Kさんのリーディングを受けてみようと決めたのは、「霊能力者」情報が書かれたサイト（本文末リンク参照）で「ホリエモンが頼る霊能力者」と紹介されていたからだ。ホリエモン関連の記事で週刊誌でも書かれていたように思う。

　そのサイトによれば、元々は整体師。霊視でスピリチュアル・リーディング経営相談（年間90万円）をやっていて、ＩＴ関連の経営者、芸能人にも信奉者がいるとのことだ。買収問題を相談してきたホリエモンに、「今のままではまずい」とアドバイスしたとも出ていた。

　５月下旬に電話をすると、本人が出てきた。１週間後の日時を言われたので、そんなに混んでないようだ。名前だけ聞かれる。支払いは当日でいいとのこと。素っ気ない応対だった。

◇守護霊、前世は足の悪い黒人女性

　６月７日（木）、予約は12時から40分間。渋谷の道玄坂を登り、少し入ったところにあるマンションの一室にカウンセリングルームはあった。ドアを開けるとKさんの顔が見えた。

　シンプルなワンルームで、明るくもない、暗くもないといった感じ。Ｋさんの第一印象は、がたいがいい人。あまりぴんとこなかった。出された紙に名前と生年月日を記入。許可をもらって録音をはじめる。

　「今日はどういったことで？」

－－まず、どういう目的で現世に来たのか知りたいんですね。あと守護霊さんのことを伺いたいです。

　わたしの頭の上を見ながら、
　「守護霊は女性ですよ。山中さんのひとつ前の前世、そのときの山中さん自身。日本人じゃなく、黒人ですよ。住んでいた処はアメリカだと思うんですね。ミシシッピとかその周辺で、いわゆる大きな農場とかで働いていた方だろうと思います。リューマチとかじゃないかなと思うんですけど、右足に不自由な部分がある。ちょっと障害が見える。たぶん、そういう形で住んでいました」

　守護霊、前世の黒人女性は、これまで言われたことがない初登場キャラ。足が悪いことは前世で完結していて、「その人の人生のテーマ」だとのこと。

－－一生、わたしについてくれている方ですか？

　「守護霊は入れ替わる場合でも、同じような霊的レベルを持っている方に、一時的にバトンタッチするということがある。それ以外に、山中さんがたとえばマザー・テレサのように生きると思って、インドなどに行って、そういう世界に入ってしまったら当然、守護霊ももうちょっと違った方になる可能性もあるだろうと思うんですね」

（うーん・・・。インドに行くように、守護霊が導くのではないのかしら？）

　生まれる前から守護霊とずっと一緒で、何人かいるうちで、その黒人女性がいまのわたしの当番守護霊だと言う。

－－指導霊はどなたですか？

　Ｋさんいわく、仕事に関してのインスピレーション、こういう仕事を選ぶといいと導いてくれるのが指導霊で、自分の専門以外のときは、他に頼んで智恵とか力を借りてくれる存在だそうだ。

　「あなたの父方の身内の方。やっぱり100年以上前の方」

－－お名前がわかる方いますか？

　「僕の口からはちょっと言えないですね。わかることはわかるんですけど、これは、あなたが知りたいという気持ちになっている以上、必ずわかりますよ」

－－えーっ、それはなんでですか？

　「何度読んでも、この本のこの行のこの部分に行く。あるいは、何度も同じような名前を耳にする、眼にするという形で、指導霊の名前もたぶんわかるんだろうと思いますね」

－－それ（名前）は、教えてもらえないんですか？

　「僕の口からは言わない方がいいと思いますよ」

（わかるんだったら、なんで教えてくれないの？）

　この時点から、「この人、ほんとに視えているの？」と思いはじめた。

◇現世に来た目的は自他共栄
－－そうなんですか（笑）。じゃあ、わたしは今回どういう目的で（現世に）来ているんでしょうか？

　「ひとつは、自分以外の人と利害を超えて協力して、感情、好き嫌いを別にして、力を併せて、何かを成し遂げる。そのような行動ができるかどうか、試しに来ているんですね。もうひとつは、物事にけじめとか、区切りとかをつける。それは自分がやったことではなくても、不本意ながら引き継いだことでも、けりをつけなくてはいけないことが出てくると思うんです。かっこよくいえば、自他共栄。いずれにしろ、人の意見に耳を貸すということを心がけていかないと、そのテーマと使命から遠ざかってしまいますね」

「Ｋさん＆個人セッション」データ

－－前世とかでやり残したことは？

　「前世が必要だったら、僕らは記憶を持って、覚えて生まれてきますよね。覚えていると、弊害、差し障りが出る。だから、あまり前世のことを考えてもスピリチュアルな遊びになってしまいます。まったく意味がないですね」

（ほかの人にも、このように伝えているのならわかるのだが・・・）

－－仕事のことを伺いたいんですけど？　いろいろ恵まれていると思うんですけど、なかなか形になっていなくて、何か足りないこととかあると思うんですね。パワーアップするのと、人間関係とか。

　仕事の内容を伝えずに聞きたいので、自分でもわけのわからないことを言ってしまった。

　「何をなさっているんですか？」

－－・・・物を書いたり、商品企画とか。

　けっきょく、答えることになってしまった。

　「それが形にならないというのは、うまいものができないとおっしゃっているんですか？」

－－形にするにはどうしたらいいのかなと。

　「その中で自分が思うように組み合わせていく以外、ないじゃないですか。それを生かそうとして、何か行動に移したことありますか？　たとえば彼らが言っていることを全部録音して、この人とこの人と出会って話を聞いたらおもしろいなとか、そういうのをやったことがありますか？」

－－いや、ないです。

（でも、いま、まさに、Ｋさんの話を録音中だが・・・）

　「だったら何もしてないじゃないですか。頭の中でいくら考えていても、一歩踏み出さないと形にはならないですよ。人と共用しなさい。協調しなさい。人の意見に耳を貸しなさい。その部分がまだまだ足りない、ということですね。本であればこの本、おもしろいな、と読んだ人が感動してくれるような、感動度ですね。そういうものをいかにあなたが考えて、文章にして書くことができるか。商品企画にしても、商品を使った人がこれ、おもしろいなと思って使ってくれるか」

（なんだか説教っぽいな・・）

－－本を出版する方向ですけど、それにも足りないということですか？

　「それにも、感動ということを考えて、書かれました？」と逆質問してくる。

－－と、思うんですけど。

　「それをもっともっと煮詰めて、自分で自問自答してみることが必要なんじゃないですか」

　誰にでも伝えられそうなアドバイスなので、質問を変えることにした。

◇MyNewsJapanのワタナベマサヒロはどんな人？
－－仕事上で、お聞きしたい人がいるんですけど。

「名前だけでいい」と言われ、MyNewsJapan代表の渡邊正裕さんのことを聞いてみた