新聞広告費、3年で20.2%減 バブル弾ける
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媒体別の広告費推移(単位:億円、電通発表) |
雑誌は同時期に16%減、テレビは同7%減、インターネットが同85%増で、ネットは2009年、新聞を追い抜くのがほぼ確実な情勢となった。
テレビは長らく総額2兆円を新規参入がない免許事業者だけで分け合うという超ラクチンな“濡れ手に粟”経営をやってきており、経営者など不要だったくらい自動的に売上が立っていた。だが、インターネットの登場によって、その2兆円の“安定財源”が食われてきた。
また、広告効果が曖昧なテレビ広告よりも、売り場でのプロモーションに向かう傾向もみられ、「スーパーに自社の大型ディスプレイを設置するなど、商品が並ぶ店頭を重視してきている」(サントリーのブラマネ経験者)という。
ただ、マスを対象としたブランドイメージ広告がなくなることはないので、10年で3割減くらいの水準で留まって安定するのではないか。
今回の「3年で7%減」程度ならば、新規参入による競争リスクが全くないという“お役所業界”なだけに、ソフトバンクや楽天といった意欲も実力もある本来なら参入して当然の企業が市場に入って来れないため、のんびりダラダラと採用を抑制しつつバカ高い賃金を仕事をしない社員に払い続け、これまでブクブクだった体質を若干スリムにし、下請けをこれまで以上にイジメ抜き、大物タレントを切って、生放送を増やす(編集にはコストがかかる)といった施策を徹底することで、何とか軟着陸が可能になってしまうだろう。
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2000年以降の媒体別広告費![]() |
劇的な変化が予想されるのは新聞である。
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偽装部数が広告主に発覚しつつあり、新聞の広告価値バブルの崩壊
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読者コメント
新聞奨学生をしていた時、押し紙の数に驚きました。訴訟されて経営が立ち行かなくなると面白いですね
テレビについてはデジタル放送への移行で空いた電波帯や、視聴率調査方法の変更など今後紛糾してゆく論点が目白押しのはずですよ。
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