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スカイマーク 社長じきじきに安全無視の違法フライト命令、拒否した機長を解雇するハイリスク体質
スカイマーク社長の西久保愼一氏

 

 

 


 スカイマークで機長を務めていたラッセル・ラックラン氏(50代前半、男性、仮名)は2010年2月5日、羽田発福岡行きの便に向かうバスの中で「客室乗務員がカゼで体調を崩し声が枯れている」との報告を受けた。これでは緊急時に対応できないと判断した同氏は、客室乗務員の交代を本社に要請。すると、スカイマーク社長の西久保愼一氏が直々にバスに乗り込んできて「ゴーフライ」と命令され、井手隆司会長にも「我々は交代要員など有していない」と言われたが、従わなかった。ラックラン氏はその場で帰宅を命じられ、その1週間後、解雇された。同氏は地位確認などを求め東京地裁で現在、係争中だ。裁判資料をもとに、低価格の裏側に潜む、安全性を軽視したスカイマーク株式会社のハイリスク体質を詳報する。

【Digest】
◇円高に振れた途端、契約をドル建てに変更
◇スカイマーク機長の給与明細 直近レートで年収1200万円台
◇「ゴー フライ」西久保社長
◇「緊急事態など起こらないよ」スカイマーク井出会長
◇リスク指摘の一週間後に解雇通告
◇国交省から厳重注意
◇地位確認と計2944万円分の損害賠償請求
◇「国交省の注意文書は誤った解釈」西久保社長
◇「返答できかねる」スカイマーク社

◇円高に振れた途端、契約をドル建てに変更
 訴状や証人尋問によると、原告のラックラン氏は、アメリカの州立大学を卒業後、アメリカ、オーストラリア、台湾、香港、日本の航空会社で機長をしてきた。通常、飛行時間1万時間以上はベテランといわれるというが、ラックラン氏の累積飛行時間は、1万5,500時間。(そのうち1万1,600時間は機長として飛行)。さらに同氏は上記の国々でATP(定期運送用操縦士)という最も高位のライセンスも保有している。れっきとしたベテラン・パイロットといえよう。

 ラックラン氏がスカイマークに至る経緯はこうだ。同氏は07年から、香港に居住し、香港航空で勤務していた。しかし、香港の大気汚染が年々深刻化し、夫妻の健康にも悪影響を及ぼしてきた。そこで転職を検討するようになっていく。そうした中、「パーク・グループ」という紹介業者から航空会社を紹介された。

 紹介先は、スカイマークとドバイの航空会社だった。ドバイの方が多くの給料が保証されたが、ラックラン氏は「日本が安定的な政治体制と秩序を有しており、かつ深刻な大気汚染の問題もない国」という理由で日本の就職を選択した。

 パーク・グループを通じてスカイマーク側も2008年12月下旬に入社を了承。ラックラン氏は2009年1月中旬に日本に入国し、スカイマークで勤務を開始した。

 基本給は、当初の契約では、パーク・グループから、次の二通りを提示された。

 「1年間の雇用期間で、日本建てによる契約を締結するか、又は、3年間の雇用期間で米国ドル建てによる契約」

 ラックラン氏は、日本円が為替市場で強い通貨であることから、日本円を選択。

 賃金は、約半年間のトレーニング期間中は、月額78万4,000円。その後は、月額89万6,000円だった。契約期間は09年1月中旬から1年間で、その後は自動的に更新されることになっていた。

 ちなみに、米国ドル建ての場合は、トレーニング期間中は、7,000ドル。その後は8,000ドルだった。

 ラックラン氏が契約を交わした08年1月中旬時点の為替相場は、1ドル109円前後。このレートで換算した場合、トレーニング期間中は約76万3,000円、その後は、約87万2,000円。円建ての契約と比べて、約2万円低い。

 しかも、契約を交わしてから2か月後には、1ドル100円にまで急騰。このレートで換算すると、円建て契約の方が、月額10万円近くも高くなる。ラックラン氏の選択は、賢明だったはずだった。

 しかし、為替が円高に振れ出して、1ドル107円前後をいったり来たりするようになりだした2月下旬に、スカイマークは突然、パーク・グループを介して、こう言ってきた。

 「賃金を円建てではなく、米国ドル建てを望む。この条件を受け入れない限り、当初の契約は破棄せざるを得ない」

 転勤早々の事実上の給与カットだったが、いまさら契約解除されても困るので、ラックラン氏は、しぶしぶ受け入れた。

 なお、同氏に支払われる給与は、これだけではない。

◇スカイマーク機長の給与明細 直近レートで年収1200万円台
 裁判資料によると、ラックラン氏に対する給与体系は、上記の基本給が、仲介業者のパーク・グループから支払われている。それ以外に、スカイマークから、次の諸手当が出ている。

 「生活手当」月額15万円。

 「飛行機移動手当」月額500米国ドル。

 「住宅手当」月額25万円.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



2010年2月5日、ラックラン氏は、羽田発福岡行のスカイマーク017便の機長として、空港内にあるバスで飛行機まで向かった

 

 

スカイマーク代表取締役会長(同元社長)で安全統括管理者も兼ねている井手隆司氏
スカイマークに対する国交省の厳重注意書
当時の国交大臣・前原誠司氏
「サービス簡略化」をうたったスカイマーク「サービス・コンセプト」全文

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n  06:10 11/08 2013
この件は2010年4月に提訴され、2012年12月に地裁でスカイマーク側の違法性の指摘と解雇の無効という判決がでたようですね。控訴したと聞きましたがその後の経過はどうなのでしょう。
そらくん  16:21 05/27 2013
スカイマーク那覇から東京便13年5月26日518便、物凄い衝撃で着陸しました。胃にまでかなりの衝撃がありました。普通の着陸ではなかったのでご連絡するべきだと思い連絡いたしました。
利用者の声  21:39 06/24 2012
安かろう、悪かろう。まるで格安バスの運転手みたいだ。そのうち大きな事故を起こすだろう。
須藤博  11:30 06/24 2012
会員
これまでも、スカイマークの安全に対する姿勢には疑問を感じてきたが、ここまで酷いとは驚きました。もう、スカイマークには乗れませんね。
村上誠史  21:44 06/20 2012
会員
噂には聞いていたけど、改めてスカイマークの体質が浮き彫りに。 JAL倒産時、新規参入を増やせとの意見があって自分も一時は同意。そしたら国交省担当の知り合いの記者が「とんでもない」と一蹴してた。彼には「日本は新規参入による市場活性化に後ろ向きでマスコミもLCCに冷たい。霞ヶ関の片棒担いでいる」と、指摘したものだが、スカイマークがこの体たらくでは後発のLCCにも悪いイメージしか与えない。