| | | 放っておいても記者発表によって公表される事実を他社より早く抜くことが、はたしてジャーナリズムといえるのか。その記事が出ることで初めて組織や権力の暗部が表沙汰になる調査報道を目指していた渡邉さんは、そんなものはジャーナリズムでも何でもないと強く思ったという。 | |
このほど発売された『逆風を追い風に変えた19人の底力』(青春出版社、田原総一朗著)に渡邉の項目が12ページ、収録された。
ここで述べているとおり、私がいまこのニュースサイトでやっているのは、すべて調査報道だ。
手間ひまかけて、情報公開請求をかけたり、資料を分析したり、現場の社員に粘り強く話を聞き、ファクトをつないでいく。誰も知らない実態が明らかにされ、世の中はひとつずつ、よくなっていく。
そんな当り前のジャーナリズムを、誰にも邪魔されずにやっていきたいのである。