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機械化の果ての雇用

情報提供
am/pm、セルフレジ25~30店舗に 利便性向上 人件費も抑制
 コンビニエンスストアやスーパーで、買い物客自ら店頭で会計する「セルフレジ」の導入が広がっている。エーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)は27日、電子マネー専用セルフレジを3月に25~30店舗に導入すると発表した。ランチタイムなど混雑時や買い上げ点数の少ない客の待ち時間を短縮し、利便性を向上。店側にとっては人件費を抑制する狙いもある。
(1月28日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ)

スーパーでもセルフレジを見かけるようになった。行き着く先は、かつてIBMがCMで流していた、全自動レジだろう。レジにカゴを乗せると、ピッピッピッピッピッと勝手にバーコードを読み取って、お会計はいくらです、とやってくれるやつである。

JRや私鉄におけるSUICAやPASMOの導入で駅員が減ったように、単純労働はどんどん人間が不要になって、機械に置き換わっていく。社会の中から「絶対必要数」が減っていくのだ。

機械化で人件費を削減できれば、中長期的には、エーエム・ピーエム・ジャパンの利益が増え、利益は法人税と株主(レックスホールディングス)に分配される。単純化すると、かつてはアルバイトの収入だったお金が、国庫と大企業に転移されるわけだ。

 数十年先の、技術革新で機械化が進んだ行き着く先の究極形社会では、単純労働の絶対数が減り、一部の資本家と国に富が集中する。そこで出てくるのが、ホリエモンや山崎元の言う ベーシックインカム論 である。

みんなが働かなくてもいいじゃないか、一部の超優秀な人がガンガン稼いで(つまりホリエモンみたいな人がどんどん自動レジやSUICAを開発、導入して利益を吸い上げる)、税金を沢山納めて、国がダイレクトに国民全員に最低限の生活費を再配分したほうが効率的ではないか、というものだ。

言ってみれば、産油国みたいなものである。みんなが稼がなくても豊かな、ブルネイのような国。

これは経済合理性で言えば数値上は正しいと思うが、私は反対である。社会政策上、みんなが何らかの形で働いている社会のほうが安定しているし活気があるし、人間らしいと思うからである。

したがって、多少はコスト高になっても、社会全体に働き口を与えるような雇用政策が必要で、そのためには単純労働でない高度な仕事に就く、または仕事を創出することにつながる教育を、公的資金で充実させていくのが正解だろう。

 頭を使わない「単純労働大好き人間」にとっては、未来の世界は多少、生きずらくなるに違いないが、それでよいと思うのである。

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d2009/02/16 08:49
一般人2009/01/31 12:46
松本孝行2009/01/30 09:39
一般人2009/01/28 23:27会員
prac2009/01/28 22:50
しろう2009/01/28 20:36
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