サラリーマンを辞めるとカードを作れないのか?&消費者利便性保護法を制定せよ
海外に行くことを考えて、カードを再考した。まず、海外旅行のたびに保険に入る手間を省き、利用額の上限を気にするストレスから解放されるために、ゴールドカードに。そして海外でキャッシュを引き出しやすいように、citibankのカードを作った。両方ともデザインも含め気に入っている。
と思っていたところ、元シティバンク社員に話を聞いたら、海外でシティバンクのカードで現地通貨をおろすのが、為替手数料が高くて、もっとも損をするのだという。一番オトクなのは、現地で必要な額だけキャッシングし、日本に帰ってすぐに返すことだそうだ。
さらには、トラベラーズチェックがなぜなくならないかというと、マネーロンダリングで利用されているからだとか。申告しなくてよいから脱税に利用されるらしい。なるほど、と思った。
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デザインも気にいってる2枚。メガバンクなど日本系のカードは特にダサい。「
ハイコンセプトの時代
」なのに…。![]() |
カード問題を片付けるにあたり、電子マネーを使うと小銭を使う手間が省けるため、iD、edy、suicaをオサイフケータイに導入。この小銭払いの活動コストは、チリも積もれば、で非常に高い。日々のことなので、1回10秒としても、ABCコストは年間で何十万にもなる。
ここで問題が発生した。なんとQuickPayを導入できないことが判明したのだ。セブンイレブンで使える電子マネーはQuickPayのみで、edyもiDもsuicaも使えない。オサイフケータイにQuickPayを導入するには、JCBカードを作らないといけないので、やむなく申し込みをしてあげたら、何と審査で落としやがった。
申込時に「お勤め先」を書かせたがっているのがアリアリだったから、ようは、定期収入があるサラリーマンじゃないから落とした、ということだろう。なんど問合せても、審査の内容は教えない、の一点張り。
自営業は、キャリアや収入に関係なく審査で落とされる可能性が高いという神話は、未だに生きているのだった。
サラリーマンは、こういうときは強い。私は最近、ダイナースカードも作れたし、VISAのゴールドカードも作れたから、そんなに関係ないんじゃないの、と思っていたが、さすが旧態依然の日本だ。
未だにサラリーマンは支払いが安泰で小規模事業主は不安定だと思っているダメダメな会社は多い。それが、ミスターニッポン企業、日本のクレジットカード業界の最大手であるJCBであるところが、「変われないニッポン」を象徴している。
別に一生、JCBなんて使いたくもないのだが、Quickpayをお財布ケータイで使うための必須事項になっているのが問題だ。VISAもマスターも使えない。こういう社会的インフラを一社独占で利益をむさぼり、他社の参入を排して消費者の利便性を損なうのはいかがなものか。
これは電子マネーを使うには漏れなくJCBカードを作らねばならない、という一種の抱き合わせ販売だ。かつて「緑の窓口」ではJRのビューカードしか使えず、消費者の利便性を害していたが、批判に応えて今ではどのカードも使えるようになった。それと全く同じ悪質な抱き合わせを、セブンイレブンが今、やっている。
競争政策上の問題はないのか公取(03-3581-5471)に話を聞くと、抱き合わせ販売は事業者間での法律で、この事例のように対消費者では問題がない、とのこと。
独禁法という点では、他のカード会社の事業が困難になるほどの排除でない限り、取締り対象にはならない、と言われた。
日本は消費者の視点が欠落しているのだ。法務省の相談窓口「法テラス」(0570-078-374)に尋ねると、弁護士に回されたこの先は会員限定です。
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読者コメント
要するにまともな仕事していないんですよ。
金融機関は。
だから会社への貸付も担保だとか保証だとかとればOKだし、そもそも税務申告書ベースで税金納めていれば、というレベルなんです。
技術もビジネスモデルもマーケットも営業力もわかっていないんですよ。
結局、「プロ」としてどうなのか
ということです。
ただリスクをそれだけ金融機関がとるということに国民が慣れていないというか、結局、安定志向というところが そういうところに象徴されているんじゃないでしょうかね。
私は大企業子会社で働き出して1週間後くらいでしょうか、アメックスのゴールドカードに入らないか?というダイレクトメールが来ました。前の中小企業ではそういうのはなかったのに、急にです。
また、現在自営業ですが、自営業の時に三井住友visaカードを作ろうとすると、審査で弾かれました。審査については流通小売系のカードがやさしいので今はローソンカードです。
どうにもサラリーマン以外は非常に信用されておらず、また大企業だと信用度はかなり高いみたいですね。なんでしょうか、この生きにくい国は(笑)
こんにちは渡邉様
漆谷悟志と申します
Quickpayをお財布ケータイで使うと言う事ですが
auじぶんカードを作れば可能ですよ
(私は、じぶんカードとQuickpayカードを同時に作り、携帯決済は使用しておりません)
決済する銀行を三菱東京UFJやじぶん銀行に指定されてるわけでもなく、どこの銀行でも可能です
ゴールドカードも選べます。
自営業の私もキャンペーン中の、ゆうちょ銀行JCBカードの審査に落とされました。
JCBは、ディズニーランドで使える唯一のクレジットカードですから強気です。
困ったもんです。
以上です。お役に立てれば幸いです
それでは失礼します
広島市在住
漆谷悟志 42歳
初コメントです。
僕は大学3年生ですが、スイカのカードを持つのが面倒なので、
携帯電話のモバイルスイカに切り替える為に
クレジットカードを作ろうと思い、
まず初めにJCBで学生専用のクレジットカードを申請したら、
何故か学生カードで審査アウトになりました。
しかも審査時間僅か30分足らず(爆
まともに審査していない、新規顧客開拓もしない、リスクマネージメントが全然できてない、
マジでアホな会社だなと思いました。
その後VISAで申請したらすんなり通りました。
まあ、そもそもJRがVIEWカードなんて辞めて、SUICA自体をクレジットにしてくれると電車利用者としては非常にラクです。
セブンイレブンがナナコしか使えないのも不便ですよね。
僕も良くSuicaとアライアンスしてSuicaをセブンで使えるようにした方が絶対にセブンイレブンのメリットになると思うのですが。
今どき顧客の囲い込みなんて発想が古いです。
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