タイで働く(1)タイで仕事を探してみると…日系企業に雇われる相場と人材ニーズ、生活環境
タイのバンコクには日本語の不利=ペーパーが10誌近くあり、その各誌に求人情報が載っている |
- Digest
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- タイで仕事を探すなら、まずはフリーペーパーを
- 重要なのは経験とやる気か
- 日本人向け人材紹介会社で面接
- 自動車メーカーなど技術系の仕事経験者は60歳過ぎでも働ける
- 語学は交換留学や学生ビザを使って事前に取得がベスト
- 「会社に長くいる日本人」を求めている
- タイでの生活費と、気になること
- タイの日系企業で働く日本人女性(35歳)にインタビュー
- タイで働く人、暮らす人へのアドバイス
タイで仕事を探すなら、まずはフリーペーパーを
タイに来て1年が経ち、いくらあまりお金の掛かからない田舎でファーム暮らしをしていても、やはり娘もいる家族の将来を考えると、もう少しお金を稼ぐため働いたほうが良いのでは、と思いだした。そこで胃潰瘍の治療と合わせて、求職活動のため、タイの首都バンコクにやってきた。
(※筆者はバブル期に新卒で住友林業の住宅営業に就いて以降、海外での商品買付けなど海外勤務歴も持つ→詳しくは画像の履歴書参照)。
日本人向けフリーペーパーに載っていた求人情報 |
バンコクで日本人向けの求人を探すのは簡単である。バンコクには10誌にも及ぶ日本語フリーペーパーがあり、それぞれのフリーペーパーに求人募集のコーナーがある。職種は日本料理店の板前さんやホールマネージャー、日系企業の工場勤務、日本人相手の不動産営業等々、様々である。
例えば「日本人正社員スタッフ募集」という求人が『DACO』という人気フリーペーパーにあった。
条件;40歳前後の日本人。
月給制、月4万5千バーツ~5万バーツ(1バーツ=3.2円。約13万7千円~16万円)
勤務時間;月~金、9時~18時
日常英会話以上必須、タイ語不問。短大卒以上、事務経験者優遇、PC入力早くて正確な方、日本での正社員経験3年以上
待遇;有給休暇、海外旅行傷害保険、国民年金、健康診断、ボーナス年1回、昇給年1回、土日とタイ休日は休み。
和文履歴書、英文履歴書をメールで送ってください。
この求人の条件は給料も含めて良いほうだと思う。ただ家族を食わせて行きたい僕は、欲張ってもっと良い求人に目が行った。
日本の外資系IT企業やコンサルティング、インターネット業界向けのヘッドハンティングを担当。
人材業界の経験不問。タイ語、英語不問。
日本人のトップコンサルティングが1からトレーニングを行いますので、やる気/能力を重視。
IT、PC、スマートフォン、インターネットに興味がある方、営業経験がある方優遇。
入社1年目でもインセンティブを含め100万バーツ以上は可能。
給与;4~6万バーツ+インセンティブ(トップコンサルティングは1000万バーツ以上)
早速、英文と日本語の履歴書を送付したみた。しかし、待てど暮らせど返事はない。なぜ、返事がいただけないのか問い合わせても返信なし。やはり50歳という年齢が問題なのか、、、
重要なのは経験とやる気か
そんなことにめげてはいられない。他のフリーペーパーで「ライター・リサーチャー募集」という求人を見つけた。
応募条件;ライター・リサーチ経験者。タイ語日本語などの経験が可能な方。小売分野での経験が豊富な方歓迎
マイ・ニュース・ジャパンで書いた記事をリンクを張って応募。こちらは2日後に返事が来た。
お世話になります。
今回はご応募いただきまして大変ありがとうございました。
案件ベースでお願いしているのですが、何かありましたらぜひよろしくお願いいたします。
朝倉様の今後のご予定ですが、バンコクに留まられるのでしょうか。
やはり人間、今までやってきたことしか、出来ないものなのだろうか?このメールに対して、僕は下記のように返信した。
担当する人や案件で違うとは思いますが、1案件で、どのくらいの期間がかかるものなのでしょう?
3月15日でビザが切れてしまうので、一度、海外に出ようと思っていますが、仕事によって、その後どうしようか検討中です。
案件あたりの金額も教えていただけたら参考にしたいと思っています。よろしくお願いいたします。
返事はすぐに返ってきた。
短いものですと数日間、長いものですと一ヶ月程度の依頼実績があります。現時点では、バンコクにおける案件はすでに動いていますので、また次回のお願いになると思います。
案件あたりの金額ですが、これも取材対象によって大きく異なります。一ページ五千円といったリサーチの仕事から、一日動いて頂いて一万円といったような仕事もあります。すばやい対応といい、取りあえず仕事をさせてもらえそうなお話はありがたいことである。ただ、案件ごとというのでは、今と同じフリーランスの仕事。定収入で安定というわけではない。異国の地で家族3人を食べさせていくとなると、少し心もとない。
日本人向け人材紹介会社で面接
そこでバンコクにある日本人向けの求人、人材派遣の会社をチェック。
参照:タイにある人材派遣会社
フリーペーパに広告を出している人材紹介会社も多数ある |
数社ある中で最もホームページが充実していたパーソネル・コンサルタント・マンパワー・タイランド株式会社にWEB登録して、求人を申し込んでみた。
すると、すぐにメールで、仕事を探す協力をするのでバンコクに来た際に面接をしてくれる、との返事を頂いた。
そして3月5日、面接の行われるバンコクのオフィス街『Asoke』(アソーク)を訪れた。パーソネル・コンサルタント・マンパワー・タイランド株式会社は、Citi BankやHISも入居するアソークのランドマーク的存在、インターチェンジビルの3階にあった。
同社は、1994年に社長である小田原靖氏が会社を立ち上げ、現在は183社あるタイの人材派遣会社の中で、タイ国労働省から最優秀の人材会社として表彰される業界最大手に成長。現在は日本人12名、タイ人60名が働く。
面接に行った人材紹介会社Presonnnel Consultant Manpowerじゃ業界最大手 |
僕の面接を担当してくれたのは、井口さんという若い日本人女性であった。前もって送ってあった僕の履歴書を2人で見ながら、職歴や仕事内容を確認していく。
ここでは履歴書に書いていない事、たとえば住友林業での住宅営業時代は
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求人の募集や人材紹介会社に対して送った日本語と英語の履歴書
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読者コメント
スイカのマークのサイトにも色々な求人情報が載っていて、結構使えましたよ。watermelonjobs.com ってサイトでしたが、若い人向けのような気がします。
50歳は転職は厳しいです。35が限界ラインですからね
。
もりぞお氏の海外就職についての本とかの需要があるわけだ。納得。
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