マーヴェリック善美氏が「やりがいある仕事」を「市場原理のなかで」実現できるワケ
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野党が出した解散要求決議案に賛成した渡辺善美氏。(『報道ステーション』12/24) |
最近、メディアに出まくっている渡辺善美議員。左記は、ただ1人党議拘束を破って解散要求決議に賛成するため立ち上がったシーンだが、まさしく去年のベストショットだと思う。
みていてワクワクした。身震いした。私自身がmaverickでdonquixoteで、かつ宗教家、革命家の魂なので、こういうのには心の底から共感してしまう。
党内では「劇団ひとり」と揶揄されているそうだが、むしろ一匹狼(マーヴェリック)と呼ぶべき。
公務員改革を行革担当相として命がけでやってきて、それが麻生総理のお墨付きで「渡り」の斡旋まで可能にしてしまうなど明らかに骨抜きにあっているから、反旗を翻して、離党する。極めて理にかなった行動で、そこには一点の曇りもない。
霞ヶ関と自民党議員以外の全員、国民・マスコミも含めてみんな味方だ。自民党内には同調したい人がたくさんいるが、小選挙区制のもとでは公認されなければ当落線上の人は落選が決定するので、言い出せない。今離党しても民主党は公認してくれない(もう候補者が決まっている)。
渡辺善美氏の場合、選挙基盤が磐石で、絶対に選挙に勝てる「強さ」があるからこそ、離党ができる。選挙に強くない人は、こういうときに自分の信条に従って行動できない。つまり国民のためを思う「優しさ」を表現できない。これでは、政治家という仕事にやりがいなど感じないだろう。 「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きるに値しない」。拙著『やりがいある仕事を…』(光文社)のあとがきにも書いたが、改めてそういう時代なのだと思う。
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まずは、「強さ」が必要なのだ。ビジネスマンにとってのそれは経済基盤であり、政治家にとってのそれは選挙基盤である。自由選挙という市場原理のなかで、誰が対立候補に出てこようと、渡辺氏は勝てる。
きたる衆院選後は、江田けんじ氏のように「党には無所属だけどマスコミに所属」みたいになって世論に影響を与え、民主党政権に閣外協力することになるだろう。天下り禁止の点で民主党と政策が一致しており、小沢首相次第では、世論の人気を背景に行革担当大臣に返り咲く可能性もある。世襲ながら、数少ないまともな政治家の1人だ。
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「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きるに値しない」。
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読者コメント
初めまして
城さんや、渡邊さん、池田信夫さんの支持者の一人です。
この問題に関しては、ホリエモンが自分のブログで言ってました。自分が選挙に出ようかと思ったのは、本業として磐石な金銭的余裕があれば、選挙に怯えずに、やりたいことを実行できると思ったからであると。
名を売りたかっただけでは?という批判に対しては、「誰が名を売るだけであんなめんどくさいこと(選挙)やるもんか」とも(笑)
山岡さんのアクセスジャーナル同様、こちらのニュースサイトも、誰でも参加できる!ブロードバンド放送局「あっ!と驚く放送局」で番組化することを強く希望します。
応援しています。
今年は衆議院選挙が確実にありますからね。若手の中には支持したくなるような人が自民・民主共にいますが、選挙で勝てないとなるとただの人になってしまいますからね。
となると、渡邉氏のように信念を通せるような状況を国民の投票によって作り出さなければいけないということでしょうね。今は族議員などの方が選挙基盤が磐石なので、あれだけ発言させてしまうのでしょうね。
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