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新日鉄 「現場のオヤジからボコボコにされる」泥臭い現場

情報提供
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B 不良企業予備軍
  【高プレッシャー型】
(仕事3.0、生活2.0、対価3.4)
 2012年10月に住友金属工業と合併する新日本製鉄。社内はまだ実感がないが、合併の目的は、規模の拡大と合理化によって、アルセロール・ミタルなどヨーロッパ・インド勢および急成長を遂げる中国勢に負けない企業体質を作ることなので、大規模なリストラが予想される。「コスト計算して、ドライにバッサリやると思いますよ。事業所の統廃合となる候補としては、高炉がない広畑製鉄所(兵庫県)や、拠点が住金の小倉とダブる八幡製鉄所あたりでは、と言われています」(社員)
Digest
  • 大卒は2割だけ
  • 「スゴスゴ引き下がる人はいらない」
  • 理系は「まず製鉄所で14年」が多い
  • 7~8年目から海外駐在も
  • 3年で1割未満の低離職率
  • 大卒は900万円まで全員昇格
  • 寮はトイレ共同、大浴場つき
  • 自殺も起こるプレッシャー
  • オドオドしてる人はダメ

大卒は2割だけ

世界的な資源高で鉄鉱石など原材料は値上がりしているが、自動車メーカーなどへの売値を上げられるわけではないため、製鉄業界は利益が出にくい構造になっている。一方、海外では中国企業を中心に、河北鋼集団、宝鋼集団、武鋼集団と、競合が急速に規模を拡大。新日鉄は、粗鋼生産量で2008年度の2位から、わずか1年で6位にまで下落し、生き残りをかけて住金との合併に追い込まれた格好となった。

新日鉄といえば、官営の八幡製鉄所が前身。「鉄は国家なり」と言われたとおり、製鉄業は当時、国家の命運を握る重厚長大産業を支えた基幹産業だった。その国内トップ・新日鉄の競争力の源泉が、全国に10ある製鉄所の現場にあることは間違いない。

単体の社員数は、15,845人(2010年3月)。うち1万2千人ほどは高卒の現地採用者で、彼らが工場の現場で製鉄作業に従事している。つまり、大卒は残りの3~4千人ほどで、全体の2割程度ということになる。大卒も多くが、まずは製鉄所の現場に投入される。

「スゴスゴ引き下がる人はいらない」

大卒は、ここ数年、200人前後を採用しており、文系が約50人、理系が約150人。扱うモノが鉄だけあって、女性は十数人と1割未満にとどまっている。

採用プロセスは、修士1年(または学部3年)の夏に、インターンシップが2週間ある。この間、飲み会などを通じて素性を見られるという。その後、大学別の説明会があり、これがメインの入り口だ。そして、製鉄所見学が行われ、ここでも案内役の社員によってチェックが入るため、鋭い質問を投げてよい印象を残すよう心がける必要がある。

実際の当落は、

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新日鉄・製鉄所の現場組織

新日鉄のキャリアパスと報酬

20代後半の給与明細

過去15年間の一時金推移

評価詳細&根拠

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