誰も乗っていない国会議員の送迎バス。運転手は衆院自動車課の職員。(撮影・駒崎絵美)
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1人あたり月100万円もの交通費に加え各交通機関のフリーパス券も支給されている国会議員のために、1日5回も議員宿舎と国会を往復する送迎バスが走り、夕方の便はガラガラ。運転しているのは国会職員で、もちろん我々の税金が遣われている。この国会周辺で行われる無駄遣いは、納税意欲をそぐものだ。
国と地方合わせて700兆円以上の天文学的な国民の借金を背景に、国民に負担を強いる大増税路線は、ほぼ間違いなく敷かれた。政府は「歳出削減の努力をしていく」と訴え国民に理解を求めるが、国会近くでは努力が認められない風景が見られる。
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国会に隣接する衆議院議員会館。国会会期中は、この議員会館と、議員の寝泊りする九段、高輪などの議員宿舎の間を、議員を送迎する5台のバスが、朝3回、夕2回走っている。
このバスは、朝はぜいぜい一台につき数名の議員が乗るだけで、夕方にいたっては誰も乗っていない無人のバスが5台、車列を組んで議員会館を出発する、という光景が繰り返されている。
送迎バスの運転手は衆院事務局の自動車課の職員。つまり、人件費を含めこの送迎バスの費用は我々の税金でまかなわれている。
自動車課には、この送迎バスの他に各委員会の委員長や各党に割り当てられた公用車を含め、平成17年4月現在、合計121名の運転手がいる。衆院人事課によれば、運転手の平均年収は600万円程度で、定年間際には1千万円以上になるという。この金額には、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
