日経の赤字転落
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決算短信 |
意外にも日経が中間決算で赤字転落した。
広告収入の激減が予想以上だった模様。広告の有り方がリーマンショック以降、急変して、もう戻らないと言われている。「デルが全面広告を日経に出したら全国で3件しか注文がなかった」とかいう類の話はよく聞く。
ネットにシフトしたほうが効果が期待できることがバレてきたということだろう。
日経は、私が在籍してた10年前より、昨年度で社員数は約500人も減らし(▲13%)、売上高も約500億円減った(▲25%)。そして今年度は売り上げ減が加速し、利益も出せなくなった。こうなると自然減のリストラでは追いつかないから、来年以降は給与カット、希望退職募集というのが一般的な流れだ。
→グラフ部数は公称300万部をギリギリ維持してるようだけど、新聞のABC部数が嘘八百であることは さんざん押し紙裁判でも明らかになっているとおりで、実際にお金をとれてる部数は減っているはず。
会社がどんどん小さくなって、経済紙市場では独占だから毎日や産経とは違って経営破たんする可能性はなく、どこかで縮小均衡するわけであるが、社内は高齢化し、1人あたりの負荷はどんどん重くなり、給与は減り、活気は失せ、言語障壁で海外展開はありえず、今後、売上が伸びることも期待できない。
そんな葬式のような職場で定年まで縛り付けられて働くことを考えると、辞めて20代のうちに次のキャリアへの投資をしておいてよかった、とつくづく思う。ここまでのスピードで縮小していくとは、まったく予想外だ。
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読者コメント
押し紙と再販の規制業種でも、赤字ですか。ネットニュースと容易に代替が利く一般全国紙の朝日・読売はもっと惨憺たる状況ですかね?
日経もきびしいですね。
でも、これで押し紙の押しつけがなくなるならいいと思います。
私の場合は読売ですが、酷いものですよ。
日本経済新聞でこれだけピンチであるならば、毎日新聞などでコラムで500億円の公的資金援助をという話もまんざらではないのですね。もちろん、そんな財源は気合を持ってしても出てこないでしょう。
言えることは世の中の変化が急速であり、新聞に限らず変化に対応できていない業種は軒並み危機が迫っている事でしょう。
日経新聞は専門誌として盤石だと思っていましたが、これも時代の流れなんでしょうか。
収益を回復させるには、部数を伸ばすか、広告を増やすしかありませんよね。一応日系を購読していますが、ここ最近は有名な会社以外の広告がやけに増えた印象を持っています。
部数が減る→広告が増える→スポンサーへ配慮した記事が多くなる→リベラルな記事が減り、紙面のレベルが下がる→まともな読者が離れる→・・・繰り返し。
若い世代がネットに流れていくのは避けられません、新聞社は足るを知ってジャーナリズムを再考していただきたいと思います。
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