を問うため、電話取材を申し入れた。
広報部に電話をし「公共性のたかい御社の事業で、年齢詐称をしているモデルを起用しつづけていることについてコメントをいただきたい」と話す。
「GEコンシューマー・ファイナンス広報のテラオと申します。夏川さんの件でお問い合わせいただきありがとうございます。年齢詐称について私どもがどのように考えているかというご質問でしたね。なんでそんなことしたのかな、遺憾だなと思っておりますが、私どもは夏川さんの年齢ではなく、キャラクターを考慮してコマーシャルに出演していただいております。
いま契約を解消しようとかは考えておりません。
私どもは個人情報を取り扱う会社でもありますし、コンプライアンス、そして2年前から個人情報保護法を社内で徹底するようにしています。石井さんもご存じのように、自分で自分のことを話すとき今回は年齢を偽っていたわけですがそれは個人情報保護法とは全然関係ないことですから。
夏川さんをコマーシャルに継続的に使う、使わないということと、うちが、個人情報の取り組みがどうだとか、コンプライアンスがどうだとかは、話が別なことなのかなぁ、というふうに思います」
--社会的に批判された方をこのまま使うことには疑問をもっています。個人情報保護と年齢詐称のタレントを使うことはたしかに違うかもしれませんが、詐称したタレントをそのまま使うことは本当にそれでいいのかな、と思いまして。
「あぁ、なるほどね。それ自体は遺憾なことで、ご本人も深く反省していると聞いています。ご本人が反省していることもふまえて、いまのところ契約をやめようとかそういうことは考えていません」
--今後は、年齢詐称をしないタレントを使おうとか、そういう社内的な議論はあるんでしょうか?
「広告ということですから、私どものイメージ、サービスなど総合的な観点からですね、どなたかにお願いする検討をするわけですから。年齢詐称という具体的な一つのことを見ていくことはではなく包括的に見ていくということになると思います」
--顧客が年齢詐称をしたら融資はありえないですよね。
「お客様のときはご自身を証明するものを拝見するので.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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高須基仁(たかす もとじ)さん。玩具メーカーのトミーでヒットを飛ばしたあとに、芸能プロデューサーとして独立。ヘアヌード写真集をつくる天才として知られる。虚々実々が入り乱れる芸能界取材の羅針盤として協力いただいた。
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■芸能人の年齢詐称一覧
断片的ではあるが芸能界の「年齢サバ読み」の歴史を見ていくと、女性のサバ読みが多いことに気づく。女性は芸能人でなくても、常に年齢によってその市場価値を見積もられている存在だが、それが裏付けられた結果になった。
とくに、美しい肉体、容姿を武器に芸能界で生き残りをかけている女性芸能人にとっては年齢サバ読みは、必要なことのようである。その芸能人を抱えている事務所にとっても、少しくらいのサバ読みで市場価値があがり、人気が獲得できるのならば、それは業務のひとつだ、と思われている節がある。
しかし、このような年齢サバ読みという芸能界でしか通用しない「風習」が、有名企業の広告キャラクタービジネスでも通用するかどうかは大いに議論するべきだと思う。公的な活動のときに年齢を偽るとそれは「サバ読み」から「詐称」に変わるのだ。
とくにサラ金(消費者金融)は、非人道的な督促などで社会問題化している。常にクリーンなイメージをつくらなければ、イメージダウンになるのではないか。老婆心ながら、年齢詐称の必要がない、そのままで魅力的な芸能人をキャラクターにするべきだと忠告しておこう。

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