今年も世界一 東京・大阪の生活費
マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングが20日発表した「2005年世界生計費調査」によれば、世界１４４都市のなかで、１位は昨年に引き続き東京、２位は大阪（昨年４位）と、上位を独占した。生活者よりも企業の利益を優先してきた戦後日本の権力構造を表す１つの結果となっている。
３位はロンドン、４位はモスクワ、５位はソウル。ニューヨークを１００とすると、パリは１０２．２にとどまるが、東京は１３４．７と約３５％も高い結果となり、円高の影響もあって、主要都市と比べ突出した「世界で最も物価の高い都市」となっている。
なかでも、「寝室2部屋、家具なし高級アパート賃料1ヶ月」が4,595ＵＳドルと圧倒的に高く、「海外の日刊新聞1部」も4.59ＵＳドルと高い。これらは生活者の実感通りである。
クライアントに気を遣ったのか発表は控えているが、携帯電話料金なども日本は実に高い。車の維持費用、高速道路料金もべらぼうに高い。新聞・雑誌も高い。新幹線などフランスの2倍だ。業界の利益を優先させ、規制緩和が進まない日本は、少なくとも金銭的には生活者にとって、もっとも暮らしにくい都市であることが再確認された。
日本は、宮沢内閣や細川内閣の「生活大国５ヵ年計画」が看板倒れに終わり、生活者主権の国への変革を掲げた「平成維新の会」も十分な成果をあげられないまま解散。総論賛成・各論反対のまま、生活者にとって見劣りする水準のまま、低空飛行が続いている。
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読者コメント
しんどい国で嫌になるよ。
あれ、デフレって物価が安くなる事じゃないの？？
そうか！「給料だけがデフレ」だったんだね。
そういえば政府がインフレ政策で物価上昇させると言ってから、物の値段がさらに上がっているようだ。さらに消費税は８%に上がり、来年からは「10％」だ！庶民を殺す気か！
２００５年から４年経ちましたが、生活は良くなりません。。
標準的な生活をする上で物価が一番高いのはオスロ。社会福祉システムが日本より大きく進んでいるのも一因だ。ロンドンや東京はもちろん高いがオスロほどではない。確証があるわけでもないがそれぞれの都市に少しだけ住んでいた者の素直な印象。
ﾜｼﾝﾄﾝDCの方が東京より物価が高かったと思います。この調査は多分、「アメリカ人がアメリカ人のように生活する費用」を場所別に比較しているだけでは？アメリカで日経新聞を購読すると東京の倍はしますし、納豆は３倍位します・・・こんな感じでしょうか？
安直。物価の定義って何？2br高級アパートや海外日刊紙なんて標準的生活じゃないでしょうに？過去NYに住み、今アリゾナに住んでるが、衣食は同等か日本の方が安い(特に一般的な食)。住と交通(車維持)は確かに高いと思うけど、これもチョイス次第。東京は車なくても生きていけるし。
ＮＹはアメリカの中でも、かなり物価が高いって言ってたけど（ハワイは別格、あそこは異常）東京よりずっと生活しやすかった。特に交通費と食費。学生だったらから とても助かったし楽しかったわ。
どう考えても体験した限りロンドンが物価が一番高い気がする。 物価でなくて生活費という観点からすると左のようなのかもしれないけれど
北欧に行ったが、メシなんか結構高かったぞ！為替が大きく影響しているのだからエンゲル係数の平均などで比較しないと本当の生活負担費はわからないのでは？
アメリカに4年、フランスに半年住んでいたけど、それでも日本に住みたいのですが、、、安全＆食の豊かさは高コストを補って余りあります。こんなに安全な国はないですよ。日本最高！
東京が一番物価が高い。生活実感にあってるね。為替で換算して、同じ金額で買えるものを考えてみると、アメリカや他の国はびっくりするほど安いからなぁ。
マーサー社の発表は、各国の諸物価を米ドルに換算したものによる比較ではないか？つまり為替レートの問題が含まれるわけで、この資料「だけ」で「日本は少なくとも金銭的には生活者にとって、もっとも暮らしにくい」とはいえないだろう。
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