ブラよろ作者が自身のWEBで直接連載課金宣言、漫画週刊誌の終わり
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漫画制作日誌より
これは、大ニュースだ。ダントツの成功事例を示して、過去の漫画資産で不労所得を得てボロ儲けし続けている小学館をはじめ、大手出版社の「漫画家搾取型ビジネスモデル」に喝を入れてやってほしい。
圧倒的な第一人者が、あえて新しいことにチャレンジすることに意味がある。絶対に成功すると思う。
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私は「雑誌は読まない&単行本は必ず読む」カテゴリーの読者だ。つまり、既に「リピーター」を越えて「ファン」になっている。新刊が出て本屋で見かけると、半自動的にレジに持っていく層である。(ほかに『働きマン』もそうやって読む)
熱心なファンはその作品だけを効率的に、1話も漏らさず網羅的に読みたい。抱き合わせ販売された「モーニング」なり「スピリッツ」というブランドには反応しない。だから、ネットでの連載が適している。
このカテゴリーが、ネットのターゲットとなるはずだ。私は1本300円なら確実に払う。それが10本あるとすると、計3千円だ。500円の単行本はきっと買わないが、消費者1人あたりの総支払額は6倍にも増える。
では、佐藤漫画製作所の手取りはどうか?単行本なら印税50円、WEBなら、WEBへの移植作業費など顧客1人に割ったら50円くらいのものだろうから、2950円が粗利となる。実に、利益率は59倍にもなるのだ。
WEBを見ないファンは単行本を買うわけで、いずれにせよ、週刊誌で連載などやっていようがいまいが、「佐藤秀峰ブランド」の本が出ればファンは買う。
圧倒的な利益率の違いがあるため、ネットの革命的なビジネスモデルは間違いなく成り立つ。頑張ってブレイクスルーしていただきたい。そして、スタッフの待遇を改善し、漫画業界を拡大し、日本の誇る漫画文化をより進化させてほしい。
1つ成功事例ができれば、漫画はネットで読んで、単行本をコレクターズアイテムとして欲しい人だけ買う、という流れができる。
そのとき、漫画週刊誌は、ご臨終となる。
私がジャーナリズムで実践してきて十分な成功を収めているモデルを、既に実績のある人が漫画でやるだけだから、成功間違いなしだ。
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