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厚労次官報道でマスコミの伝える民意は誤報

情報提供
こんな情報提供があった。
厚生次官殺害問題でネット上で意見募集などが行われていたが、そのうちの一つのBIGLOBEのサイトでは、昨晩、嬉玉として書き込まれたコメントだけが、一方的に次々と削除される異常事態がおこった。

この投票では、嬉玉の投票と、怒り玉の投票結果が、それぞれ約2500位でほぼ同数で拮抗していた。投票総数の約半分が、事件を天罰などと、肯定的にとらえていた。

そのため、同様の事件の発生を恐れた警察からの圧力で、嬉玉のコメントだけ削除されたようだ。意見募集自体も、世論の半数近くが厚生省に批判的であったためか、数時間で削除されてしまった。 昨日の午前0時くらいまでは、次のアドレスに存在していました。
https://news.biglobe.ne.jp/topics/satujinnjikenn/CGUhbIfMgk3YgaKAb22W/index.html

ところが、今みたら、完全にこのアドレスから削除されていて、ビックリしました。質問の存在自体を消してしまった訳で、国民として、帰ってこちらの方が恐怖を感じます。


情報提供者によれば、昨日の午前0時くらいまでは存在していたが、翌日夜には完全に削除されていてビックリしたという。

これは、たぶん事実だと思うが、画像保存などの証拠がないのでよく分からない。今後はちゃんと保存してください。

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ビッグローブのコメント
 ビッグローブは、現在もいくつか関連のコメント受付をやっている。終了した「 元厚生次官夫婦、殺害される 」(左記画像)を見ると、「怒り玉」が一番多く、次が「嬉し玉」。「嬉し玉」のコメントはなんと1つを除いて全部削除されているから、昨日は両者が拮抗していて、最後はまるごと削除されたのだろう。

厚生労働省は、薬害エイズ、薬害肝炎から、有害物質の類(合成着色料やアスベスト)の規制の意図的な遅れまで、すべて政治家・業界とつるんで合法的な殺人を延々と繰り返し、今なお国民を苦しめているのは疑いのない事実で、さらに年金問題をはじめ、ほとんどまともな仕事をしていないのにトップは天下りで莫大な富を得ている。まあ常人なら、本能的には「嬉し玉」を入れて当然だろう。

 論壇で「 希望は、戦争 」と主張する人が支持を得ているわけだし、世論の大半は、普通に合法的な活動をやっているうちは、この国はいつまでも変わらないダメな役人天国だと感じているのだ。

だから、この事件で単純に本音で怒る人というのは、ちょっと正義感がなさすぎて信用できない人か、まったくの世間知らずな政治オンチかの、いずれかである。

事実として、莫大な数の国民を殺してきているわけだから、そのトップが報復にあって天罰だと思うのは、古今東西ごく普通の感情で、国民一般の本当の本音の本音だと思う。

それが「建前」というベールに包まれた社会人が本名を明かして投票すると、「怒り玉」になる。私も名前を出して今ここで投票せよとなったら、もちろん怒り玉にする。だから、ネットの無記名投票のほうでは「嬉し玉」がトップにならなければ、裏で操作されていると考えてよいだろう。

一方、新聞・テレビが建前の話ばかりを延々と流して、番組を降ろされたくないタレントやみのもんたなんかが心にもないことを言って演技で怒ってみせるものだから、逆にネットのほうで本音が報道されないとバランスがとれないのだ。真実を伝えているのはどちらかといえば、明らかにネットのほうで、マスコミが伝える民意は誤報なのである。


 この議論の本質は、報復や敵討ちを是とするか否とするか、というテーマと同じだ。光市母子殺害事件を思い出してもらえばよいが、オススメの社会派映画でいうと、ジョディ・フォスターが製作総指揮・出演した『ブレイブ ワン 』(The Brave One 、2007)がある。

これは要するに、ジョディが目の前でチンピラに殺された婚約者の敵を討つ物語で、人間社会を維持するための法律と人間の本心の葛藤を描いている。法律では敵討ちは禁止だが、悪いやつはやっぱり悪い。裁判などだらだらやっているうちに寿命が尽きてしまう。

この映画では、はっきりいって、敵討ちを肯定的に描いていた。今回、「嬉し玉」がトップになる心情と、まったく同じだ。いくら合法的であろうが、やっぱりろくに仕事をしないで天下って10億円もらって、みたいな世界は、敵討ちの対象になっても仕方がない。人間の心のなかには正義心があり、それは法律ではどうにも抑えがたい、解決できないものなのである。

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ヤフーで支持されているコメント

なお、ヤフーのほうにも似たようなコメント投稿と評価の機能がある。トップの評価を得ているのが右記。これは削除を避けた、うまい書き方をしていて、なるほどな、と思った。

「ざまぁみろとは思わない」「お気の毒」「暴力による攻撃や、ましてや殺害なんかは決して許されない」などと、前後に優等生的な予防線を張りながら、「善良な小市民が同じ被害に遭ったときほどの憤りや哀しみは浮かばない」などと、うまい形で嬉し玉を表現している。

これだと、実社会のなかで建前で洗脳されている人も投票しやすいし、サイバー社会で本音を言いたい人にも響く。これは選挙でも同じで、「中位投票モデル」という。中間的な表現をしない限り、投票数を最大化できないのだ。

 ネットで偽善的な管理者に削除されずに、本音をなんとか残す技術。意見を表明し共感を得るには、そんなテクニックも必要な時代になったということか。

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読者コメント

新橋リーマン2008/12/23 02:44
一般人2008/11/22 12:41
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