11月11日、オリコンが烏賀陽弘道氏に対して総額5000万円の損害賠償を求めた名誉毀損訴訟の第2回の控訴審が東京高裁で行われた。右は烏賀陽氏、左は弁護団長の飯田弁護士。
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11月11日、月刊誌「サイゾー」の取材に応じたフリージャーナリストの烏賀陽弘道氏にオリコンが5千万円を求めた名誉毀損訴訟の控訴審の第2回裁判が行われた。烏賀陽氏側の控訴審弁護団は、一審弁護団と同じ店舗(首都圏5、6店舗)を回って内容を確認し、店によっては1位から10位まで、または1位から30位まで書いていたり、送信方法もFAX、メール、電話とバラバラであるなど、統計の信頼性に欠けるとする録音テープを証拠として提出。サイゾーの編集長・副編集長への聞き取りテープも、新証拠として提出した。
【Digest】
◇個人攻撃の訴訟を起こしたいきさつ
◇3本の録音テープで証人尋問を強く要求
◇控訴審の論点は2つ
◇「サイゾー」の責任者2名は尋問に応じる意向
◇裁判の見通しと烏賀陽氏の決意
オリコンによるフリージャーナリスト烏賀陽弘道氏に対する言論弾圧裁判である「オリコンうがや訴訟」の控訴審第2回が、11月11日、東京高等裁判所の820号法廷で行われた。
◇個人攻撃の訴訟を起こしたいきさつ
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烏賀陽氏の弁護団は、裁判直前まで4つの準備書面を矢継ぎ早に提出して、一審判決の批判と明らかにすべき事実を列挙した。準備書面1はプライバシーの関係から公開できないが、準備書面2では、一
審判決について、オリコン側の主張していない内容に関して裁判所が判断した点(弁論主義違反)を批判している。

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月刊誌「サイゾー」(2006年4月号)の取材に応じ、記事中でコメントとして掲載されたフリージャーナリストの烏賀陽弘道氏に対して、2006年12月、オリコンが烏賀陽氏個人に、名誉毀損として5千万円を請求した民事訴訟は、一審で烏賀陽氏の全面敗訴となり、烏賀陽氏側が控訴して、9月から控訴審が開始された。
烏賀陽氏によれば、「サイゾー編集者からかかってきた質問に受動的に答えたら、勝手に内容を歪められ、それをえさにオリコンが訴訟で烏賀陽一人をつぶしにかかった」のが今回の裁判だと言う。
烏賀陽氏は、『AERA』記者だった2003年当時に、オリコンの発表するランキングの信憑性を批判的に書いた記事を発表したが、その記事が発表された直後、オリコンの小池恒氏(現社長)から編集部に電話があり、約30分にわたり怒りをぶちまけられたという。
烏賀陽氏側の提出した「控訴理由書」では、このいきさつを重視し、「被控訴人がかかる不可解な請求を行った理由は、控訴人(烏賀陽氏)が報道機関である朝日新聞社に在籍していた当時の表現活動にたいする恨みを、フリーの記者になり報道機関の後ろ盾がなくなった後に晴らそうとする不当な目的に基づくものであると考えられる」と主張している。
記事を掲載した雑誌を訴えずに、雑誌の取材に応じた個人だけを訴えたオリコンのやり口は、武富士や読売と同様に、裁判で言論の自由を封じる暴挙であり、裁判当初から注目を集めていた。
烏賀陽氏のブログである
オリコン裁判事件簿によれば、10月5日に烏賀陽側とオリコン側双方の弁護団が裁判官と打ち合わせた際に、烏賀陽側は証拠証人調べを望み、オリコン側は和解を希望したという。
今回、筆者が裁判前の取材を烏賀陽氏側の弁護団長である飯田正剛弁護士に申し込んだが、今回で結審となる可能性もあるので、裁判直前まで書面作成に追われているため事前の取材は受けられない、との切迫した状況で裁判当日を迎えた。
◇3本の録音テープで証人尋問を強く要求
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準備書面3は、オリコンチャートに関する内容だが、マイニュースジャパンの記事 【オリコンうがや訴訟9】も証拠として提出され、その内容に元に事実確認を行い、オリコンチャートの統計手法の問題点につ
いて問い質している

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11日の第2回裁判では、傍聴席44のところに27名の傍聴者が集まり、その多くは出版関係者やフリーのジャーナリストの様子だった。
烏賀陽氏側の弁護団は飯田正剛弁護士、日隅(ひずみ)一雄弁護士、小川朗弁護士の3名で、いずれも
ランビック(報道被害救済弁護士ネットワーク) に所属している。
前回は裁判官の欠席により閉廷したため、今回が控訴審で初めての実質的な審議となる。
まず、宗宮英俊裁判長が、双方から提出された書面の確認を行った。控訴人である烏賀陽氏側からは第1~第4準備書面が提出され、オリコン側からは第1準備書面のみだった。
烏賀陽氏の弁護団は準備書面の要旨を口頭で説明することを要求し、以下のように主張した。
今回、新たな証拠として、レコード店への実地調査、サイゾーの副編集長小林稔和氏、編集長揖斐憲(いびただし)氏への聞き取り調査、計3本の録音テープと、そのテープを文字起こしした内容を含む書面を提出した。
その内容は以下のとおりである
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準備書面4は、オリコン側が提出した書面に対し、その主張の誤りを7点にわたって詳
細に検証し、反論している。本来であれば、反論されているオリコン側の書面を掲載
すべきだが、著作権を理由にオリコン側から新たな裁判を仕掛けられる可能性がある
と烏賀陽氏側の弁護団が判断したため、掲載を見送ることにした。

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