10年後に食える仕事 食えない仕事
『週刊東洋経済』8/22発売号 |
- Digest
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- 強みは相対的なものである
- 「無国籍ジャングル」で戦う自信があるか
- 重力のように収斂されるエリア
- サービス力、組織力の「ジャパンプレミアム」エリア
- インターフェイスとしての日本人「グローカル」エリア
強みは相対的なものである
結論を言えば、日本人の強みを活かさない手はない。日本にいると当然ながら周りが日本人だらけなので認識できないが、強みとは、あくまで相対的なものだ。その場合の比較対象は、10億人単位で存在するインド人・中国人になる。好むと好まざるとにかかわらず、彼らが平均を左右する。
インドと中国の労働市場は、驚くほど似ている。日本など全く話にならないほどの「超・格差社会」。人材の流動性が高く半年~数年で転職するのが当り前の「短視眼的キャリア」。男女の差なく向上心もハングリー精神も旺盛な「超キャリアアップ志向」。チームプレーが苦手でサービスという概念もほとんどない「超・個人主義」。そして、学歴社会、階層社会(中国の戸籍、インドのカースト)。
これらを平均と考え、今後10年で次々にグローバル市場に人材が供給される場合、彼らと同じレベルのハングリー精神を持ちつつ働く自信がある日本人が、どれだけいるのか。その自信がないなら、日本人ならではの強みを発揮できる分野で生き残りをかけるほうが合理的だ。
大前提として重要なことは
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「これからも食える仕事、ジリ貧の仕事」の図。本屋でご確認ください。
給料の内訳と伸ばすべきスキル
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"日本のタクシー料金は内外価格差が世界最高水準なので、やる気のある新興国の人が出稼ぎにやって来る可能性が高い(他の先進国ではそれが普通だ)"; はやくそうなれ
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読者コメント
勉強になります。
私の働く業界ではかなりの部分でグローバル化してしまっている。自動車も電気も農業も競争力を失う中で、グローカルの人材を必要とする企業や市場が生き残る気がしないのです
グローバル化で空洞化した市場に、「グローカル」のチャンスが訪れると見ていますが…
記者からの追加情報
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