着色料『アカネ色素』に高い発がん性
国立医薬品食品衛生研究所が、マウスを用いて試験したところ、腎臓の尿細管という部分に悪性腫瘍の発生が認められた。具体的には、アカネ色素が5%混入したえさを2年間与え続けたマウスのうち、雄の80%が腎臓がんを発症したという。
これまでの安全性試験の結果からみると、遺伝子に直接作用して発がん性を示している可能性が示唆されているという。
厚労省によれば、アカネ色素は、米国及びEUにおいては使用が禁止されているほどの危険な物質。ただ、韓国では日本同様、使用が認められている。
日本では、2003年度に約3トンが生産され、ハム・ソーセージ等の畜肉加工品、かまぼこ等の水産加工品、菓子類、清涼飲料水、めん類及びジャム等に幅広く使用されている。
厚生労働省が使用を許可している食品添加物が、「最低限、その時点では毒ではないらしいが、実際には良くわからないので害が分かった時点で禁止すれば良いだろう」という極めて生産者寄りの判断基準で許可されていることが、改めて浮き彫りとなった。
アカネ色素は、アカネ科の植物「セイヨウアカネ」を原料とした天然添加物。ベトナムや中国から菓子類など約23トンが輸入されている。食品表示ラベルには「着色料(アカネ)」や「アカネ色素」というように表示される。
アカネ色素には、変異原性を持った成分(ルシジン)が含まれており、過去に行われた細菌を用いた試験で、既に変異原性が認められている。(「改訂版 食品・化粧品危険度チェックブック」より)
平成15年の食品衛生法改正では、人の健康を損なうおそれがあると認められた既存添加物は、食品安全委員会及び薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、既存添加物名簿からその名称を消し、使用等を禁止することが出来るとされた。つまり、現在使用されている添加物は、十分な実験によって安全が保証されているものではないことが、法律からも読み取れる。
厚生労働省発表資料:食品添加物「アカネ色素」に係る 食品安全委員会への食品健康影響評価依頼について
厚生労働省は7月5日、動物実験で発がん性が認められた食品添加物「アカネ色素」の製造と使用の禁止を決め、「既存添加物名簿」から削除すると発表した。 「既存添加物名簿」とは、平成7年の食品衛生法改正にともない、長年使用されていた実績があるものとして厚生労働大臣が認め使用が認められたリスト。 既存添加物名簿には489品目が収載されているが、アカネ色素の例は「長年使用されていた」ことが安全とは限らないことを示している。
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読者コメント
BS世界のドキュメンタリー”底辺への競争”を見たら、ある経営者のやり方に近いんじゃないかと思いました。
コンサル仲間から聞いた話。昔アンダーセンが、大森に本社を置いていた時代のユニクロにコンサルに入っていたとき、プロジェエクトにアサインされるメンバーは月一回は「失踪者」が出るほど過酷であったと聞いた。それぐらい、柳井氏が過酷なコンサルの要求をし続けていたとのこと。
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より
無茶な実験だけど、食品メーカーは使えなくなりました。厚労省は、時々こういう「点数稼ぎ」をやりますね。まぁ消費者が、「天然物だから安全、て訳じゃないんだ」と分かっただけでもマシか?
マウスは体重の15~30%ものエサを毎日食べます。体重50キロの人間に換算すると約500グラムのアカネ色素を毎日2年間とり続ける換算になり、体がおかしくならない食べ物を探す方が困難ではないでしょうか。塩でさえ食事の5%も入ってたら確実に死ぬと思うんですが。 この実験条件が不自然極まりないことに違和感を覚えます。
「怖いねえ、発がん性だって」って言いながらコーヒーを飲む。このジョークが分からない人は科学的な思考力がないです。そもそも5%混入のえさって・・・人間に考え直せばどんだけ無茶な量だろう?
毒?の色素の経口摂取は幼稚園でよく見かけるのだが。。可愛いからと色付きの食品選ぶ、コギャルママ。お菓子の世界はアカネ色に染まった真っ赤な嘘。悲しいね。
「こんにゃく」が大変発がん性の高い危険な添加物とされていますが、それについてはどうお考えなのでしょうか?レポートを楽しみにさせて頂きます。
実験手法に問題がある。50000ppmなら大抵のもので発がん性がある。
厚労省の発表には「現時点でアカネ色素及びこれを含む食品による人の健康被害は報告されておらず」とあるのに、全くそのことについて触れられてないのはどうして? 最後の一文もその通りなら「役人が自らのボロを明らかにするために法改正をした」ってことになるけど・・・
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