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1人で始めた“寺澤出版”に聞く「印税20%計画」のビジネスモデル
インシデンツ 代表・ジャーナリストの寺澤有氏

 出版不況の最中に著者印税20%を目指し設立された出版社「インシデンツ」(寺澤有代表)。3月発売の第一弾『報道されない警察とマスコミの腐敗』に続き、10月に発売した第二弾『福田君を殺して何になる』は、弁護団による警告に怯えたアマゾンや紀伊国屋、三省堂、丸善といった大手が軒並み取り扱いを拒否したにもかかわらず「BK1」で10、11月ともベストセラー総合一位になるなどで3万4千部となり、さらに伸びている。

 「大手出版は企画力もないくせに社員の給料だけは高く、著者の印税を8%に抑える例も普通に出ている。売れる本を出して交渉力を高め著者に還元したい」と述べる代表の寺澤氏に、今回は印税20%を実現できたのか聞いた。(動画<会員限定>30分付き)


【Digest】
◇第一弾の成果
◇第二弾は著者と出版社の取り分「一冊約500円」
◇大手で置いたのはジュンク堂くらい
◇「作り話」で差し止めの仮処分申請
◇明らかな弁護過誤だ
◇「死神としか言いようがない」安田弁護士
◇アマゾンは詐欺会社だな、と


◇第一弾の成果
--まず参入第一弾のポチ本(『報道されない警察とマスコミの腐敗-映画「ポチの告白」が暴いたもの』)なんですが、あれは、単体だと採算とれないんですか?

 「初版3千部刷って、おかげさまで売り切ってる状況なんですが、あの本はこの業界に参入する名刺がわりみたいなものなんで。あの本は、めちゃくちゃコストがかかってる。本代って、ほとんど紙代なんで。千部印刷すると、印刷・製本代で490円かかるものを定価1260円で売ってるんで、増刷するにしても2千部以上増刷しないと採算とれないんです。まあ、あの本は、1人でやってる出版社でも、この本を1260円で売れるんだぞ、ということを同業者に分からせる、ビックリさせる目的でやったものなんで」

報道されない警察とマスコミの腐敗 映画『ポチの告白』が暴いたもの 寺澤有著
--販路は?

 「映画館だけで約1千部近く売ったんじゃないかな。新潟で映画が公開されると書店に営業かけて。だいたい電話とファクスで。」

--印刷・製本以外にかかるコストは?

 「取次ぎから消費者に届くまでが、だいたい5割くらい。定価1200円のうち、600円が取り次ぎや書店の取り分になる。取次ぎって組合みたいな世界なんです。書店は、ニッパン、トーハン、中小取次ぎと契約してる。書店の取り分は、書店と取り次ぎの力関係とかで決まるんでしょう」

--じゃあ、1冊売って600円の粗利ってこと?

 「いや、印刷・製本代は別に490円かかってる(千部単位の場合)」

--じゃ、ほとんど利益でないじゃん。

 「そう。大手出版社とかは、めちゃくちゃ条件がよくて、岩波の人とかに言わせると、2割らしいんですよ」

--えっ?取次ぎの取り分が(新規参入だと)5割なのに、岩波だと2割?そんな違うの?

「大手書店は『ことなかれ』な人たちばかり」と述べる寺澤氏
 「古くからやってる人たちがいい条件なので、そのシワ寄せが我々に来てる。まあ、不公平だよね。」

--今回、3千部刷った場合のトータルの印刷・製本は?

 「1冊300円くらいなんで」

--(1200-600-300=300円しか残らないので)そんなに著者と出版社には行かないですね。

 「まあ、著者は自分なんで。今回(第一弾)は、こんな大手が出すくらいのクオリティーの本を出せた、ということで」

◇第二弾は著者と出版社の取り分が「一冊あたり約500円」
--第二弾(定価1500円の本)は、けっこう売れたじゃないですか(※出版差し止め申請がかかったが広島地裁は却下)。

 「うん、福田君はけっこう売れた。今、3万4千部超えました.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



福田君を殺して何になる ―光市母子殺害事件の陥穽(かんせい)―増田美智子著

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取次ぎの取り分  20:07 12/26 2009
会員
取次ぎの取り分が古い版元ほどいいという出版業界の商慣習は、2008年の公正取引委員会の著作物再販協議会(第8回会合)でも重要な論点になってましたね。新規参入の阻害になっているのは明らかではないかと。