TACセミナー 「薄型テレビみたいな人材」にならないために
来週(6/16土)、資格の学校「TAC」で講演をすることになった。対象は大学1,2年生と、その保護者(親)である。日本では子が職に就かないからといって家から放り出すことが社会的に容認されていないため、子がニート化すると、親のスネをかじられ続け、破産しかねない。つまり、子の就職は親自身の問題でもある。
→実社会で通用する「強み」の見つけ方 育て方 世界の中で考える日本の若者のキャリア資格だけでは食えない時代となり、その結果として、その支援を生業とするTAC自身も生き残りをかけて構造改革(リストラ)に着手している。
すべての資格がコモディティー化するなか、資格取得のための勉強は相対的に効率の悪い投資先になった。これは国の政策としては正しいが、個人にとってはしんどい時代になった。
コモディティー化とは、近年の薄型テレビや半導体を思い浮かべていただければわかりやすい。ソニーもシャープも、みんな現場は懸命に努力はしているわけだが、韓国勢に圧倒的に負けて赤字続き、リストラを余儀なくされている。デジタル製品は差別化が難しく価格の叩き合いになる運命にある。
資格の取得も同様で、すべての資格には色がついておらず、同じ資格を持つ者同士での叩き合いになる。みんな懸命に努力をして資格を目指してきたわけだが、報われない。ロースクールに通って弁護士になってもスクール代すら回収できない。借金だけ抱えたワーキングプア歯科医も多い。
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確かに、「学歴」と同様、シグナリングの機能は残る。採用活動において、山ほどいる候補者のなかから、限られた時間のなかで選別しなければならない際に、「わかりやすさ」は重要だ。
「コミュニケーション能力がある」ことを伝えるのは難しいが、「英語を聞く能力がある」ことはTOEICの点数でそれなりに伝えることができる。また、「ある基準に向かって努力し、習得し、ラインをクリアする」という目標達成能力の証明にはなる。
ただ、それ以上のものにはならない。自分は何をしたいのか、という「コア動機」という根幹がまずあって、その動機を満たす仕事を見つけて、その仕事に就くために必要な能力がたとえば3つあって、そのうちの1つが資格の取得であったりする。
しかもその仕事は、コモディティー(たとえばコンビニのレジ打ち)であってはならず、他者ができる仕事とは差別化されていなければならない。そのためには、「コア能力」、すなわち才能にひもづいていない限り勝ち目はない。
「薄型テレビ」みたいな<努力しても報われない>人材にならないために、学生時代から何をしなければならないのか?親には何ができるのか?
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渡邉正裕さんは末梢神経系障害 。 大丈夫 。 病院で診てもらう 。 治る 。
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