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予定調和の報道現場、万景峰号がやってきた

情報提供
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(1)カメラはご法度
 5月18日、北朝鮮から、“ヒト・モノ・話題を運ぶ船”万景峰号が新潟西港にやってきた。現場近くは厳戒態勢。埠頭に入れるのは「救う会」など入港に抗議する人たちとマスコミだけ。そこには、抗議する人とマスコミが柵で分けられ、抗議時間も30分に制限されるなど、整然と議事進行して行く予定調和な行事の現場があった。マスコミからは伝わらない集団取材の現場を、写真でルポする。

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上(2)国道113号にかかる歩道橋。ここから埠頭が見える。
下(3)奥に見えるのが万景峰号。たどりつくまでに検問が3ヵ所。

万景峰号の入港するのは、新潟市内の新潟西港。新潟駅から2キロほど離れた場所にある。新潟駅万代口を出て、国道7号を北へ。国道113号との交差点を右に曲がり、あとは道なりに進む。道に迷うことは、たぶんないだろう。

西港に近づくにつれて、警備に当たっている警察官や機動隊員が増えてくる。カメラなど持っているとたちまち職務質問だ(写真1)。

船が接岸する埠頭は、国道113号から左に折れたところにある。目印は国道に架かる「竜ヶ島歩道橋」だ(写真2)。この歩道橋から埠頭を見ると、いかに厳重な警備態勢が敷かれているのか良く分かる(写真3)。

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(4)こんな格好でも報道機関の腕章があればフリーパス。僕なら…捕まるんじゃないか?

200メートルほどの間に検問が3ヵ所。他の船が入港するときも警備はするらしいが、「こんなに厳重ではない」(港湾管理事務所関係者)とのこと。

ちなみに検問では、身分証の提示と名簿の記入を求められる。他に「『報道』の腕章をして欲しいんですが」と言われるが、これはなくても良いようだった。

新潟県庁記者クラブに所属する報道機関は事前に申請をしているとのことで、腕章ひとつでフリーパス(写真4)。

 埠頭では、「救う会」などの抗議スペースとマスコミスペースは 柵で分けられていた 。抗議する人たちとマスコミ関係者の数は

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(5)「万景峰号入港反対」「北朝鮮に制裁を」と書かれたプラカードを掲げ、抗議の声をあげる。

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おおした2008/02/01 02:49
新潟市民2008/02/01 02:49
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〔記者コメント〕
 18日の夕方、テレビで万景峰号に関するニュースを見た。効果音とナレーションをつけるだけで伝わり方がかなり変わるのだな、と改めて感心する。
 テレビ朝日では、「北朝鮮から焼肉用の肉を送って欲しいと頼まれている」という人の話を、妙に長く報じていた。万景峰号は肉の輸送船だったのか。
 現場で取材に当たった人たちは、なにをニュースにすれば良いのか困ったのではないだろうか。厳重な警備も右翼の街宣者も抗議行動も、なんの破綻もなく行われる。予定調和をニュースにするのには、なにかとムリが生じる。
 記事には、意味がありそうな写真も、なさそうな写真も載せた。現場の空気は、新聞の2段記事には収まらない。