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被取材ルポ・TBS『ブロードキャスター』、過剰演出の再現Vで「予想以上の反響」
TBSブロードキャスター「“今が人生の転換期”スピリチュアル商法の甘いワナ」(12月22日)より。セッションの様子が再現された。

 TBSブロードキャスター「“今が人生の転換期”スピリチュアル商法の甘いワナ」(12月22日)にて、MyNewsJapanのサイトと著者インタビューが放送された。少なくとも事実の一部といえる「取材での生の録音データ」は提供したものの使用されず、役者による大げさな再現VTRがカウンセラーのあやしさを目立たせ、「予想以上の反響」と視聴率は高かったようだ。ごくごく普通の人たちが、普通の格好をした普通の話術のカウンセラーに騙される実態は、伝わっていなかった。

【Digest】
◇『ブロードキャスター』からの依頼
◇「被害者なき被害」はいっぱい
◇「カウンセラーは着物姿」の固定観念
◇Googleは社名なのでNG
◇「それを、山中さんの言葉でお願いします!」
◇「問題はテレビ」と言ってみた
◇マンションの1室、役者の再現に立ち会う
◇霊的世界に反対の立場でオンエア
◇放映後、MNJアクセスは変化なし
◇「騙す側」の論理でステレオタイプの構成

◇『ブロードキャスター』からの依頼
 ブロードキャスターという番組から、MyNewsJapanの渡邉正裕編集長に取材協力の依頼があったのは、12月5日。『週刊スパ!』(2007.11.13号)に掲載された「巧妙化するスピリチュアル詐欺最新手口」の渡邉さんのインタビュー記事を読んだディレクターからの電話だった。

 特集「スピリチュアル商法」のオンエア(12月8日)を考えていて、渡邉さんへのインタビュー(詐欺の手口、あやしいカウンセラーの見分け方など)および、被害者へのインタビュー、あやしいカウンセラーの直撃取材をしたいとのことだった。

 土曜日の放映まで残り3日しかない。バタバタで進めている感じだ。このとき渡邉さんから、サイトのPRのため、2点ほど協力の条件を提示している。

(1)サイトの企画トップページを放送すること。
(2)「MyNewsJapan」であやしいスピリチュアルの世界を検証する連載が進行中であることを伝えること。

 ディレクターだという藤岡さんと翌6日、電話で話したとき、「被害者を紹介してほしい」と言われたが、ひどいケースは知らないので、望んでいる被害者は紹介できない、と伝えた。渡邉さんが『週刊スパ!』でも語っていた、自宅近くのパワースポットの霊視をした、江原氏の元弟子のスピリチュアルカウンセラーM氏のあやしさを伝えたところ、「直撃取材をしてみたい」とのこと。

 「予約して当たっても1ヶ月半くらいかかるから、TBSとして真正面から取材したらどうですか?」と伝えた。

 7日、新宿のオフィスで取材を受けることになった。

 担当は、TBSテレビ情報制作局情報センター情報一部「ブロードキャスター」と名刺にある藤岡純太郎さん。下に小さく「所属 TBSビジョン」とある。これはTBSの連結子会社だ。

 藤岡さん以外にもうひとり、木下さんという制作会社のディレクター(所属 JOB-X)、そしてカメラ、音響など4~5人のクルーがやってきた。

 ディレクターらスタッフに「霊能者に視てもらったことありますか?」と聞くと、皆「ない」。取材依頼をしてきた割に、電話で伝えるまでMNJのサイトのこともよくわかっていない。「ホンモノもいる」と語ったが、今回は霊の世界の真偽には踏み込まない、と言う。取材不足なので放映は15日に延期となり、引き続き、ひどい被害者を捜しているようだった。

 渡邉さんは「スピリチュアル検証」の企画主旨、著者6人による同時潜入取材で見えてきたファクトを話した。取材班の筆者4人が言われた、家の近くにあるパワースポット、支配霊の龍神の話をしたM氏の話もした。

 また、取材録音を活字に起こしてみると、リーディングを受けているときに感じなかったことが詳しく見えてくるので、普通に受けに行くと見過ごしてしまいがちであることや、コールドリーディング(Cold reading~事前の準備なしで相手とのやりとりで心を読んでいく)の技法についても話している。

