自動車業界での出世の特徴を一言で表すならば、「とりあえず10年」だ。トヨタ、日産、ホンダの大手3社とも、まずは業界のこと、車のこと、会社のことを、じっくり学ぶ期間として、30代前半までは低めの賃金で下積み仕事に終始する。
◇とりあえず10年
大手3社とも過去最高益を毎年のように更新しており一時金は若干増だが、ゼロコンマ何ヶ月の世界なので騙されてはいけない(2006年度はホンダで、年ゼロコンマ3ヶ月増)。
30歳では、大手3社とも年収600万円程度にとどまる。抜擢人事で、ソニーのように「20代でリーダー的なポジションに就き年収800万円」は起きない。
日産の30代社員が強調する。「(一般には)ゴーンの外資っぽいイメージが強いですが、実際には“泥臭い日本の会社”。短期集中型でスキルアップしようと思っても無理です」
これは、家電等に比べると、最終製品が巨大で、膨大な数のパーツの集合体であるため、関連する膨大な下請け会社や社内の組織間の連携が重要となることと無関係ではない。
長年、積み上げてきたケイレツ企業との関係、社内に固有のカルチャー、上下関係や部門間の力関係などを体験的に熟知していなければ、円滑にモノ作りが進まない。経験がモノを言う世界だ。
決して、1人の突出した天才(たとえばソニーの久多良木氏のような)の力でグイグイ引っ張って成功する業態ではなく、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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日産自動車のキャリア |
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