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10年後に食える仕事 食えない仕事

情報提供
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『週刊東洋経済』8/22発売号
 私は今年に入ってからインド・中国に約4週間ずつ滞在し、現地で働く日本人を中心に取材を続けており、この原稿も上海で書いている。今後、人材市場のグローバル化が進んだ際に、労働市場と日本人の雇用がどうなるのかを考えるためだ。現在の20代30代は、好むと好まざるとにかかわらず、グローバル化を前提として10年後のキャリアを考える必要がある。(本原稿は2011/8/22発売の『週刊東洋経済』カバーストーリーの原文です)
Digest
  • 強みは相対的なものである
  • 「無国籍ジャングル」で戦う自信があるか
  • 重力のように収斂されるエリア
  • サービス力、組織力の「ジャパンプレミアム」エリア
  • インターフェイスとしての日本人「グローカル」エリア

強みは相対的なものである

結論を言えば、日本人の強みを活かさない手はない。日本にいると当然ながら周りが日本人だらけなので認識できないが、強みとは、あくまで相対的なものだ。その場合の比較対象は、10億人単位で存在するインド人・中国人になる。好むと好まざるとにかかわらず、彼らが平均を左右する。

インドと中国の労働市場は、驚くほど似ている。日本など全く話にならないほどの「超・格差社会」。人材の流動性が高く半年~数年で転職するのが当り前の「短視眼的キャリア」。男女の差なく向上心もハングリー精神も旺盛な「超キャリアアップ志向」。チームプレーが苦手でサービスという概念もほとんどない「超・個人主義」。そして、学歴社会、階層社会(中国の戸籍、インドのカースト)。

これらを平均と考え、今後10年で次々にグローバル市場に人材が供給される場合、彼らと同じレベルのハングリー精神を持ちつつ働く自信がある日本人が、どれだけいるのか。その自信がないなら、日本人ならではの強みを発揮できる分野で生き残りをかけるほうが合理的だ。

大前提として重要なことは

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「これからも食える仕事、ジリ貧の仕事」の図。本屋でご確認ください。

給料の内訳と伸ばすべきスキル

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jiangmin-alt2011/08/22 04:26

"日本のタクシー料金は内外価格差が世界最高水準なので、やる気のある新興国の人が出稼ぎにやって来る可能性が高い(他の先進国ではそれが普通だ)"; はやくそうなれ

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読者コメント

すずき2011/08/31 20:22
shun_kat2011/08/28 22:00会員
tim_okabe2011/08/23 16:47
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記者からの追加情報

5月のセミナー「35歳までのキャリア戦略」で話した「人材のグローバル市場化で、価値が高まる職業、下がる職業」が元の原文。雑誌用に表現がマイルドになっています。
本文:全約4400字のうち約3700字が
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