 「スピリチュアル検証」の著者、三宅勝久さん、林克明さんにも来てもらったが、わたしたちは撮影をされることなく終わった。渡邉さんのインタビューのみの撮影がほしかったようだ。

 「わたしのパワースポットは家の近くの鷲神社」「大きな道路、神社の方角も同じ。その話だけ妙にリアル」とM氏の話をしたら、来週、わたしの自宅で取材をさせてほしいとなった。やはり映像が撮れるとなると、イメージしやすいようだ。

◇「被害者なき被害」はいっぱい
 自宅取材までの1週間のあいだ、いろいろ情報提供を行うことになった。

 占いやスピリチュアルなものに200万円くらいかけている友だちの話をしたら、「200万円」の金額に興味を持たれたのか、「紹介してほしい」と言われた。

 「みんな、被害者だと思ってないんですよ」と言ったのだが、「はまっている人でもいい」と言う。友だちに取材の話をしてみたが、「被害者というのはよくわからない(笑)」とのこと。また、「はまっているという感覚ではない」とも言っていた。

 伝えやすいからだろうか、番組ではひどいケースを紹介したい、ということばかり伝わってくる。放映が15日に延びたというので、スピリチュアルのフリーマーケット「東京すぴこん」 (12月15、16日)の取材を提案してみた。ここの来場者たちは、自身が騙されていると思っていない「被害者なき被害」に遭っている。

 これは、詐欺と混同されると困るとのことで取材拒否をされたという。主催者からすればその通りだが、「年10万人動員のフリマ「すぴこん」はニセモノも出展可の玉石混淆」でも書いたとおり、詐欺的な内容でも出展できてしまうのも事実だ。

 ここ数週間、知人の女性ふたりが、ひとりは新宿、ひとりは表参道の路上で「いま、あなたは転換期ですね」と声をかけられていることを、藤岡さんに伝えてみた。ふたりとも「転換期はいつもだよ」とあしらっている。「1日張っていたら、映像とれるはずですよ。その後、高い鑑定料をとられるか、何か売りつけられるかですよ」と伝えた。

 これは、すぐにひっかかってきたという(実際、放映もされた)。こういうケースが映像で伝えられることで、騙される人が少なくなればいいな、と思った。

 MNJで取材してきたディテールが面白いということで、M氏の透視の話、決め台詞(あなたは踊り場・ターニングポイント)、コールドリーディングの再現を交え、わたしのインタビューで展開することになった。取材時の録音テープも使用したいとのことだった。

 この段階では、TBSに取材の録音をまるごと渡すことに躊躇もあったので、自宅での取材のとき、必要な部分だけ録音をしてもらうようお願いした。活字に起こした3つのカウンセリング事例をデータで送る際、「まだMNJで掲載されていないのと、個人情報もそのままなので、お取り扱いご注意のほど、お願いいたします」とつけ加えた。

 録音は、カウンセラー本人からすべて許可をとっていることも伝えた。

◇「カウンセラーは着物姿」の固定観念
 再現用の衣装、部屋、役者についてのイメージがつかみづらい、と質問されたので、部屋はごく普通の部屋で、何カ所かでマザーテレサの写真が飾ってあったことなどを伝えた。

 カウンセラー役の衣装に着物を用意していると聞き、「そんな着物なんて着ませんよ!.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



江原氏の元弟子、M氏からパワースポットだと言われた鷲神社での撮影。

 

新宿にあるマンションでカウンセリングの再現部屋をセッティング中。

 

スピリチュアルカウンセリングの再現に出演した役者さんたちが打ち合わせ中。

 

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精神世界には  11:28 01/18 2008
誰しも一度は興味を持ったことがあるでしょうが、行き着く所は、神の存在の是非や御心、思召しといった神学論争ではないでしょうか?
より本格的に踏み込まれるのであれば、宗教諸派の特集を組むと面白いかもしれませんね。
科学と対比させて、科学者と神学者の対話における意見の相違等も明白にすれば、より興味深さが増します。
どうして  11:23 01/18 2008
スピリチュアルを取り上げたのか不思議に思っていましたが、その訳が少し分かった気がします(笑)。
今はスピリチュアル(ブーム)と呼ぶようですが、女性の占い好きは古今東西変わりませんね。