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ゴミまみれはインドのカルチャーなのか

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ベンガルール(バンガロール)のゴミ置き場と化した道端
 インドのいくつかの街を歩いてみて、他国と明らかに異なる特徴は、「道が汚すぎる」ということである。これは単にインフラ整備が追いつかず建設中だったり放置されていたり、といったことに留まらない。ゴミが放置されていて、片付ければいいのになんで?といった風景が、あまりに多いのだ。
Digest
  • 「向こう三軒両隣」なし
  • 国の威信をかけた国立博物館で
  • 地べたに寝転ぶインド人

「向こう三軒両隣」なし

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チェンナイの街中。ゴミが無造作に商店の前に普通に捨てられたまま放置されている風景が続く。

普通に商店街を歩いていても、自分の店の前がゴミだらけなのに、平気みたいなのである。「向こう三軒両隣」の日本のカルチャーとは真逆の印象だ。掃除する、という発想がないらしい。カースト(掃除は掃除階級の仕事…)や植民地政策(自分で決められない)の影響だろうか。自分の「周り」をマネジメントする感覚が、インド社会からは感じられないのだ。

この点、かなり印象的だったので、現地で知り合ったインド人に、この街中のダーティーぶりとデストロイドぶりについて何度か聞いたのだが、一様に「人口が増えるスピードに追いついていない」と答えるのみで、納得のいく答えはなかった。

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コルカタ(カルカッタ)のモイダン公園は、芝生の上がゴミだらけだった。

もし人口増の問題なら、バンコクやジャカルタも同じ風景になるはず。だが私が見た限りでは、インドの汚れっぷりは突出して顕著だ。単にインフラ整備の遅れなら、「モイダン公園」(コルカタ)の芝生一面にゴミが散乱したままになっているのはおかしい。そして、そのゴミ芝生でくつろげるインド人たちの感覚はどうなっているのだ。どうも、なんとも思わないようなのである。

こうなると、やはり「衛生観念の違い」というカルチャーの問題と考えざるをえない。この雑多でゴミまみれ、「ごちゃまぜ」なところこそが、インドのカルチャーなのであろうか。

国の威信をかけた国立博物館で

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『Nataraja』=踊るシヴァ神

それを再認識したのが、チェンナイの国立博物館(Government Museum Chennai)だった

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チェンナイの国立博物館のトイレは水びだしの汚物まみれ

人が集まる駅なのに、ベンチや待合室など一切ないエグモア駅内

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 2016/02/09 01:00
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